小平市立小平第三中学校~「全国学力・学習状況調査」結果概要~ 1 調査目的 この調査は子どもたちへの学習状況を把握・分析し、学校における児童・生徒への教育指導の充実や学 習状況の改善等に役立てることを目的としています。 全国の公立小学校6年生及び公立中学校3年生を対象に実施しています。今年度は、4月19日(火) に実施いたしました。 2 調査内容 調査は大きく分けて、学習状況を見る調査と生活習慣や学習環境などを見るアンケート調査があります。 (1)教科に関する調査 ●主として「知識」の力を見る国語A、数学A 身に付けておかなければ、後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容や、実生活において不可欠 であり、常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技術などが中心の問題です。 (例) 漢字の読み書き 文法 短い文章の読み取り 計算問題 図形の書き方 立体の体積 ●主として「活用」の力を見る国語B、数学B 知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力や、様々な課題解決のための構想を立て実践し、 評価・改善する力などに関わる内容が中心の問題です。 (例) 長文の読み取り 作文 計算方法を式や言葉で説明 順序立てて問題の解き方を考える (2)生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 学習意欲や学習環境、生活の諸側面に関することを児童がアンケートに答える形の調査です。 (例) 朝食や睡眠に関する質問 テレビの視聴時間やインターネットをする時間 家族や地域で過ごす時間について 学校の学習や生活について など 3 各教科の調査結果の分析 【国語】 状況の分析 課題 国語Aの正答率は全国平均より1.8 国語Aでは、「文脈に即して漢字を正しく書く」、「文字 ポイント高く、特に書く力が高い数値を の形や大きさ,配列に注意して書く」、 「語句の意味を理解 示していた。 し,文脈の中で適切に使う」の正答率がやや低く、漢字を 国語Bについては全国平均より3.4 正しく書くことや慣用句の意味の理解に課題がある。 ポイント高く、国語に対する意欲・関心 国語Bでは、「課題を決め,それに応じた情報の収集方 が高く、その中でも書くこと、読むこと 法を考える」、 「目的に応じて必要な情報を読み取る」の正 が全国平均をかなり上回っている。 答率が低く、情報の収集や読み取りに課題がある。 学校で取り組む具体的な改善策 ・国語の授業中に、調べ学習を行い、調べたことを根拠に考えをまとめる活動を入れる。また、読み取 りやその内容について正しい言葉で、自分の意見を伝える発表をさせる。また、各単元ごとに漢字の 読み書きの小テストなどを行い、漢字を正しく書けるようにする。 ・朝読書の活動を通して、自らの課題や様々な情報の収集方法を理解させる。また、自らの必要な情報 を得られるような本の紹介を図書委員会中心に活動させる。 【数学】 状況の分析 数学Aの正答率は、全国平均よ 課題 数学Aでは、「数量の関係を文字式に表すことができる」、 り1.7ポイント低く、 「図形」の 「垂線の作図の方法について理解している」 、の正答率が低 問題だけ、全国平均を上回った。 く、数量の関係を捉えることや基本的な作図の方法の理解に 数学Bの正答率でも全国平均よ り1.4ポイント低く特に「関数」 課題がある。 数学Bでは、 「与えられた式を用いて,問題を解決する方法 の問題は3.2ポイントも低かっ を数学的に説明することができる」の正答率が低く、文字を た。 用いて処理した手順を数学的に考察することに課題がある。 学校で取り組む具体的な改善策 ・習熟度別授業を生かし、各単元の基礎・基本を身に付けさせる。また、自らの考えを正しく相手に伝え ることに重点を置いた発表をさせる。 ・ICT機器を使用し、視覚的に理解させるような授業を組み立てていく。 ・グループ活動を行い、お互いに問題解決の方法を教え合い理解できるような学習体制の構築を図る。 ・単元ごとの小テストを実施し、基礎・基本の定着を図る。 【算数】 【生活や学習環境に関する質問紙調査】 状況の分析 ・朝食を毎日食べてくる生徒が多く、生 活リズムはしっかりとできている。 ・「物事を最後までやり遂げて、うれし かったことがあります」と答えた生徒 が多い。 ・「学校に行くのは楽しい」と感じてい る生徒が多い。 課題 ・ 「難しいことでも挑戦する」 「自分には良いところがある」 と思っている生徒が少なく、自尊感情を高める必要があ る。 ・自宅で予習、復習をしている生徒が少なく、家庭学習の 推進に課題がある。 ・ 「自分の考えを説明することや文章を書く」ことが苦手だ と感じている生徒が多く、表現力を高める必要がある。 学校等で取り組む具体的な改善策 ・自分のことを見つめるため1学期にQ-Uテストを実施した。三者面談で保護者と共に結果を共有し 自尊感情を高める取組を実施した。 ・道徳の授業内容を充実させ、生徒一人一人の良いところを認める指導をしていく。 ・自宅学習を進めるために学習計画表の作成や電子機器(スマホ、ゲームなど)の使用時間を家庭でル ールを決め学習に充てる時間を増やす工夫をさせる。 ・文章を書くことや発表することに重点を置き、各授業で実践する。
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