シニアのための Market Eye(2016 年 1 月 25 日) 1 月 22 日終値 NY ダウ 16,093.51 (+210.83) ナスダック S&P500 シカゴ日経先物 米 10 年債 NY 原油先物 4,591.18 (+119.12) 1,906.90 (+37.91) 17,230 円↑ 2.05%↑ 32.19 (+2.66) 金:1,096.30(-1.90) 出所:SBILM 22 日発表の主要経済指標 前回 予想 結果 米・12 月シカゴ連銀全米活動指数 -0.36 -0.15 -0.22 米・1 月製造業 PMI 51.2 51.1 52.7 -0.1% -0.2% 520 万戸 546 万戸 8.9% 14.7% 0.5% 米・12 月景気先行指数 476 万戸 米・12 月中古住宅販売戸数 -10.5% 米・12 月中古住宅販売(前月比) 先週末、17 時以降のドル円 (15 分足チャート) 先週木曜の ECB 理事会での追加緩和への言及を好感した欧米株上昇を受けた 先週末の日経平均は取引開始直後から反発。今週末の日銀政策会合での追加 緩和期待も聞かれ 941 円高(+5.88%)の 16,958 円で取引を終了。 前日先物安値の 15,780 円から先週末の高値 16,990 円までの上げ幅は 1210 円と 力強さがみられ、「陰の極」は既に終わったという見方も。 一方の上海株も 36.08Pts 高の 2,916.56 と反発。 こうした中、ドル円は徐々に下値を切り上げ、2014 年 10 月の 105 円 17 銭を下値に 昨年 6 月の 125 円 87 銭を高値にしたフィボナッチ 38.2%水準に当たる 117 円 95 銭 を上抜け 118 円台を回復し、欧州市場序盤に 118 円台前半へ反発。 さらに原油先物価格が 31 ㌦台を回復したことから豪㌦、カナダ㌦、NZ など資源国 通貨が対円で上昇したこともドル円上昇の支援材料に。 一方のユーロは 3 月の追加緩和への思惑を背景に対ドルでは売り先行の動きとなっ た一方で対円では底堅く推移。 1 さらに NY 原油先物市場での投機筋のポジションが最大の売り越しに達していた中、 アジア・欧州株が上昇したほか、NY ダウ先物も上昇するなどリスク回避が緩和される 状況下、原油価格の更なる売りに対する警戒から反発。 結果的に NY 原油価格は 32.19 ㌦で先週末の取引を終了したが、2 日間で 21%の 上昇率は 2008 年 9 月以来最大の大きさに。 こうした状況下、スイス・ダボスでの世界経済フォーラムに出席中の黒田日銀総裁が 通信社とのインタビューで最近の金融市場の変調について「リーマンショックのような 状況ではない、今年度後半に物価は 2%に達する、インフレ期待は維持されている」 など現状の経済や物価見通しに対し従来通りの強気な発言が聞かれた場面があり、 ドル円は 118 円 20 銭付近から 117 円 86 銭へ反落する場面がみられたものの、 一時的な反応に。さらに「必要であれば量的・質的緩和をさらに拡大する余地があ る」との発言などに反応しドル円は 118 円台前半へ再度反発。 先週末の NY 市場での原油価格が 32 ㌦台を回復して取引を終了したほか、アジア、 欧州、NY 株式市場の上昇などリスク・オンへの切り替えが始まったとの見方も聞か れドル円は NY 市場終盤にかけて一時 118 円 88 銭と 1 月 8 日の米 12 月雇用統計 発表直後の高値(118 円 85 銭)を上抜ける場面も。 結果的に NY ダウは 16,093 ㌦と 16,000 ㌦台を回復して取引を終了したほか、シカ ゴ日経平均先物も一時 17,275 円まで上昇後、17,230 円で取引を終了。 今週は FOMC や日銀政策決定会合を控え、先週木曜の ECB 理事会でのドラギ総 裁による追加緩和策への言及と同様に世界的に依然不安定さが残る株式市場や 原油価格などに対して配慮ある言及が期待される中、リスク回避後退の流れに水を 差すことなく、金融市場への安心感が持続するか注目。 すなわち FOMC での金融政策の方針が市場の沈静化が確認されるまで、ある程度 配慮ある対応がとられるなどの変化が聞かれるのか、さらに日銀政策会合や黒田総 裁の会見でも前回 12 月会合での補完的措置との発言が市場に誤解を招いた経緯 があるだけに、どれだけ市場の信頼を回復できる内容になるのか注目。 その他、米耐久財受注、新規住宅販売、10-12 月期 GDP 速報値に対する反応にも 注意が必要な一週間となりそう。 提供:SBI リクイディティ・マーケット株式会社 お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を 行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。情報の内 容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいか なる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。 本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではあ りません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。 2
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