全国学力調査から分かる課題と今後の手だてについて 越前町立常磐小学校 1 全国学力調査における課題 国語A・B、算数A・B、理科とも全国平均、県平均を上回っているが、次の点で課題が 見られた。 国語 ・物語などの登場人物の気持ちを読み取ること ・条件に合わせて作文すること 算数 ・分度器の使い方について理解 ・平行四辺形や三角形の性質についての理解 理科 ・メダカの体のつくりについての知識 ・天体の動きについての知識や観察の技能 また、児童質問紙からは次のような傾向が捉えられる ・家庭学習にはきちんと取り組んでいるが、テレビやDVDを見ている時間は長い。 ・読書量が少ない。 ・新聞を読むや社会で起こっている出来事への関心が低い。 ・長文を書くことに苦手意識を持っている。 2 今後の取組 (1)朝学習 月ごとに取り組む内容(100 字作文・漢字・計算等)を絞り、指導を入れながら継続して行う ことにより全体のレベルアップを図る。また、高学年では四字熟語や故事成語に関するクイズ等 も取り入れ、伝統的な言語にも慣れ親しむ機会をもたせる。 (2)授業 少人数であることを最大限に生かし、一人一人の重点指導を要するところを把握しピンポイン トで指導する。算数や理科の授業においては、作図や実験の技能を高め、自分で体験する機会を 多くもたせる。さらに、自分の考えが明確になるよう説明を入れた図や式を書かせるよう指導し ていく。 (3)家庭学習 これまで同様、提出したものは間違った問題に関して正解するまで徹底的に直しを行う。それ により、全部できたという充実感をもたせると共に丁寧に家庭学習に取り組む姿勢を養う。また、 自主学習ノートを利用して、学習したことをまとめたり、関連した問題を作ったりする機会を設 ける。 (4)読書指導 長文を読み取る力をつけるためには、読書への取り組みが不可欠と考え、昨年度より読み聞か せに力を入れてきた。今年度も継続すると共に、3階に位置することにより利用者が少なかった 図書室のあり方を大きく変更することにした。各教室前の廊下に本棚を置き、学年に応じた本を 置くことにより、いつでもすぐに読むことができる環境を作った。また、読書の幅を広げさせる ために、本の選択を児童に任せるだけでなく、学年に応じた本、読んで欲しい本を教師が薦める ようにする。
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