H27全国学力・ 学習状況調査 結果概要

さとのこ通信
平成27年度
全国学力・学習状況
調査結果概要
平成27年10月7日東十郷小学校学校便り
十郷っ子の学力は? 学習状況は?
臨時増刊号
~生きる力を育むために~
子どもたちの学力を把握する目的で毎年実施される全国学力・学習状況調査は、今年も4月に小学6年
生と中学3年生を対象に行われました。福井県は今年度3年ぶりに行われた理科を含め、全国トップクラ
スの学力を維持し、東十郷小学校の平均正答率は、全国平均を大きく上回っています(下表)。東十郷小
学校では、独自に調査結果を分析し、今後の学習に活かしていきます。
◆教科に関する調査結果
◎大きく上回っている ○上回っている △やや下回っている
国語A 国語B 算数A 算数B 理科
全国平均・県平均との比較
国語AB、算数AB、理科とも全国平均
を大きく上回っています。国語Bにつ
いては、県平均をやや下回っています
が、国語A、算数AB、理科については、
県平均を上回っています。
全国や県に比べ良好なこと
本校(県平均との比較)
〇
△
◎
◎
◎
福井県(%)
73.8
72.1
79.2
50.0
66.8
全国(%)
70
65.4
75.2
45.0
60.8
A:主として「知識」に関する問題 B:主として「活用」に関する問題
全国や県に比べ課題となること
国語AB
・漢字を読んだり、書いたりすること。
・主語と述語の照応関係を捉える。
・登場人物の相互関係を捉える。
・目的に応じ、中心となる語や文を捉える。
国語AB
・文の中における主題を捉える。
・新聞のコラムを読み、表現の工夫を捉える。
・取材した内容を整理しながら記事を書く。
・文章と図とを関係付けて、自分の考えを書く。
算数AB
・基礎的な計算力。
・角の大きさに関する
・見取図と展開図に関する問題。
・平行四辺形に関する問題。
算数AB
・比較量と割合から基準量を求める。
・四捨五入して、およその数にして計算をする。
・分割された二つの図形の面積が等しくなる理由を記
述する。
理科
・メダカの雌雄の見分け方に関する問題。
・顕微鏡の操作等に関する問題。
・水の温まり方に関する問題。
・月の動きに関する問題。
理科
・電磁石と振り子に関する問題。
・植物に適した栽培場所に関する記述問題。
・砂糖の溶解度に関する問題。
・水が水蒸気になる現象に関する問題。
今回の結果を踏まえて
国語の学習では
・国語の学習で、目的や条件に応じて感想や意見を書く活動を計画的に取り入れる。
・様々な形式や条件で書く、手書きにこだわらずパソコンで書くなど、楽しく書くことで力を伸ばしていける
ように工夫して指導する。
・長文を速読する活動を取り入れ、文章を読む力を高める。
・NIE(新聞)を利用した学習を取り入れる。
算数の学習では
・基準量や比較量の意味を確実につかめるような指導法を工夫する。百分率や歩合の~%引きや~割
増量から割合の小数である~倍を即答できるように練習をする。
・図形の学習では、理由を尋ねたり、説明したりする活動を多く取り入れる。
・授業の中で、自分の考えをもち、その根拠を書く活動を意識的に取り入れる。
・生活の中で、必要な算数の力について理解させる場面を多く設定し、学ぶ事に目的意識をもたせる。
理科の学習では
・自分の考えに合った実験結果を予想し、実験に取り組む。
・実験結果をグラフ化し、規則性を見つける活動を取り入れる。
・学習した知識を応用した課題やものづくりを行う。
家庭での生活状況や学習環境は?
グループで算数の問題を考える
全国学力調査では、「生活習慣や学習環境による質問紙調査」も行われ、その結果からも学力向上へのヒ
ントを得ることができました。いわゆる「早寝、早起き、朝ごはん」の規則正しい生活が、学習への集中力を高
めていることがわかります。また、読書が好きな児童や新聞をよく読む児童は、正答率が高い傾向が見られ
ました。自分の将来の夢や目標を持っていると答えた東十郷小学校の子どもの割合は、非常に高くなってい
ます。本校では、地域や家庭と連携をしながら、生きる力を育む教育を充実させていきたいと考えています。
全国や県に比べ良好なこと
○朝食を毎日食べている
東十郷 93.7 福井 89.0 全国 87.6
○最後までやり遂げて、うれしかったことがある
東十郷 77.8 福井 74.4 全国 72.9
○自分には良いところがある
東十郷 54.0 福井 42.2 全国 36.3
○自分の考えや意見を発表することが得意である
東十郷 31.7 福井 21.1 全国 20.6
○地域の行事に参加している
東十郷 76.2 福井 56.5 全国 36.9
○学校の宿題をしている
東十郷 96.8 福井 89.6 全国 87.4
全国や県に比べ課題となること
○授業以外の平日の読書時間が30分以である
東十郷 27.0 福井 37.8 全国 37.7
○協力して何かをやり遂げ、うれしかったことがある
東十郷 44.4 福井 57.8 全国 54.2
○学校のきまりをよく守る
東十郷 34.9 福井 45.9 全国 41.7
○新聞をまったく読まない
東十郷 50.8 福井 39.4 全国 54.3
◆児童質問紙調査からの分析
○どちらかというと食べるという児童を含めると
100%の児童が朝食を食べている。
○「物事を最後までやり遂げてうれしかった」と答
えた児童は、77.8%で、福井県や全国の平均を
上回っている。自然教室や6年生を送る会などの
行事を大切に過ごした成果だと考えられる。
○「自分には良いところがある」「意見を発表する
ことが得意である」「将来の夢や目標をもっている」
と自己肯定感をもつ児童も、福井県や全国平均を
大きく上回っている。友達の良さを見つける活動を
取り入れたり、夢ノートを利用して自分の夢につい
て考えたりする活動を定期的に取り入れた成果と
考えられる。
○地域の行事に参加していると答えた児童は平
均を大きく上回っており、地域とのつながりが深く
なっている。
○家庭学習については、「計画を立てて勉強をし
ている」「宿題をしている」「授業の予習・復習をし
ている」と答えた児童は、福井県、全国平均を大き
く上回っている。
○東十郷小の子どもは全国、県に比べ、普段家庭
での読書時間が少ない。
○何かをやり遂げた成就感をもったことのある児
童の割合が低くなっている。
○どちらかといえば「きまりを守る」という児童はほ
どんどであるが、積極的に守るという児童の割合
は、低い。規範意識の高揚が必要である。
○新聞を「全く読まない」児童が半数を超えている。