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平成27年度入学
食産業学部ファームビジネス学科・環境システム学科
一般選抜後期
理科(物理)
講評
■新課程
第1問
【出題のねらい】
慣性力の理解について問う問題である。現象をイメージし,適切な物理用語を用いて記述し,ま
た立式して答えに到達する力を求めている。
【講評】
慣性力のはたらき方について理解していない解答が見られた。「しっかりと立式できる力」と,
「計算する力」の両立が重要である。具体的な数字を用いることによって現象の理解ができている
かを自分で確かめることも必要と考えられる。
第2問
【出題のねらい】
抵抗に電池をつないだ時の電圧,電流,抵抗を問う問題である。オームの法則に加え,電気量や
抵抗率の計算式,合成抵抗の抵抗値を正確に理解しておく必要がある。
【講評】
オームの法則や合成抵抗については理解されているようであったが,電気量や抵抗率については
正確に理解されていないようであった。特に,電気量を求める問題でジュール熱を計算しているも
のが目立った。公式を記号のみで覚えるのではなく,その物理量や単位についても合わせて理解す
ることが重要である。
第3問
【出題のねらい】
2つの造波源を持つ球体による円形波の干渉を問う問題である。2波源から出た波の位相を理解
し,波面の交差による波の強め合いや弱め合いなどの場所を理解していることが必要である。
【講評】
2つの波の強め合う場所は波の山と山が交差する点だけの解答が見られた。また,造波源間にお
ける波の干渉は,波が弱め合う場所の条件を正確に記述していないものもあった。波の干渉につい
て,最後までしっかり理解することが必要である。
第4問
【出題のねらい】
運動エネルギーと熱のエネルギーの変換についての理解を問う問題である。立式や単位を考慮し
た換算など,物理の計算に必要な知識も問うている。
【講評】
運動エネルギーおよび発熱量について立式できるだけでなく,これらを材料としてエネルギー変
換について条件に即した方程式を組み立てられる必要があった。また,最後に導出する値を意識し
て計算に用いる値の単位を換算できるように注意してほしい。
■旧課程
第1問
【出題のねらい】
抵抗線の抵抗率や,可変の抵抗線と電流との関係を問う問題である。抵抗率の計算式や,回路内
の電流と抵抗の関係を正確に理解しておく必要がある。
【講評】
抵抗率の計算式,回路内の電流と抵抗の関係どちらも理解できているようであった。難しい問題
ではないが,基本的な式や関係性は正確に理解していないと正解を導き出すことができません。
第2問
【出題のねらい】
重力落下する物体が速度の大きさに応じた抵抗を受けて,一定速度(終端速度)になることの理
解を問う問題である。その応用として,水中で浮力がはたらく場合の式の組み立て方が正しくでき
ることも求めている。
【講評】
物体にはたらく力を正確に理解し,設問に従って解答していくことで,答えに到達することがで
きていた。文章で表現されている物体の運動をしっかりと式で表す力を鍛錬していくことがこのよ
うな問題を解くには必要である。
第3問
【出題のねらい】
2つの造波源を持つ球体による円形波の干渉を問う問題である。2波源から出た波の位相を理解
し,波面の交差による波の強め合いや弱め合いなどの場所を理解していることが必要である。
【講評】
2つの波の強め合う場所は波の山と山が交差する点だけの解答が見られた。また,造波源間にお
ける波の干渉は,波が弱め合う場所の条件を正確に記述していないものもあった。波の干渉につい
て,最後までしっかり理解することが必要である。
第4問
【出題のねらい】
運動エネルギーと熱のエネルギーの変換についての理解を問う問題である。立式や単位を考慮し
た換算など,物理の計算に必要な知識も問うている。
【講評】
運動エネルギーおよび発熱量について立式できるだけでなく,これらを材料としてエネルギー変
換について条件に即した方程式を組み立てられる必要があった。また,最後に導出する値を意識し
て計算に用いる値の単位を換算できるように注意してほしい。