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月間金利見通し<8 月 28 日現在>
◎米国金利
8 月の米 10 年国債利回りは、1.90%から 2.30%程度のレンジ内でボラタイルな推移とな
った。弱い経済指標を背景にやや低下して始まったものの、ロックハートアトランタ連銀総
裁が 9 月の利上げを示唆したことを受け、同利回りは一時 2.30%まで上昇した。その後、原
油安や人民元の切り下げを背景に同利回りは徐々に低下し、19 日からの世界同時株安を
受け一時 1.90%まで低下したものの、株式・原油の反発に伴い、28 日は前月末と同程度の
2.18%程度で取引を終えている。
9 月については、4 日の雇用統計、17 日発表の FOMC 声明およびインフレ指標に注目が
集まる。世界同時株安等を受け、9 月中の利上げ発表はほとんど織り込まれていないが、
経済指標に好調な内容が確認されれば、改めて年内の利上げを織り込む形で同利回りは
直近のレンジの上限を試す可能性がある。
予想:
9 月末
FF 金利
0.00 %~0.25%
米国債 10 年
1.90 %~2.40%
◎ドイツ金利
8 月の独 10 年国債利回りは、0.52%から 0.76%程度のレンジ内での推移となった。月
初は、9 月利上げ観測を受けた米国債利回りの上昇に伴い、同利回りは一時 0.76%まで上
昇した。その後、BOE 金融政策委員会において金利据置きに対する反対票が市場予想に
反し 1 名のみだったことや、原油安・世界同時株安の影響で同利回りは一時 0.52%まで低
下したものの、独経済指標の改善、株式・原油市場の反発に伴い、28 日は前月末比 10bp
上昇の 0.74%程度で取引を終えている。
9 月については、3 日の ECB 理事会、10 日の BOE 金融政策委員会および 30 日発表の
ユーロ圏 CPI に注目が集まる。同利回りは、米国債市場等に影響を受けながらも、ECB の
国債買入の影響により、0.6~0.7%台を中心とした狭いレンジでの推移が見込まれる。
予想:
9 月末
ECB レポ金利
0.00 %~0.05%
独国債 10 年
0.50 %~0.90%
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◎10年国債利回りの状況
日本
米国
ドイツ
英国
フランス
イタリア
ギリシャ
2006年末
1.69%
4.70%
3.95%
4.74%
3.98%
4.20%
4.21%
2007年末
1.51%
4.03%
4.31%
4.51%
4.42%
4.65%
4.63%
2008年末
1.17%
2.21%
2.95%
3.02%
3.41%
4.38%
5.23%
2009年末
1.30%
3.84%
3.39%
4.02%
3.59%
4.14%
5.77%
2010年末
1.13%
3.30%
2.96%
3.40%
3.36%
4.82%
12.47%
2011年末
0.99%
1.88%
1.83%
1.98%
3.15%
7.11%
34.96%
2012年末
0.79%
1.76%
1.32%
1.83%
2.00%
4.50%
11.90%
2013年末
0.74%
3.03%
1.93%
3.02%
2.56%
4.13%
8.42%
2014年末
0.33%
2.17%
0.54%
1.76%
0.83%
1.89%
9.75%
2015年8月28日
0.38%
2.18%
0.74%
1.96%
1.09%
1.92%
9.19%
(年初来増減)
0.05%
0.01%
0.20%
0.21%
0.26%
0.03%
▲0.55%
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