平成26年9月 平成26年度全国学力・学習状況調査結果について 静岡市立城北小学校 校長 日吉 弘子 秋涼の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。 さて、本年度も4月22日に、6年生対象に全国学力・学習状況調査が行われました。この調査の目 的は、文部科学省や教育委員会が教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ることですが、一方で、 学校においては、この調査結果を活用して、学習指導の充実等の改善につなげることが求められていま す。 今回は、8月末に文部科学省より提供された調査結果から本校の児童の状況についてお知らせします。 1 国語の学力調査の結果から 国語A (主として「知識」に関する問題) 国語B 100 平 均 正 答 率 % (主として「活用」に関する問題) 100 72.9 80 72.8 73 74.2 60 40 20 平 均 正 答 率 % 0 80 60 55.5 58.4 59.1 60 40 20 0 全国 【国語A】 静岡県 静岡市 城北小 全国 静岡県 静岡市 城北小 本校は、特に、話すこと・聞くことに関する設問に対してよい結果でした。しかし、故事成語の 意味や使い方の理解などに課題が認められます。 【国語B】 話合いの観点を整理したり、書かれた内容を関係づけながら問題点を捉えたりする力がついてき ています。書く力については、いくつかの条件に合わせて書くことが求められる作文問題などに課 題が見られました。 2 算数の学力調査の結果から 算数A 100 平 均 正 答 率 % 80 (主として「知識」に関する問題) 78.1 79.4 80.3 算数B 100 84.4 平 均 正 答 率 60 40 20 80 60 58.2 58.5 59.9 62.9 40 20 0 0 【算数A】 (主として「活用」に関する問題) 全国 静岡県 静岡市 城北小 全国 静岡県 静岡市 城北小 本校は、全体的によく定着し、学習内容の定着状況は概ね満足できる状態です。昨年に引き続き、 算数の基礎的事項の定着は、本校児童の強みと言えます。 【算数B】 (裏面へ) 表に示された二つの数量の関係を倍で表したり、グラフへの表し方を考えたりする設問などに対 してよい結果でした。与えられた条件や情報をもとに、筋道を立てて考える設問では個人差が認め られ、その是正が課題となります。 3 本校の学習状況調査の結果から ○自尊感情が育ってきました 本校児童は、 「自分には、よいところがあると思いますか」、 「ものご とを最後までやり遂げて、うれしかったことがありますか」、「将来の 夢や目標をもっていますか」、 「学級みんなで協力して何かをやり遂げ、 うれしかったことがありますか」等の設問において、約 80~90%の児 童が肯定的な回答をしていて、自尊感情が育ってきていることがうか がえます。 ○家庭学習にはやや課題 「家で、学校の宿題をしていますか」の設問に対して概ねすべての児童が「し ている」と回答していますが、 「家で、自分で計画を立てて勉強をしていますか」 や「家で、学校の授業の予習や復習をしていますか」といった設問に対して、 「している」と回答した児童の割合は低く、家庭学習の内容やその取り組ませ 方については、今後の課題の一つと考えています。 ○国語の勉強は好き? 「国語の勉強は好きですか」という設問に肯定的な回答をした児童の割合が 50%を 超えました(昨年比+9%)。昨年度の調査結果との単純比較はできませんが、向上傾 向と思われます。 ちなみに算数では、同様の設問に対して本年度は 67%の児童が肯定的な回答をして います。 ○生活のリズムづくりや、地域行事への関心は 4月時点での意識調査ですが、「毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか」や、「毎日、同じく らいの時刻に起きていますか」という設問において、 「あまりしていない」と回答した割合が比較 的高めでした。これまでの調査結果から、毎日の生活リズムの学力への影響が指摘されており、 見過ごせない結果と言えます。 また、 「今住んでいる地域の行事に参加していますか」に肯定的な回答をした割合も低めでした。 家庭、地域の方々とも、また話題にしてみたい点です。 本校では、これらの調査結果をもとに、今後の学校教育について改善点などを検討していきます。 その内容については、次の機会(10月中)にお知らせします。
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