日本史 (分析は一般入試 A の問題のみです)

2015 年度
日本史
椙山女学園大学
日本史
傾向と対策
(分析は一般入試 A の問題のみです)
出題傾向
入試日程
2/3
2/4
2/5
大問
出題分野・テーマ
難易度
第1問 古代~近代の政変・事件
標準
第2問 原始~近世の総合問題(政治・文化中心)
標準
第3問 古代~近代の総合問題(政治・外交・文化中心)
やや易
第4問 近現代の総合問題
やや難
第1問 古代~近世の文化
標準
第2問 原始~近世の総合問題(政治・外交中心)
標準
第3問 古代~現代の総合問題(政治中心)
やや易
第4問 近現代の総合問題(政治・外交・社会経済中心)
標準
第1問 古代~近世の対外関係と琉球の歴史
標準
第2問 原始~近世の総合問題
標準
第3問 原始~現代の総合問題(政治中心)
標準
第4問 近現代の総合問題(外交・社会経済・政治中心)
標準
全ての日程で大問4問、小問 37 問であり、時間内で余裕をもって解答できる量といえる。時代は原始から現代
(第二次世界大戦後)までの全時代から出題される。ただし、原始と現代は合わせても1割程度に過ぎない。古
代は2割程度、中世が1割5分程度、近世が2割弱、近代が3割5分程度であり、近代の割合が大きいのが特徴
といえる。また、時代をまたいだテーマ史的な設問も散見される。分野は政治・外交・社会経済・文化の全分野
から出題されている。日程によって若干のばらつきはあるが、政治史が4割5分、外交史・文化史が各2割程度
であり、政治史の割合が比較的大きい。文化史は近代からも少なからず出題されている。近代の文化史は盲点と
なりがちな分野なので、特に注意したい。出題形式は全問マーク式、設問形式は4文正誤判定・空欄補充・年代
配列・組合せ問題などバラエティに富んでいるが、4文正誤判定問題が約6割を占める。4文正誤判定問題は一
般に受験生が苦手とする形式である上、椙山女学園大学の場合、一つの選択肢文が2~3行とやや長めのため一
見難しく感じるかも知れない。しかし、多くの設問が、定番かつ明確な誤りを含んでおり、冷静に読めば基本知
識で誤文を見抜くことができるようになっている。難易度が高い設問もまれにみられるが、それで差がつくこと
はないので心配しなくてもよい。史料を利用した問題も出題されるが、大半は教科書にも掲載されているような
頻出史料であるし、その史料が何に関するものであるかがわかれば解答できるものが多い。難易度は設問によっ
て異なるが、総じて標準的といえ、教科書本文レベルの知識をきちんと学習していれば十分に合格点が取れる。
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2015 年度
日本史
椙山女学園大学
日本史
傾向と対策
(分析は一般入試 A の問題のみです)
学習対策
総じて教科書の範囲内からの出題なので、まず教科書の内容(特に本文)をきちんと理解してほしい。教科書
を精読することはもちろん大切であるが、長時間読み続けるのは大変な作業であり、結果的に効率もあまり良く
ない場合が多いので、問題集の利用を勧めたい。問題集は標準レベルのもので十分であるが、日本史に関しては
一冊を繰り返し解くよりも、数冊を二、三度解く方が、様々な形式に慣れるという点や、多角的な理解が可能に
なるという点などからも良いといえる。そして、当然のことではあるが、間違えた問題やわからなかった問題に
ついては、すぐに教科書・用語集などで確認するなど復習を怠らないことが重要である。基本作業の地道な積み
重ねこそが皆さんを合格に導くということを忘れないでほしい。また、椙山女学園大学では4文正誤判定問題が
約6割を占めるが、この設問形式の克服には、何はともあれ問題を数多く解いて、頻出の誤文パターンや消去法
といったテクニックなどに習熟することが大切である。慣れておかないと、思っていたより時間を取られて、試
験時間範囲内での解答が難しくなるかもしれない。先述したように問題集は数冊こなしたいが、その際、センタ
ー試験対策用など4文正誤判定問題が多く扱われているものや、この形式だけを集めたものを優先的に選ぶよう
にしたい。
本学では原始・古代~現代までの全時代、政治・外交・社会経済・文化の全分野から出題される。したがって、
時代や分野を一つずつ丁寧に仕上げるのではなく、まず、教科書本文レベルを原始・古代から現代(第二次世界
大戦後)まで一通り学習してしまうことが大切である。とにかく、やり残しや手つかずの時代や分野が出ること
は避けなければならない。そして、一通り学習した後は、時代面では近代、分野面では政治史の比重が高いので、
その精度を高めてほしい。また、多くの受験生が苦手意識を持ち、差がつく分野である文化史も全体の約2割と
それなりの割合を占め、近代の文化の出題もみられる。文化史は用語量が多いので、早いうちから着手し、それ
なりの時間をかけるべきである。最後に、本番直前には椙山女学園大学の過去問を最低2~3年分、時間を計っ
て実際の試験時間の範囲内で解くことにも忘れずに取り組んでほしい。
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