審査済M 《審査番号M16- 2047 (平成28年8月26日) 週間投資レポート(20160829号) 》 週間投資レポート 相次ぐ大型イベントに投資対象を探るヒントが… 前週の東京市場は、イエレンFRB議長のジャクソンホール講演を前にして、FRB高官のタカ派発言が相次 いだものの、為替、株式市場ともに膠着状態が続いた。9月のFOMC前に議長が従来の路線から外れた発 言をすることはないだろうが、ジャクソンホールでは金融政策のオプションを巡る議論が行われたと見られ、 日銀が9月の総括的な検証にも少なからず影響することが想定される。 日銀は9月の政策決定会合で、政策の予見可能性を高めるために大きな外的ショックに対する政策オプ ションを議論し、その一端は市場にも伝わるだろう。米国FOMCも同時に開催されるため、9月中旬に向けて 日米の金融政策を巡る思惑が交錯し、市場は神経質な展開になる可能性があろう。 今週は、米国の利上げを考えるうえで重要視される8月雇用統計が2日に発表される。ここ2カ月連続で好 調な結果が続いているだけに、今回も予想を上回るようであれば、早期利上げを織り込む円買いポジション の巻き戻しが進み、低調な結果となれば円高・株安の流れに傾くことになるだろう。 さらに、9月は金融、経済、政治イベントが続く。2日には日露首脳会談が予定され、4~5日はG20杭州サ ミット(日中首脳会談も調整中)が開催され、IMF組織改革、国際貿易、エネルギー等の分野で議論が交わさ れる。8日は銀行不良債権やブレグジット等の問題を抱えるECB理事会と続く。 国内では、第二次補正予算の閣議決定を受けて、中旬には臨時国会が招集される。日銀のETF買い入れ に対する見方は様々だが、東京市場は企業業績が減益でも支えられると割り切って、個別銘柄を物色するの も良いだろう。9月のイベントは投資対象を探る多くのヒントを与えてくれる…!? (石飛) 《経済・産業スケジュール》 国内主要経済指標等 29(月) 7月失業率 7月有効求人倍率 30(火) 7月家計調査 7月商業動態統計 2年国債入札 7月鉱工業生産 7月住宅着工件数 31(水) 4-6月期法人企業統計 10年国債入札 1(木) 2(金) 8月マネタリーベース 8月消費動向調査 海外主要経済指標等 米7月個人所得 米7月個人支出 休場:フィリピン、英など 米6月S&Pコアロジック/ケース・シラー住宅価格指数 米8月CB消費者信頼感指数 休場:トルコ ユーロ圏7月失業率 米8月ADP雇用統計 米8月シカゴ購買部協会景気指数 米7月中古住宅販売仮契約 休場:マレーシア 中国8月製造業PMI 中国8月非製造業PMI 財新中国8月製造業PMI 米8月ISM製造業景況指数 米7月建設支出 米8月自動車販売台数 米8月雇用統計 米7月貿易収支 米7月製造業受注 休場:ベトナム エース経済研究所 - 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 - 週間投資レポート(20160829号) ≪Imadas 100社ポジション≫ 予約(カイ)・カイ・判断(カイ)ゾーンの銘柄数は60社に微減、イエレン議長の講演を控えて様 子見ムードとなった。FRB内のタカ派色が強まる中、週末には雇用統計を控えており、9月 あるいは年内利上げの有無を占ううえで、注目されることとなろう。 ( イマ ダ ス ) Imadas (株価天気図)による 平成28年8月25日 100社ポジション 《 ② 判 断 ( カ イ ) ゾーン》 《 ①調整ゾー ン 》 人 気 度 ・ 大 衆 心 理 の 推 移 Imadas 《 ③過熱ゾー ン 》 (データ日 8/25 週中間値 ) 審査済A (平成28年8月25日) 《 ④ 判 断 ( ウリ ) ゾーン》 《判断ソ ゙ ーン》 追撃カイや 追撃ウリ、 STC(fast) もしくは見送り など個別の 判断を要する STC(slow) ● ● ● ● ● ※NYダウ・ナスダック・ 為替(円/ドルレート)は 8/24現在のデータ ● 週ベース 週ベース 8月25日 終値ベース N Yタ ゙ウ ・ ナ ス タ ゙ッ ク 指 標 指 標 日経平均 為 替 ( 円 / ドル レー ト) A 〔 予約( カイ) 〕 A〔 カ イ 〕 (3 社) B〔 カ イ 〕 B 〔 予約( カイ) 〕 《 2 0 ~ 8 0 % での G クロ ス銘 柄 》 (0 社) 《 2 0 ~8 0 %でF ast上向き 転換》 (1 社) 7832 バンナムHD 《 かつ 1 3 週移動が上向き 》 《 かつ 1 3 週移動が上向き 》 40% 【 採用】 TPX2倍 (1568) 三住 トラスト(8309) 20% 6753 7261 5401 7012 5108 9104 9735 6952 9020 9101 A〔 予約(ウ リ )〕 (5 6 社) 8267 イオン 1925 大和ハウス 4901 富士フイルム 【 削除】 7/8 日立 建(6305) ロー ム(6963) 〔 判断( カイ) 〕 (0 社) シャープ マツダ 新日鉄住 川 重 ブリヂストン 商船三井 セコム カシオ JR東日本 郵 船 6857 6758 7203 4063 6762 6702 8058 8035 4755 6502 6752 8113 アドバンテ ソニー トヨタ 信越化 TDK 富士通 三菱商 東エレク 楽 天 東 芝 パナソニック ユニチャーム 6479 8028 7259 8697 5233 7267 8604 6981 8031 3405 6367 8306 8411 9984 5411 6902 8316 7752 6501 7270 5201 1605 1570 4902 6954 4004 6701 8591 6135 8002 1568 4502 5802 8802 ミネベア Fマート アイシン精 JPX 太平洋セメ ホンダ 野村HD 村田製 三井物 クラ レ ダイキン 三菱UFJ みずほ ソフトバンクG JFEHD デンソー 三井住友 リコー 日 立 富士重 旭硝子 国際帝石 日経レバ コニカミノルタ ファナック 昭電工 NEC オリックス 牧野フ 丸 紅 TPX2倍 武 田 住友電 菱地所 A 〔 ウ リ 〕 (4 社) 6594 6301 9983 7269 日電産 コマツ ファーストリテイ スズキ B 〔 ウ リ 〕 日東電 三菱電 第一生命 ニコン 住友重 三住トラスト エーザイ 太陽誘電 住友不 キヤノン 《 かつ 1 3 週移動が下向き 》 (3 社) 5333 ガイシ 9433 KDDI 3765 ガンホー 7013 IHI 60% 7011 三菱重 4503 アステラス薬 1812 鹿 島 1803 清水建 7974 任天堂 9437 NTTドコモ 4114 日触媒 《 かつ 1 3 週移動が下向き 》 STC高 東 レ 住友鉱 リクルートHD 安川電 SUMCO 住阪セメ 《 8 0 ~ 2 0 % での D クロ ス銘 柄 》 《 8 0 ~2 0 %でF ast下向き 転換》 (1 0 社) 6988 6503 8750 7731 6302 8309 4523 6976 8830 7751 (2 4 社) 3402 5713 6098 6506 3436 5232 80% B 〔 予約(ウ リ )〕 〔 判断(ウ リ )〕 (0 社) 40% 7201 日産自 1801 大成建 1802 6971 2121 2802 大林組 京セラ ミクシィ 味の素 20% 8801 三井不 7733 オリンパス 4689 ヤフー 60% 4528 小野薬 STC低 【注意喚起】 なし 【フ ァ イナンス】 なし (注)B〔カイ〕発信銘柄の条件は修STC20~80%でGク ロスかつ13週移動平均が上向き (注)B〔ウリ〕発信銘柄の条件は修STC80~20%でDク ロスかつ13週移動平均が下向き ◇ Imadas(株価天気図)による注目銘柄 〔予約(カイ)〕 富士フイルム(4901)、〔判断(カイ)〕JR東日本(9020)、郵 船(9101) エース経済研究所 - 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 - 週間投資レポート(20160829号) ≪アナリストの注目銘柄≫ 総 医 研 H D (東M:2385) 17/6期 (予想) 前期比 (株価 8月25日 328円 時価総額86億円) 売上高 営業利益 当期利益 EPS PER 35億円 2.5億円 1.5億円 5.7円 67倍 +9% +37% +226% 機能性食品と化粧品が業績牽引車。 ①16/6期は疲労感を軽減する健康補助食品事業の「イミダペプチド」と化 粧品事業の機能性化粧品「PHマッサージゲルPro」が伸長。好採算の両 事業の売上比率は70%→75%に高まり、全社で26%増収、営業損益は 1.8億円と2期ぶりに黒字転換した。 ②17/6期は上記2事業の比率が77%に上昇して9%増収、37%営業増 益を計画。健康補助食品では当面、利益より売上規模の拡大を狙う。(池野) ア ネ ス ト 岩 田 (東1:6381) 17/3期 (予想) 前期比 (株価 8月25日 870円 時価総額363億円) 売上高 経常利益 当期利益 EPS PER 300億円 39億円 28億円 67.1円 13.3倍 +1.6% ▲5.8% +7.9% コンプレッサー、真空機器、塗装機器の製造、塗装設備の設計・施工・コンサルティング。 ①17/3期第1Qは微増収の66.7億円、33%経常減益の6.6億円。 円高を除くと約4%増収。圧縮機は4%増収の32.4億円と全エリアで概 ね計画線。真空機器7%減収の4.1億円、領域拡大に注力。塗装機器は減 収も、環境装置や欧州が好調。 ②通期計画は据え置き。1ドル105円、1ユーロ120円を前提。圧縮機は 3%減収の133億円、真空機器は4%増収の19億円、塗装機器は微減収 の116億円を見込む。 (石飛) ス ノ ー ピ ー ク (東1:7816) 16/12期 (予想) 前期比 (株価 8月25日 3910円 時価総額275億円) 売上高 経常利益 当期利益 EPS PER 95億円 9.4億円 5.7億円 82.6円 46.4倍 +21.0% +82.0% +103.3% 1964年1月設立。アウトドアライフスタイル用品の開発・製造・販売。 ①16/12期第2Qは27%増収の48.5億円、営業利益倍増の5.6億 円と上振れ。国内の伸長、アウトドアの粗利益率改善で、円高を吸収。通期 計画は据え置き。 ②長期目標は売上高300億円。「人生に野遊びを」をコンセプトに、キャン プスタイルを提案する新製品、海外仕様製品の開発、出店の拡大で既存事業 の成長を図る。新事業として、アパレル、住空間における屋外向け新製品、 移動式宿泊施設等に注力。 (石飛) エース経済研究所 - 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 - 週間投資レポート(20160829号) ≪トピックスコーナー≫ ~ 建設現場の省人化急ぐ ~ <日経>◇建設現場の省人化急ぐ 大成が溶接ロボ、清水建設はAI 大手建設各社が建設現場の省人化につながる技術開発に相次いで乗り出す。大成建設は複雑な形状で も適切に鉄骨を溶接できるロボットを開発したほか、清水建設はAI(人工知能)を駆使してトンネル 工事に使う掘削機を無人操作できる技術開発に着手した。2025年には300万人前後必要とされる技能労 働者のうち90万人以上不足するとの試算もあり、新技術の導入で対応を急ぐ。 大成建設はビル建築に使う柱鉄骨を建設現場で溶接できるロボットを開発した。障害物を回避する動 作を記憶させたほか、複雑な形状でも最適に溶接できるプログラムも搭載した。熟練工と同じ作業時間 で溶接できる。ロボットを活用すれば休憩なしに長時間作業できるので、工期の短縮にもつながる。 建設現場の溶接は高熱を使う作業などで労働環境が厳しい。新技術は4人の溶接工が必要な現場であ れば、ロボットの導入費用も含めて採算がとれる見込み。来年度から導入し、東京五輪関連の再開発案 件でも活用する考えだ。 清水建設は都市部の地下トンネル工事に用いる掘削機械を無人で操作できるソフトを開発する。オペ レーターの操作や現場の地質データなどを集めてディープラーニング(深層学習)させ、AIで複雑な トンネル工事の操作をできるようにする。3~4年後をメドに実用化したい考えだ。 名古屋大学と共同でオペレーターの操作を7割近く再現できるソフトをこのほど開発した。複数のト ンネル工事でデータ収集を続け、同ソフトの精度を高める。 鹿島は山岳トンネルの工事で火薬をセットするための小さな穴をあける機械で、従来は4人必要だっ た作業を1人で担うことができる技術を開発した。大林組も既存ビルの外壁タイルを検査できるロボッ トを開発した。同作業は一般的にゴンドラに乗った作業員が手掛けているが、新ロボットは全ての検査 作業をすることができる。 総務省の調査では15年の技能労働者数は約330万人と14年比で10万人も減った。業界では25年に35万 人分に相当する省人化技術の開発を目指しているが、この目標を達成しても同じ時期に300万人前後必 要とされる技能労働者のうち、90万人程度が不足するとの予測もある。 大成建設はアジア各国にある共同出資会社の社員を契約社員として国内へ転勤してもらう取り組みを 強化しているほか、ベトナムからの外国人技能実習生の建設現場への受け入れなどを進めている。鹿島 も女性総合職向けの研修を昨年度から充実させ、建設現場での活用を進めている。省人化技術の開発に 加え、海外からの人材活用や女性の積極活用で人手不足の解消を急ぐ。 直近15年間で増えた仕事、減った仕事(万人) ☆『ロボット』の関連銘柄 コード 3444 6506 6752 6796 銘柄名 菊池製作 安川電 パナソニック クラリオン コード 6845 6977 7266 7779 ☆『AI』の関連銘柄 銘柄名 アズビル 抵抗器 今仙電機 サイバダイン コード 2158 2349 3394 3655 銘柄名 FRONTEO エヌアイデイ NVC ブレインP コード 3666 3680 3744 3905 ・・・弊社参考銘柄 銘柄名 テクノスJPN ホットリンク サイオス データSEC コード 3906 4326 4662 9468 銘柄名 ALBERT インテージHD フォーカスS カドカワ エース経済研究所 - 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 - 審査済 M 審査番号 M16- 2047 ACE Research Institute 金融商品取引法に基づく表示事項 ■本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等 商号等: 加入協会: 丸八証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第 20 号 日本証券業協会 指定紛争解決機関: 特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター ■手数料等及びリスクについて ●株式の売買には、約定代金に対して最大 1.188%の手数料(税抜き 1.100%)〔た だし、最低手数料 2,160 円(税込み)〕が必要です。●株式は株価の変動により、損失 を生じるおそれがあります。●上場有価証券等書面の内容をよくお読みください。 ●外国株式への投資には、所定の手数料等(取次手数料、外国金融市場における売 買手数料及び公租公課その他の賦課金)が必要です。外国株式は、為替相場の変動 等により、損失を生じるおそれがあります。●非上場債券(国債、地方債、政府保証 債、社債)を当社が相手方となりお買い付けいただく場合は、購入対価のみお支払い いただきます。●債券は、金利水準の変動等により価格が上下し、損失を生じるお それがあります。●外国債券は、為替相場の変動等により損失を生じるおそれがあり ます。● 商品毎(投信・外債含む)に手数料等及びリスクは異なりますので、上場有価 証券等書面、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客様向け資料 をよくお読みください。 丸八証券及びエース経済研究所(以下、ARI) 免責事項等 当資料により株式・債券・その他金融商品(投信・外債含む)等の勧誘を行うことがあ ります。本資料で言及した銘柄や投資戦略は、投資に関するご経験や知識、財産の状況 及び投資目的が異なるすべてのお客様に、一律に適合するとは限りません。また、取 扱のない銘柄を参考掲示することがあります。株式・債券等の有価証券の投資に は、「手数料等及びリスクについて」に記載のとおり、損失を生じるおそれがあ ります。投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断で行っていただきますよう お願い致します。 本資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて ARI が作成し、丸八証券(以下、当 社)がお客様にご提供いたしますが、当社及び ARI は、ARI が基にした情報及びそれに 基づく要約または見解の正確性、完全性、適時性などを保証するものではありません。本 資料に記載された内容は、資料作成時点におけるものであり、予告なく変更することがあ ります。 本資料に基づき投資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、当 社及び ARI は、理由の如何を問わず、一切責任を負いません。 ※(著作権等)・・・本資料に関する一切の知的財産権は、原則として ARI に帰属しま す。電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、本資料の無断転用、複 製等を行わないようお願い致します。 ※ 尚、出所記載なき資料は各種資料より ARI 作成。
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