2015 年度 椙山女学園大学 生物 傾向と対策 生物基礎 (分析は一般入試 A の問題のみです) 出題傾向 入試日程 2/3 科目 生 物 基 礎 生 化 物と学 基 基 礎 礎 2/4 生 物 基 礎 生 化 物と学 基 基 礎 礎 2/5 生 物 基 礎 生 化 物と学 基 基 礎 礎 大問 出題分野・出題テーマ 難易度 第1問 顕微鏡の使い方 標準 第2問 顕微鏡観察、細胞周期、細胞の構造 標準 第3問 体液、血液、心臓 標準 第4問 体液濃度の調節、尿生成 標準 第3問 顕微鏡観察、細胞周期、細胞の構造 標準 第4問 体液濃度の調節、尿生成 標準 第1問 顕微鏡観察、細胞の構造、光合成 標準 第2問 遺伝子の本体、形質転換、バクテリオファージ 標準 第3問 体液、心臓、酸素解離曲線、抗体 第4問 ホルモン 標準 第3問 遺伝子の本体、形質転換、バクテリオファージ 標準 第4問 体液、心臓、酸素解離曲線、抗体 第1問 細胞の構造 標準 第2問 顕微鏡観察 標準 第3問 アカパンカビの突然変異株、遺伝子、転写、翻訳 第4問 血糖調節、ホルモン、体温調節 第5問 体液、消化酵素、血液 第3問 細胞の構造 第4問 アカパンカビの突然変異株、遺伝子、転写、翻訳 やや難 やや難 難 標準 やや難 標準 3回の入試日程はすべてマーク式で、大問は4問~5問からなり、大問が A、B 分けされた出題はなかった。マ ーク数は 42〜49 で、 どの日程もほぼ同じ問題量であるが、 2月5日は他の日程に比べて問題の難易度が高かった。 出題範囲は顕微鏡観察と生物の体内環境からの出題が多く、旧課程生への考慮から生物の多様性と生態系からは まったく出題されなかった。全体的に標準的な難易度の設問が中心である。計算問題やグラフを用いた考察問題 なども出題されるが、全体的には考察問題に比べて知識問題の比率が高い。ただし、知識問題については、細か い知識や教科書の発展に記載されている内容も出題され、教科書の本文と参考を中心に勉強してきた受験生にと っては解答しにくい設問があった。2月3日はいずれの設問も標準的な難易度であったが、顕微鏡観察に関する 設問の割合が高かった。2月4日の第3問の心臓の心室容積と心室内圧との関連に関するグラフは難易度の高い ものであり、酸素解離曲線を用いた計算問題は多くの受験生が苦手な問題である。2月5日は他の日程と比べて 全体的に解答しにくい設問が多かった。第1問の問2と問6で扱われているリボソーム、第3問のアカパンカビ の突然変異、および第5問の問1の酵素の最適 pH について、これらは教科書の発展または4単位の生物で扱われ る内容であるため、生物基礎の教科書の本文と参考を中心に勉強してきた受験生には難しい設問であった。 1 難 2015 年度 椙山女学園大学 生物 傾向と対策 生物基礎 (分析は一般入試 A の問題のみです) 学習対策 ●教科書に記載されている内容をすみずみまで理解する 2015年度入試では、旧課程生を配慮して、生物基礎の生物と遺伝子、および生物の体内環境の維持の分野のみ から出題され、生物の多様性と保全の分野からはまったく出題されなかった。しかし、2016年度入試では、旧課 程生への配慮はなくなり、生物の多様性と生態系などの分野も含めて生物基礎のどの分野からもバランス良く出 題されるだろう。しかも、設問によっては、生物基礎の教科書で発展として扱われているような、かなり細かい 知識を要求される。このような傾向の入試では、苦手な分野やあいまいな分野などがあると大きく失点する可能 性が高く、得点差がつきやすい。そこで、まずは教科書中心の学習を行い、教科書の本文と参考に加えて発展に 記述されている内容も含めて用語や現象を正確に習得しておきたい。顕微鏡の扱い方なども出題されることから、 生物実験の方法までしっかりと習得しておきたい。また、生物基礎の教科書に書かれている内容は出版社によっ て違いがあるので、可能であれば、異なる出版社の教科書についても目を通しておきたい。 ●問題演習で応用力をつける やや難しい考察問題が出題されることもあるが、一部の設問を除けば標準的な難易度で、すでに入試問題集に 載っている実験考察問題と同様の解法で解くことができる。しかし、教科書や参考書を読むだけでは考察問題を 解く力はつかない。そこで、実験考察問題で高得点をとるために、標準的な内容の入試問題集を用いて、できる 限り多くの考察問題を解く練習をし、様々な種類の考察問題に慣れておきたい。このとき、簡単に解けない問題 であったとしても、すぐに解答を見るようなことをせず、自分で様々に考えて、いったんは自力で解答すること を心がけたい。また、考察問題と計算問題はたった1回だけでなく、最低2回は繰り返し解いて、十分な準備をし ておこう。 ●頻出の計算問題は習熟しておきたい すべての日程で計算問題が出題されている。計算問題は受験生の間でとりわけ得点差がつきやすく、ここでの 出来不出来は合否を大きく左右する。ミクロメーターを用いた細胞の大きさ測定や尿生成における再吸収量の計 算などは出題されるだろう。そのためには、生物基礎の入試問題集にある標準的な難易度の計算問題をできるだ けたくさん解いておこう。 2
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