大学 学部 全体概況

2016 年度
慶應義塾大学
商学部
(世界史)
全体概況
試験時間 60 分
大問数・解答数
難易度の変化(対昨年)
大問数: 3題
○ 難化
● やや難化
解答数: 74 問
○ 変化なし
問題の分量(対昨年)
○ 多い
● 変化なし
出題分野の変化
○ あり
● なし
出題形式の変化
○ あり
● なし
新傾向の問題
○ あり
● なし
○ やや易化
○ 易化
○ 少ない
総評
問題分量は2014年85問(小論述1題)→2015年79問(小論述3題)→2016年74問(小論述4題)と推移
しており、大きな変化は見られない。昨年同様に小論述が複数あるため、解答数がわずかに減ったが、総
合的には変化なしと考えてよいだろう。
出題形式は例年通り多数の語群から選ばせる空欄補充問題と、下線部をもとにした各種選択問題や記
述問題などの組み合わせであり、正誤判定問題を含まない点も変化なかった。
出題分野の特徴は、商学部らしく経済史をテーマとした問題が多いことである。しかし文化史や社会史と
絡めた出題も増えており、大問Ⅰがこれに該当する。時代としては近現代の比率が高く、特に戦後現代史
からの出題が頻出であり、時事的な問題も多いため、十分な準備が求められる。
難易度は、例年、一部に日本史・政治経済など世界史以外の科目から出題されるものがあり、世界史と
しても些末な知識を求める問題が目立つが、今年度はそうした問題が増加した。また解答を導くヒントが不
足しており、受験生を悩ませる問題も複数みられた。そうしたことから、昨年度よりも難易度は上がったとい
えるだろう。
とはいえ、従来の世界史学習で対応できる問題が過半数を占めているため、一部の奇異な問題に惑わ
されず、そうした問題を着実に得点することが合格への近道である。まず体系的な理解を優先させ、その
上で細かい知識や現代社会の諸問題への理解も深めておく学習が望ましい。
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