子どもたち一人ひとりが楽しく学び、学力を確実に身に付けていくことは、保護者や地域 の皆様、そして当の子どもたちも含めて誰もが望み期待するところです。 私たち鋳銭司小学校の教職員一同は、その期待に応えるべく創意工夫し努力しているとこ ろです。子どもたちの学力等の状況につきましては、最近の状況で言えば、基礎的な知識・ 技能及び活用問題ともに、おおむね良好の結果が出ています。しかし、ローマ字の読み書き や物語文の読み取り、図形を構成する問題等においては、課題が見られました。これらの課 題の解決に向けて、全教職員で取り組んでいきたいと思います。 本校の子どもの学力 ∼全国学力・学習状況調査結果より∼ 国語B・算数A・Bについては全国平均・県平均を3ポイントから8ポイント以上上 回っていました。しかし、国語Aについては全国平均より1ポイント程度上回るものの、 県平均より1ポイント程度下回るという結果でした。 ※ A:主として「知識」に関する問題、B:主として「活用」に関する問題 ※ 県平均は、どの教科も全国平均より1∼2ポイント程度上回っています。 国語・算数ともに観点によって次のような課題が見られました。 【国語】 ★ローマ字を生活の中で、進んで読んだり書いたりすること コンピュータを使った学習と関連づけるなどして、ローマ字を繰り返し読んだり書 いたりする機会を増やしていきます。 ★登場人物の人物像を捉えること 物語全体を通して人物像が分かる行動描写や会話などに印を付けたり線を引いたり し、それら複数の叙述を関係付けながら表に整理するなどして、登場人物の人物像を 多面的に捉えられるようにしていきます。 【算数】 ★図形の構成を通して、図形についての理解を深めること 観察や構成などの活動を通して、図形の意味を理解したり、図形の性質を見つけた り、図形の性質を確かめたりすることができるようにしていきます。 児童質問紙によると、「ものごとを最後までやり遂げて、うれしかったことがある」 や「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦している」、「友達と話し合うとき、友達の 話や意見を最後まで聞くことができる」、「学校に行くのは楽しいと思う」、「今住んでい る地域の行事に参加している」と答える児童が全国・県平均より非常に多く、積極的に チャレンジし、人との関わり合いの中で成長している様子がわかります。反面、全国・ 県平均より「1日あたりのテレビやビデオ、ゲームの時間」が長く、「地域や社会で起 こっている問題や出来事に関心のある児童」が少ないといった傾向が見られました。 望ましい生活習慣を身に付け、広く地域・社会に目を向けるとともに、地域や社会に積 極的に貢献できる児童を育てていく必要があると考えています。 これらの分析をもとに、今後、指導の改善に努めていきます。
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