細菌性赤痢に対するアセチルスピラマイシンの臨床的検討

昭 和41年4月20目
19
細 菌 性 赤 痢 に対 す るア セ チ ノ
レス ピ ラマ イ シ ン
の臨 床 的検 討
川崎市立病院院長 慶大客員教授
勝
1.は
正
内科
孝
藤
森
一
平
小
川
順
一
伊
藤
周
治
島
田
佐
仲
じめ に
細 菌 性赤 痢 の 治 療 に対 して近 年 各 種 抗 生 剤 の著
防 上重 要 な課題 とい わ な け れ ば な らな い 。
一方
,細 菌 性 赤 痢 の 治 療 に お い て,試 験 管 内 検
しい進 歩 が み られ,疾 患 自体 も次 第 に軽 症 化 して
査 で は ほ と ん ど抗 菌 力 の 無 い マ ク ロ ラ イ ド系 抗 生
い る とい わ れ てい る。 しか しなが ら,赤 痢 患 者 は
剤 で あ る エ リス ロ マ イ シ ン エ ス ト レ イ トが,そ
な お 数 多 く発 生 し,そ れ と共 に薬 剤 耐 性 菌 の出 現
機 序 は な お必 ず し も明 らか で な い が 臨 床 的 に す ぐ
が 新 た な問 題 となっ てい る.
れ た 効 果 を示 す こ と が 齊 藤i),平
わ れ わ れ が 最 近,川 崎 市 立 病 院 伝 染 病 棟 に おい
多 数 報 告 さ れ て い る.わ
石2)等
れ わ れ は,こ
を は 一じ
め
の よ うな事
て検 出 した 赤 痢 菌75株 につ い てみ て も第-表
に示
実 に興 味 を も ち,そ
した ご と く,ス
ロラ
に 共 通 し た も の か 否 か を検 討 す る 目 的 で,最
トレプ トマ イ シ ン(SM),ク
ム フエ ニ コー ル(CP),テ
の3剤
トラサ イ ク リン(TC)
に耐 性 を示 した もの60%,2剤
あ るい は1
剤 耐 性 の もの も含 め る と65.3%が 耐 性 菌 で あ つ
(Ac-SPM)を
菌40%,そ
Ac-SPMは
た こ とか ら も近 年 の著 しい 耐 性 菌 増 加 の一 端 が う
か が わ れ る.す なわ ち,ほ
とん ど無 症 状 の ま ゝ赤
細 菌 性 赤 痢 の 治 療 に 試 み,い
チ ル 化 し た も の で,生
す る症 例 が 増 加 した こ とは本 疾 患 の治 療 上 また 予
内 抗 菌 力 はSPMに
の た め 従 来 のSP
比 し有 効 血 中 濃 度 の 持 続 が 長 く,ま
検 出赤 痢 菌 の薬 剤 感 受 性(75株)
崎 市 立 病 院)
ア セ
体 内 でAc-SPM→SPM→
ネ オ ス ビ ラ マ イ シ ン と な り,こ
Mに
(40.-∼40.8川
ささ
ついて
ス ピ ラ マ イ シ ン(SPM)を
痢 菌 を保 有 し,且 つ 常 用 抗 生 剤 に よ る治 療 に抵 抗
第1表
近
か の 知 見 を得 た の で 報 告 す る.
2.Ac-SPMに
あつ
ク ロ ラ イ ド系 抗 生 剤
あ た ら し く開 発 さ れ た ア セ チ ル ス ピ ラ マ イ シ ン
た.こ れ に対 し前年 同 期 に測 定 した際 は3剤 耐 性
の他 の もの を含 め て もほぼ44%で
れ が,マ
の
た試 験 管
比 し て む し ろ 弱 い に も か 、わ
日本 伝 染 病 学 会雑 誌
20
第2表
ア セ チ ル ・ス ピ ラ マ イ シ ソ の 特 徴
1.ス
ピ ラマ ィ シ ンベ ー スを アセ チ ル 化 した もの
2.生
体 内 で は ア セ チ ル ス ピ ラ マ イ シ ソー ス ピ ラ マ
様 に 行 な つ た.す
イ シ ソ→ ネ オ ス ピ ラ マ イ シ ソ と な る
4.保
酸性が強い
4.有
効 血.中 濃 度 の 持 続 が 長 い
5.試
験 管 内 抗 菌 力 は ス ピ ラ マ イ シ ソ よ り弱 い
6,生
体 内抗 菌 力 は ス ピ ラマ イ シ ソ よ り著 し く強 い
の後 は整 腸 剤
菌 者 の成 績
表 に 示 した.年
13名,30才
-日 投 与 量800∼1200m9
間 ご
間 経 過 を観 察 し た.
保 菌 者 に 対 す るAc-SPMの
7.1Cap.100mg
含 有
量800mgを6時
間 連 続 投 与 した.そ
等 を投 与 し つ つ15∼16日
3.耐
第1号
な わ ち,Ac-SPM100mgを
す る カ プ セ ル を 使 用 し,1日
と に 分 服,5日
第40巻
令 別 に み る と10才 台1名,20才
台6名,40才
第4表
効 果 は 一 括 して 第4
台2名,50才
台1名
赤 痢 保 菌 者 に 対 す るAc-SPMの
台
で あ
効果
(ス ピ ラ マ イ シ ソ の 略 々 半 量)
らず,生 体 内 抗 菌 力 は か えつ て著 し く強 い のが 特
徴 で,1日
投 与 量 も従 来 のSPMの
い とい わ れ てい る.(第2表).
ほぼ 半 量 で 良
抗 菌 ス ペ ク 下ラム は他 の マ クロ ラ イ ド系 抗 生 剤
と同様 で あ り,赤 痢 菌 に対 して は抗 菌力 を有 して
は い な い.今 回,わ れ わ れ が測 定 した 成績 で も第
1表 に示 した よ うに 最 小 発 育 阻 止 濃 度 は100mcg
/ml以 上 で あつ た.
3.投
与 対 象 お よ び投 与 方 法
わ れ わ れ は 昭和40年7月
・8月 の2カ 月 間 に川
崎 市 立 病 院 伝染 病棟 に入 院 した 成 入 の細 菌性 赤痢
患 老 お よ び保 菌 者 に対 しAc-SPMを
お,抗 生
剤 投 与 前 の排 菌 の不 確 実 な もの は 除外 した.投 与
第3表
備 考 。は健 康保菌者
[]AC-SPM
投 与 し,排 菌
の 消 長 や 臨 床 症 状 の推 移 を検 討 した.な
投 与 対 象 と投 与 方 法
8eOm牙x5目
り,総
数23名
中 男 性18名,女
性5名
で あ つ た.検
出 菌 に つ い て み る とFlex.2a3株,Flex.3a1
株,Flex-v.Y.1株,Sonne18株
で あ つ た.ま
こ れ ら検 出 菌 の 薬 剤 耐 性 を み る と1株
たFlex3a,Flexv.Y.は
い ず れ も常 用抗 生 剤 に
感 受 性 を 有 して お り,ま
た3株
2株 が 感 受 性 菌 で あ つ た.こ
Sonne菌
は わ ず か に2株
に示 した ご と く発 症 者7例,保
菌 者23例 の計30例 で あ つ た.性 別 は男 性24例,女
例6例
で,年 令 別 に み る と16才 よ り59才 に わ たつ
てい るが,20才
台 の 男子 が最 も多 く16例 を 占め て
い た.
投 与 方 法 は性,年 令 あ るい は体 重 に関 係 な く一
のFlex.2aで
は
れ に 対 し,18株
の
中 薬 剤 耐 性 を 検 査 し た15株 で は 感 受 性 菌
CPの3剤
した 症 例 は第3表
た
ずつ検出 し
の み で あ つ て,13株
に 耐 性 を示 し て い た.す
はSM,Tc,
な わ ち,薬
剤耐
性 を検 討 した20株 の う ち14株70%が3剤
耐性菌 で
あ つ て,感
あ つ た.
次 に,こ
受 性 菌 は わ ず か に6株30%で
れ ら の 赤 痢 保 菌 者 に 対 す るAc-SPM
の 対 排 菌 効 果 を み る と,投 与 の 翌 日 よ り排 菌 の 消
失 した も の7例(30.4%),2日
も の10例(43.4%),3日
2例(8.7%),5日
目 よ り陰 性 化 した
目 よ り陰 性 と な っ た も の
目 よ り陰 性 と な つ た も の3例
2工
昭 和41年4月20日
(13%),6日
目 よ り陰性 化 した もの1例(4.3%)
で あ り.6日
例 中6例 は1日 で下 熱 し,残
間 以 上 排 菌 の続 い た例 は な か つ た.
す な わ ち,Ac-SPMi投
与 後2日 以 内 で排 菌 の停 止
も2日 目に
占 め てお り,平 均
数 をみ る と1日10行 以 上 で あつ た4例 で は2例 が
2日,2例
が3日 で 回復 してい る.こ れ に対 し1
で あつ た.ま た 薬 剤 の投 与
日10行 以 下 の3例 で は2例 は1日 で正 常 とな つ て
した もの は合 計17例(73.9%)を
排 菌 停 止 日数 は2.3日
りの1例
は平 熱 とな つ てい る.下 痢 回数 の 回復 に要 した 日
終 了後 に再 排 菌 を きた した 例 は み られ なか つ た.
以 上 の よ うな排 菌 の 消 長 と検 出 菌 型 との 間 には
い るが,残
り1例 は3日
を要 してい る.
便 性 状 の 正 常 化 に要 した 日数 に つい て み る と,
特 に関 連 性 は認 め られ ず,ま た検 出 菌 が耐 性 菌 で
入 院 時 粘 血 便 を呈 して い た2例 で は2∼3日
あつ て も,感 受 性 菌 で あつ て もAc-SPMに
常 化 して い るが,膿 粘 血 便 で あつ た4例 で は3日
対 して
で正 常 化 した もの1例,4日
異 な つ た態 度 を示 して い ない.
5.発
症 者 の成 績
の もの2例,5日
今 回わ れ わ れ が検 討 した 赤痢 発 症 者 はわ ず か に
対症
以 上 の対 症 状効 果 を通 覧 す る と,下 熱 効 果 は す
み や か で あ るが,下 痢 回 数 の 回 復 に 比 して 便性 状
の 回 復 が や ゝ逞延 す る傾 向 が み られ た.(両
状,対 排 菌効 果 を第5表 に示 した.
平均 日数 は そ れ ぞ れ2.4日,3.4日
発 症 者(7例)に
の
もの1例 で あつ た.
7例 で あ つ た が,そ れ らに対 す るAc-SPMの
第5表
で正
対 す るAc-SPMの
効果
者の
で あつ た)。
次 に対 排 菌 効 果 をみ る と,薬 剤 投与 の翌 日 よ り
排 菌 の停 止 した もの2例,2日
もの2例,3日
目 よ り陰性 化 した
目 よ りの もの2例,5日
もの1例 で,平 均2.4日
目 よ りの
で あ り,保 菌 者 の2.3日
とほぼ 同様 で あつ た.ま た この成 績 は検 出 菌 の 菌
型 や そ の薬 剤 耐 性 の い か ん とは一 定 の関 係 は な い
もの の よ うで あつ た.
発 症 者 に お い て も薬 剤 投 与 終 了後 の再 排 菌 例 は
な か つ た.
6.副
性,年 令 別 に み る と保 菌 者 の場 合 と同 様 に大 部
分(7例
中5例)が20才
台 の男 子 で あ つ た.第1
病 日に入 院 した もの1名,第2病
第3病
日の もの3名,第4病
日の もの2名,
日に入 院 した もの1
名 で40。Cに達 す る高 熱 を発 して い た も の も あ つ
た.便 性 状 は ほ とん どの例 が膿 粘 血 便 な い し粘 血
作用
今 回,わ れ わ れ が対 象 と した30例 で は特 記 す べ
き副 作 用 を呈 した 例 は な か つ た.
7.考
按
イ)Ac-SPMは
(EMest)と
エ リス ロ マ イ シン エ ス トレイ ト
共 に マ ク ラ イ ド系 に 属 す る 抗 生 剤
で あ つ て,赤 痢 菌 に対 して は試 験 管 内抗 菌 力 は ほ
以 上 の下 痢 を呈 して
とん ど有 して い な い.し か し,わ れわ れ が30例 の
い た.検 出 菌型 は保 菌者 の 場合 と異 な つ て大 きな
細 菌 性 赤 痢 患 者 お よび保 菌 者 に対 して試 用 した と
偏 りは な くFlexlb1例,Flex・2a2例,Flex・
3a3例Sonne1例
で あ つ た.そ れ らの薬 剤 耐性
ころ,こ れ まで諸 家 に よ り報 告 さ れ て い るEM
便 で,7例
中4例 が1日10行
を み る と3剤 耐 性 菌 は み られ ず,SM十Tc耐
1株,SM+CP耐
性 菌2株,感
性菌
受性 菌2株,不
ロ)Ac-SPMの
対 症 状効 果 をみ る と,発 熱 に 対
して は そ の程 度 を問 わ ず す ぐれ た効 果 を示 し,7
対 症 状 効 果 をみ る と下 熱 に要 し
た 日数 は平 均1日.下
平均2.4日,便
明2株 で あつ た.
まずAc-SPMの
estの 成 績 と同程 度 の良 好 な成 績 を得 た.
痢 回 数 回 復 に要 した 日数 は
性 状 回 復 に要 した 日数 は平均3.4
日で あつ た.し か し細 菌 性 赤 痢 は元来 が 自然 治 癒
傾 向 の強 い疾 患 で あ り,且 つ近 年 は次 第 に軽 症 化 、
22
日本 伝染 病 学 会雑 誌
第40巻
第1号
しつ つ あ る こ と,更 にわ れ わ れ が検 討 した発 症 者
異 に す る こ と を明 らか に し,EMestが
は わ ず か に7例 で あ つ た こ とな どか ら,こ の成績
お い ては試 験管 内 で の成 績 以 上 に強 い 抗 菌 力 を有
の み で 臨 床 症 状 の改 善 に対 しす ぐれ た力 を有 して
す る ので は ない か と推 論 してい る.
い る とは い い得 ない.
ハ)対
以 上 の こ とか ら,従 来EMestの
生体 内に
細 菌性赤痢 に
排 菌 効 果 に つい て み る と最 も長 く排 菌
対 す る効 果 の説 明 と してい わ れ てい た尿 中 に高 濃
の 続 い た例 で も5日 間 で あ り,全 例 の 平均 排 菌 停
度 に排 泄 され る,赤 痢 病 変 部 のPHが ア ル カ リ性 に
止 日数 は2.4日
傾 くた め,な
で あつ た 。 また再 排菌 例 や持 続 排
菌 例 もな く,今 回 わ れ わ れ が検 討 した範 囲 で は き
い が,単
ど とい う こ と も もち論 否 定 は 出来 な
にEMestの
み な らず,広
くマ ク ロ ラ イ
ド系 抗 生 剤 は生 体 内 に おい て は赤 痢 菌 に対 し て強
わ め てす ぐれ た もの で あつ た.
ニ)わ
れ わ れ は 以 前,細 菌 性赤 痢 に対 す る ノ
い 抗 菌 力 を有 す る よ うに な るの で は ない か と も=考
ボ ビ オ シ ンの 臨床 効 果 を検 討 した が,そ
の成績 は
え られ る.こ
第6表
も占めて
ク ロ ラ イ ド系 抗 生 剤 を使 用 しつ つ な お 追 究 中で あ
に示 した よ うに無 効 例 が約43%を
い た.
の点 につ い て,わ
れわれは他 のマ
る.
第6表
8.む
細 菌 性 赤 痢 に対 す るAc-SPMと
NBの 有 効 率
すび
イ)細 菌 性 赤 痢 患 者 お よび保 菌者30例 に対 し
Ac-SPMを
ロ)対
投与 し,そ の臨 床 効 果 を検 討 した.
排 菌 効果 は きわ め てす ぐれ た もの で あ
り,再 排 菌 例 や 持 続 排菌 例 は な かつ た.
ハ)特
記 す べ き副 作 用 は認 め られ な か つ た.
(本論文 の 要 旨 は 第14回 日本伝染 病学会東 日本地方
会に おい て発表 した).
()内
は症例数
参考文献
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33, 1966.
23
昭 和41年4月20日
Clinical Trial with Acetyl-Spiramycin for Bacillary Dysentery
Masataka KATSU, Ippei FUJIMORI,
Jun-ichi OGAWA, Syuji ITOH and Satyu SHIMADA
Kawasaki City Hospital
How to cope with increasing number of resistant strains of bacterial dysentery hasnow become our
primary concern.
On the other hand, macrolide antibiotics such as erythromycin estrate without in vitro antibiotic
activity against shigella has been known to be effective for the treatment of bacillary dysentery.
Clinical trial with acetyl-spiramycin, a new macrolides, was then carried out.
Materials and Methodes:
acetylspiramycin.
Seven patients with bacillary dysentery and 23 carriers were treated with
Daily dose of 800 mg (200 mg every 6 hours) of thantimicrobials
was administrated
for 5 days (totaling 4000 mg).
Results:
Rapid improvement of fever and diarrhea were seen.
Considering the high tendency of natural healing, these results were not always tobe attributed
the effect of acetyl-spiramycin alone.
Culture of shigella from stool remained no longer positive after the fifth day ofadministration
to
of the
medicine.
The bacilli disappeared within 2 days after treatment in 23 cases (76.6%), and within 5 days in 3
(23.3%), mean being 2.4 days. Neither continuous positive culture, nor reappearance of the bacilli was
noted in this series.
Any remarkable side effects did not occure in our trial.
No strains of Shigella from the 30 patients were sensitive to acetyl-spiramycin invitro.
Previously, clinical trial with novobiocin, a non-macrolide antibiotics, on the treatment of dysentery
was carried out without appreciable results.
This is highly indicative of different clinical effects between
the macrolides, such as actyl-spiramycin and erythromycin estrate, and the non-macrolides, such as
novobiocin, even if they are similar in antibiotic spectrum.