来週の金融市場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

2016 年 5 月 13 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 5/16 ~ 5/20 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
米企業の第 1 四半期の決算発表は大方終了、国内企業の 3 月期の本決算発表も峠を越えました。しばらくは、米国では景気動向に加え、次の利上げの時
期や今後の利上げのペースが相場を動かす材料になりそうです。米利上げについては、4 月の米雇用統計で、雇用者数の伸びが予想を下回ったことから利上
げ観測が後退した格好ですが、米金融当局者からは、依然として利上げに前向きな発言が聞かれます。国内では、財政出動などへの期待に加え、6 月の会合
での追加緩和への期待が広がっており、金融市場の支えになりそうです。まずは、18 日発表の 1-3 月期の国内総生産(GDP)を確認したいところです。
◆株価 : 政策期待で底堅い
◆長期金利 : 低位で一進一退
◆為替 : 方向感を探る
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
(来週)16,500~17,000 円 (5 月)16,500~18,500 円
(来週) -0.15~-0.05%
(来週) 107.0~110.0 円
21,000
(円)
日経平均株価
20,000
予想レンジ
上限
19,000
18,000
17,000
16,000
下限
15,000
14,000
15/5
15/7
15/9 15/11 16/1
(年/月、日次)
16/3 16/5
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
-0.1
-0.2
-0.3
(5 月) -0.20~0.10%
新発10年債利回り
(%)
130
(円/ドル)
(5 月) 107.0~114.0 円
ドル円レート
125
予想レンジ
上限
120
予想レンジ
上限
115
110
15/5
15/7
下限
(年/月、日次)
15/9 15/11 16/1 16/3 16/5
105
15/5
15/7
15/9 15/11 16/1
下限
(年/月、日次)
16/3 16/5
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
トヨタが大幅な減益見通しを発表したことの国内株へ
10 年国債、30 年国債入札はやや弱めの結果だったも
麻生財務相の「為替の急激な変動には介入の用意があ
の影響は限定的。市場では、伊勢志摩サミットを控え、
のの、債券市場は大きく崩れず。国内株が大幅に上昇し
る」との発言を受けて為替介入が意識されたことや、米
政府の財政出動や成長戦略など、政策期待が広がってい
投資家のリスク選好が高まる場面でも、長期金利の上昇
利上げ観測を背景に、ドル円は持ち直しの動きになりま
ます。18 日発表の 1-3 月期GDPが低調な内容にな
は小幅にとどまるなど、日銀の巨額の国債買入れを背景
した。利上げに慎重なハト派とみられるニューヨーク連
ると、財政出動の規模拡大などへの期待が強まりそうで
に、長期金利は上昇しにくい状況です。また、日銀の追
銀やボストン連銀の総裁が、利上げに前向きな発言をし
す。もっとも、サミットで協調した財政出動の合意が得
加緩和観測も、金利の上昇を抑制している可能性があり
たことから、ドルはやや下げにくくなっています。しば
られるかはまだ不透明。政府の経済対策の中身もまだ発
ます。もっとも、超長期国債の利回りは低下し過ぎとの
らくは、米経済指標や金融当局者の発言、米連邦公開市
表されていません。政策期待で底堅い展開を見込むもの
見方も出てきています。超長期国債の利回りが上昇する
場委員会(FOMC)議事録などから、米利上げのペー
の、一段の上値追いは限定的になりそうです。
と、長期金利にも上昇圧力がかかる可能性があります。
スやドル円の方向感を探ることになります。
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2016 年 5 月 13 日号
■来週の主な内外スケジュール
5/16
月
5/17
火
5/18
水
5/19
木
5/20
金
企業物価指数(4 月)
工作機械受注(4 月)
商業販売統計(3 月、確報値)
米NY連銀製造業景況指数(5 月)
米NAHB住宅市場指数(5 月)
5 年利付国債入札
鉱工業生産指数・稼働率指数(3 月、
確報値)
家計消費状況調査(3 月、確報値)
米消費者物価指数(4 月)
米鉱工業生産・設備稼働率(4 月)
米住宅着工・許可件数(4 月)
ユーロ圏貿易収支(3 月)
国庫短期証券入札(1 年)
首都圏・近畿圏マンション契約率(4 月)
訪日外国人客数(4 月)
GDP統計(16/1-3 月期、1 次速報)
米連邦公開市場委員会(FOMC)議
事録(4/26・27 日開催分)
ユーロ圏消費者物価指数(4 月、改
定値)
中国新築住宅価格(4 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
20 年利付国債入札
機械受注(3 月)
米 10 年TIPS国債入札
米フィラデルフィア連銀景況指数(5 月)
米景気先行指数(4 月)
ユーロ圏経常収支(3 月)
QUICK短観調査(5 月)
公社債投資家別売買高(4 月)
全国百貨店売上高(4 月)
コンビニエンスストア売上高(4 月)
日本製半導体製造装置BBレシオ(4 月)
特定サービス産業動態統計(3 月、
確報値)
毎月勤労統計(3 月、確報値)
G7 財務相・中央銀行総裁会議 (仙
台、21 日まで)
米中古住宅販売件数(4 月)
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
■来週の注目点
GDP統計(16/1-3 月期、1 次速報)
5 月 18 日(水)午前 8 時 50 分発表
実質GDP成長率
(前期比年率、%)
15
日本の実質国内総生産(GDP)は、昨年 10-12 月期に前期比 0.3%減(年率
1.1%減)となった後、今年 1-3 月期は、ほぼ横ばいが見込まれます。
ただ、今年 2 月は例年より 1 日多く(うるう年)
、その効果を除けば 2 期連続
のマイナス成長だったものとみられます。
特に、個人消費の弱さが景気の足を引っ張っています。賃金は緩やかに回復し
ているものの、増税などを受け、家計の節約志向が定着している模様です。
今回のGDPが不調だった場合、財政出動への期待が高まりそうです。また、
10
5
0
-5
-10
-15
-20
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
(年、四半期)
(出所)内閣府よりデータ取得し、しんきん投信作成
来年 4 月に予定されている消費税増税も再延期される可能性が高まるでしょう。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2016 年 5 月 13 日号
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