セミナー「Industrie 4.0 ‒ デジタル革命がドイツ経済と社会を活性化」 10

セミナー「Industrie 4.0 ‒
デジタル革命がドイツ経済と社会を活性化」
10月21日 東京開催
コピーライト: NRW.INVEST GmbH
州都デュッセルドルフを中心に日本企業が550社進出し、欧州のビジネス拠点とし
て評価され続けるNRW州。ICT分野は州の強みのひとつで、とりわけデュッセルド
ルフはドイツ国内、そして欧州内でもモバイル産業の中心地。セミナーではNRW州
/デュッセルドルフで進められているモバイルコミュニケーションなどの取り組みを
紹介
人、機械、ものとICTシステムをスマートにつなぎ、画一化された大量生産に柔軟
性を生み出し、生産プロセスをよりスムーズにする「Industrie
4.0」の推進は必須課題。ICT産業が集積する州都デュッセルドルフから、ボーダフ
ォンやCumulocity社の取り組みを紹介する。Cumulocity社はノキアからのスピンオ
フ企業で、クラウドコンピューティングをベースにIoT市場でのソリューションを提
供している。また、三菱電機がFA総合ソリューションとして"
e-F@ctory"
を紹介する他、NECドイツが「IoTとその社会的
意義」と題し、講演する。なお、NRW州経済エネルギー省Dr.
ホーゼツキー次官とデュッセルドルフ市長ガイゼルがセミナー冒頭で挨拶する。
Industrie 4.0 ‒ デジタル革命がドイツ経済と社会を活性化:
デュッセルドルフとNRW州で革新的ソリューションとビジネスチャンス
日時:2015年10月21日(水)14:00 17:30 会場: イイノホール&カンファレンスセンター プログラム詳細(日英語・参加費無料)
お申し込み (10月19日締切)
lambda.dieprberater.de
NRW.INVEST News 2015-09
自動化運転の試験走行区間 NRW州に着工
コピーライト: Delphi
NRW州ヴッパータールに2016年、17キロメートルの自動化運転用試験走行区間が
整備される予定。今後成長が期待される自動化運転分野での、より良いスタートポ
ジションを目指し、NRW州が積極支援
NRW州政府は、自動化およびネットワーク化された走行のためのテスト環境整備を
支援する。自動走行ソリューションの世界的なリーディングカンパニー、デルファ
イ(Delphi)社は、2016年、ヴッパータールの国道418号線の17キロの区間で試験
走行の実施を予定していている。
NRW州経済大臣デューンは2015年8月19日、NRW州ヴッパータールにあるデルフ
ァイ社のドイツ現地法人を訪れ、自動化とネットワーク化された走行の高度開発拠
点としてNRW州が持つポテンシャルについて、同社幹部と意見を交わした。これま
でデルファイ社は、自動化運転の試験走行を本国アメリカで実施する以外方法はな
かったため、同社にとり「近郊」でのテスト環境整備は喜ばしいニュースだ。
ヴッパータールのテスト区間が整備されれば、NRW州は、自動走行のパイオニアの
ひとつになる。既に現在、
ドライバー・アシスタンス・システムの売上は世界で300億ユーロにのぼっており
、NRW州の多くのサプライヤーがこれに関与している。
出典
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NRW.INVEST News 2015-09
先端クラスター it s OWL
に93万ユーロを支援 NRW州政府
コピーライト: Universität Bielefeld CITEC „Intelligentes Greifen
機械工学、電機・電子産業、そして自動車部品産業におけるテクノロジーリーダー
たちが、Industrie 4.0の実証プロジェクト it' s OWL
(インテリジェント・テクニック・システム・オストヴェストファーレンリッペ)で
、更に結束を固める。NRW州政府は93万ユーロを拠出
NRW州経済大臣デューンは、NRW州東部のギュータースローで開かれた第三回
OWL経済会議の席上、93万ユーロに上る州の新たな支援決定を先端クラスター It' s
OWL に伝え、次のように述べた。「私たちはこの支援で、特に中小企業が第4次産
業革命 Industrie 4.0に向けて更に前進できるようにしたい。 It' s OWL
は、Industrie 4.0の可能性とプロセスを具体化するため、決定的な貢献を果たすだ
ろう。」なお、助成金はNRW州学術省と経済省が共同で提供する。
先端クラスター it' s OWL
には、NRW州東部に位置するオストヴェストファーレン・リッペ地域にある174の
企業、大学、研究所が参加し、将来を見据えたインテリジェントな技術システムを
共同で開発しようと取り組んでいる。同クラスターは「考える工場」をテーマに連
邦政府から4千万ユーロの助成を受け、5年間に及ぶ研究を2012年にスタートしてい
るが、今般のNRW州政府からの追加助成で更なる加速が期待される。なお、 it' s
OWL はドイツ国内で、Industrie 4.0への最も大きなイニシアチブのひとつと見なさ
れている。
出典
lambda.dieprberater.de
NRW.INVEST News 2015-09
lambda.dieprberater.de
NRW.INVEST News 2015-09
エネルギー貯蔵の国際会議と展示会「エナジ
ー・ストレージ・サミット・ジャパン2015」
11月11日∼12日 東京・渋谷で開催
「エネルギー貯蔵」に携わるポリシーメーカー・研究者・製造者の融合。世界中の
エネルギー貯蔵産業のリーディングプレイヤーが東京・渋谷に一同に集う
2014年、日本で初開催となったエナジー・ストレージ・サミット・ジャパンが今年
は東京・渋谷で開催される。今回は11月11日&12日の二日間と13日のサイト・ビジ
ット・ツアーを含む合計3日間の開催にスケールアップ。低炭素社会の実現のため
に再生可能エネルギーの利用は必要不可欠であるが、それを安定化・効率化する事
が今後の利用拡大のキーポイントとなる。そしてそのためにはエネルギー貯蔵技術
の更なる研究・開発が必要である。日本も来年の電力自由化に向けて、このエネル
ギー貯蔵が新たなビジネスチャンスをもたらすことになるであろう。エネルギー先
進国の欧米からをはじめ様々な国から発表者を迎える当国際会議と展示会を、是非
エネルギー貯蔵業界の最新技術・政策の知識の取得や新たなネットワーキングの拡
大に役立ててほしい。
日時:2015年11月11日(水)13:00-18:00 ※その後ネットワーキング・パーティ
2015年11月12日(木) 9:00-18:00
会場:ベルサール渋谷ファースト 2Fホール
プログラム詳細はこちら、会議のお申し込みはこちらから。
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NRW.INVEST News 2015-09
2015年8月NRW.BANK.ifo景況感指数 (速報)
コピーライト: NRW.BANK
先行きへの期待感が大幅に伸び、堅調な現況評価と相まって、景況感指数は前月比
で大きくプラス成長
NRW.BANK.ifo景況感指数は8月大きく改善した。企業の現況評価は前月ほどポジテ
ィブではなかったものの、先行き6ヶ月間の動向は確信的な見方が再び大半を占め
るに至った。
製造業の景況感は8月、直近2ヶ月比で大幅に改善した。アンケート回答企業は現況
を前月比で「より満足」と評価した。また先行きについても、輸出見通しの改善を
受け、再び楽観的な見方を強めた。建設業の景況感は大きく冷え込んだ。現況評価
は引き続き厳しく、また今後の展望についても懐疑的な見方が示された。小売業の
景況感は8月大きく好転した。前月比で現況へのポジティブな見方は弱まったもの
の、一方、6ヶ月の先行き動向は、楽観的な観測が増加した。これに対し卸業では
景況感が悪化。現況評価は前月程には良好とは言えず、また先行き動向は、確信的
な見方と懐疑的な見方が殆ど拮抗した状態となった。
NRW州の景況感指数(季節要因調整済)
月/年
09/14 10/14 11/14 12/14 01/15 02/15 03/15 04/15 05/15 06/15 07/15 08/15
景況感指数
0.9
-2.7
1.1
4.0
3.6
0.8
3.9
3.6
6.7
5.1
5.3
7.5
現況
6.5
4.8
6.4
7.9
9.8
6.9
7.2
7.8
8.4
8.7
11.5
11.3
期待
指数
-4.5
-9.8
-4.2
-0.1
-2.4
-5.1
0.6
-0.7
4.9
1.6
-0.7
3.7
出典:NRW.BANK
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NRW.INVEST News 2015-09
化学大手エボニック社がC4ベースの新規生産
施設で操業開始
コピーライト: Alexander Kaiser, http://pooliestudios.com
C4ベース製品の欧州での生産能力拡大を目的に、エボニックグループは億単位の投
資を実施。エボニック社とBP社が協業し、NRW州の化学産業力強化に大きく寄与
NRW州エッセンにあるエボニックインダストリーズは、C4ベースの新規生産施設
の操業を開始し、テクノロジーの先駆的役割を果たす。NRW州のマールおよびベル
ギーのアントワープで世界最新のプロセスを駆使し、幅広い化学品ポートフォリオ
確立のため、C4ベースマテリアルフローを導入した。
C4ベース物質は石油生産の際に発生する副産物の化合物である。このとき得られる
ブタンは可塑剤、イソノナノール・アルコール、ブタジエンやガソリン添加剤のメ
チル第3級ブチルエーテル(MTBE)などの特殊化学品に加工される。このC4をベ
ースにした前述製品の世界需要は、毎年5%の成長を遂げている。新たな施設でエ
ボニック社は顧客の増加に応え、市場における同社のポジション強化が可能になる
と見ている。
このプロジェクトは化学のバリューチェーンにおける石油加工の重要性を明らかに
するもの。エボニックインダストリーズは隣町のゲルゼンキルヒェンにあるBP製油
所と協力しており、同BP製油所は必要な材料をマールに供給している。マールでの
後加工では、重要なC4ベースの物質だけでなく、BPにとっても高価値の原料を生
産している。この原料はパイプラインを通じてゲルゼンキルヒェンのBT製油所に戻
される仕組みだ。
エボニック社とBPの企業と分野を越えた共同作業は、ルール地域における企業の革
新性と協力の底力を示し、更に企業が持つ競争力をも如実に示している。NRW州の
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NRW.INVEST News 2015-09
クラフト州首相は、エボニック社の投資は、化学分野の拠点としてのマール、そし
て投資拠点としてのNRW州に対する評価の現れ、と称賛した。今般の投資は10万
人の就労者を擁するNRW州の化学産業を強化し、更にその国際競争力を証明するも
のとなった。
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Industrie 4.0 ‒ NRW州からの事例
6月号から紹介してきたIndustrie
4.0に関するNRW州の取り組みの事例。4回目の今号では、NRW州東部のキッチン
メーカーNobilia社を取り上げる。同社はモジュール式キッチンのグローバル企業で
、マス・カスタマイゼーションに成功
フェール市 - キッチンメーカーNobilia社
キッチンメーカーのNobilia社(所在地:東部オストヴェストファーレン地域フェー
ル市)は高効率の生産アーキテクチャーと最先端のプロセスを駆使し、モジュール
式キッチンの世界的リーダーになっている。全生産プロセスを一貫して透明化する
ことで、ロット一個で大量生産することに成功。同社は独ベッコフ社のオートメー
ション技術を採用し、全生産プロセス、あらゆる設計データ、全加工ステップを制
御している。具体的にはリアルタイム制御とバーコード技術を用いて、全ての部品
と必要な情報(後加工、ロジスティクス指示、特性など)を工場のデータベースあ
るいはインタ−ネットに保存し、必要に応じて呼び出している。また、将来に向け
更にIndustrie
4.0を推進する意向で、バーコードに代わるRTLS(リアルタイム位置認識システム
)を出来るだけ早急に採用するため、既にテストを実施中だ。
参考資料
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NRW.INVEST News 2015-09