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新記録達成 NRW州への2015年外国投資 コピーライト: Lufthansa
2015年、8000の新規雇用創出で新記録を達成。NRW州は今もなお、世界の投資家
にとってドイツトップ拠点。新規進出と追加投資案件の投資プロジェクト総数は前
年比およそ32%プラスで434件に上った
2015年、外国企業の投資によりNRW州には合計約8000の雇用創出の機会が生まれ
た。特に中華圏、アメリカ、西ヨーロッパ、そしてトルコからの投資増加が顕著だ
。その中でも中華圏からの投資プロジェクトは91件に上り、他の諸国に比べ突出し
ている。第2位は47件のアメリカ、第3位は43件のオランダ、これに40件のトルコが
続いた。NRW.INVEST社のぺトラ・ヴァスナー理事長は「NRW州は数年来、外国
からの投資拠点としてドイツトップの位置にある。これはNRW州の拠点の質と当社
コンサルティング・サービスが企業誘致のターゲット市場で認められた証」と語った。
前年、グローバル企業に特に人気があった地域はデュッセルドルフ。次にニーダ―
ライン地域、ケルン・ボン地域、そしてルール大都市圏が続いた。ニーダ―ライン
とアーヘン地域では2015年の進出件数が前年比で倍増した。
NRW州は、物流産業のみならず、製造業の新規・追加投資でも高い人気を維持して
いる。例えば、Haviロジスティクス社、3M社やノルスク・ハイドロ社などが
2015年投資した。またデジタル企業もNRW州のポテンシャルにますます注目して
おり、昨年半ばには、イギリスのネット通販社AOが物流センターを備えたヨーロッ
パ統括拠点をケルン西部に位置する町ベルクハイムに設けた。
出典
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NRW.INVEST News 2016-06
日本の Hidden Champion
四国化工機がデュッセルドルフに現地法人設
立 食品充填包装機械メーカー大手 コピーライト: 四国化工機株式会社
食品充填包装機械の世界リーディングメーカーが、デュッセルドルフの駐在員事務
所を現地法人化する。販売製品のレンジを広げ、よりきめ細かい顧客サービスを提
供
屋根型紙容器成形充填機の分野で国内シェア約70%、世界シェア約10%を有する食
品充填包装機械メーカーの四国化工機株式会社(植田滋代表取締役社長。本社:徳
島県北島町)は、1997年に開設したデュッセルドルフのヨーロッパ駐在員事務所を
現地法人化し、ヨーロッパでの販売強化と、よりきめ細かな顧客サポートの充実を
図る。ドイツ現地法人化は7月の予定で、社名は「Shikoku Kakoki Europe
GmbH」とする。
欧州市場ではこれまで、販売代理店であるノルウェーの紙パック大手エロパック社
を介し、紙パック用の充填機械を主力に販売してきたが、今般、デュッセルドルフ
に現地法人を開設することにより、ペットボトル用やデザート用充填機械の独自販
売や同社が製造する紙容器入り豆腐の販売なども積極的に手がけることができる。
顧客に納入した機械のメンテナンスについても現地法人の強みを活かし、予防保全
に力を入れたサービスを提供する等、よりきめ細かいサポート体制を構築したいと
している。その点でもドイツ産業界で進むIndustrie
4.0は「大いに関心がある。」と植田社長は期待をにじませる。
また、欧州市場の拠点をデュッセルドルフに置く理由を「抜群のアクセスの良さ」
と強調する。ドイツおよびその隣国のみならず、北欧から南欧、そして東欧まで広
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NRW.INVEST News 2016-06
い地域に顧客をもつ同社は、デュッセルドルフの拠点をベースに飛行機で欧州中の
主要都市に3時間以内でアクセス出来る環境を高く評価している。
四国化工機株式会社が本社を構える徳島県はドイツと縁が深い。第一次世界大戦中
のドイツ人俘虜収容所が同県板東町(現・鳴門市板東地区)にあり、当時国際法に
基づき、人道的に収容されていたドイツ人俘虜兵士たちが1918年に収容所でベート
ーベン交響曲第九を全曲演奏したのが、日本での初演である。
NRWジャパンは今般の四国化工機株式会社現地法人化のサポートをきっかけに、
2018年の第九初演100周年記念年に向け、徳島県とNRW州の経済交流も更に活発に
したいと意気込んでいる。
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NRW.INVEST News 2016-06
デュッセルドルフ日本商工会議所が創立50周
年
コピーライト: Janine Renters Photography
1966年の創立から50年。ドイツ/NRW州の産業の裾野の広さを反映し、多種多様な
業種から現在534社が会員となっている
ドイツに進出する日本企業の事業を側面からサポートしようと、日本商工会議所が
デュッセルドルフに設立されたのは今から50年前の1966年3月。去る6月6日、会員
企業の代表者を始め、NRW州、デュッセルドルフ市、そして在独の日本大使館・総
領事館の代表者等およそ200名を集め、デュッセルドルフで創立50周年記念式典が
開催された。
設立当時の会員企業数は66社であったが、今では534社が加盟する欧州最大規模の
日系商工会議所となっている。式典の冒頭で挨拶した同会議所会頭の小林二郎氏(
新日鐵住金 欧州事務所長)は、「他都市が一朝一夕では追いつけない、長年の日
本人のためのビジネス・生活インフラの蓄積が故に日系企業がこれほどデュッセル
ドルフ周辺に進出している」とした。また、こうした質の高いビジネス環境の構築
をあらゆる面でサポートしてきたNRW州政府/NRW州経済振興公社、デュッセルド
ルフ市、そして在デュッセルドルフ日本総領事館の尽力にも言及した。
式典にはNRW州レルシュ・メンゼ首相府長官、デュッセルドルフ市のガイゼル市長
、八木・在独日本国大使、水内・在デュッセルドルフ日本国総領事の他、
NRW.INVEST(NRW州経済振興公社)よりヴァスナー理事長を始め、同社日本担当
等がお祝いに駆けつけ、進出日本企業の代表者と親交を深めた。
また、式典には岸田外務大臣から祝辞が寄せられ、水内総領事が代読した。
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NRW.INVEST News 2016-06
岸田外務大臣祝辞メッセージ
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住友電工がヴィリッヒにヨーロッパ統括本部
をオープン
コピーライト: Sumitomo Electric Hartmetall GmbH
住友電工がNRW州ヴィリッヒの拠点に追加投資。自動車や航空機関連産業が集積し
、競合企業との切磋琢磨が自ずと技術力を高める、ヨーロッパ市場への鍵となる重
要な拠点と評価
住友電気工業株式会社は5月、NRW州ヴィリッヒにドイツ現地法人Sumitomo
Electric Hartmetall
GmbHのヨーロッパ統括本部をオープンした。同ドイツ現法は旋盤・穿孔・切削加
工用高精密工具事業を主とし、既に1986年からデュッセルドルフ近郊に位置する人
口約5万人の町ヴィリッヒに拠点を置いていた。ヴィリッヒは、デュッセルドルフ
、メンヒェングラートバッハ、およびクレーフェルトの三都市につながる、交通の
便に恵まれた町である。
従来の拠点が事業拡大とともに手狭になったため、住友電気工業株式会社グループ
は数年前に確保していた市内産業地区ミュンヒハイデ IV
のおよそ1万平方メートルの土地に、約650万ユーロを投資し、ヨーロッパ統括本部
を建設した。去る5月、11ヶ月間に及ぶ工期が終了し、落成式が行われた。式典の
ために東京本社から駆けつけた常務取締役の牛島望氏は、
デュッセルドルフ空港へのアクセスが早く、利便性に優れたこの拠点を特に高く評
価している。
ヴィリッヒの新拠点には、オフィスとセミナールームが設けられた1800平方メート
ルの複合建物と、約800平方メートルの倉庫がある。そして、ヨーロッパ、中東、
そしてアフリカへの販売、物流、マーケティング業務を統括する約170人の従業員
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がここで働く。将来は研修やセミナーもこの新しい複合オフィスで行われる予定だ
。ミュンヒハイデの産業地区にはこれまで20ヶ国から約850の企業が進出し、拠点
を構えているが、そのうち日本企業が30社を占めている。
参考資料 ライニッシェ・ポスト 5月17日
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フラウンホーファー・パフォーマンスセンタ
ー「ネットワーク・アダプティブ・プロダク
ション」(アーヘン)
コピーライト: Fraunhofer-Institut für Produktionstechnologie IPT
ドイツ国内に15のフラウンホーファーのパフォーマンスセンターが新設される。そ
のうち3つがNRW州のアーヘン、ドルトムント、オーバーハウゼンに設置される計
画だ。これらセンターは、各重点分野において商品化可能な製品の開発を目指す。
今号のニュースレターから3回にわたり、各センターの詳細を紹介する
アーヘンのセンターは、インダストリー4.0関連の開発を進める。中でも、エネルギ
ー、モビリティ、医療およびバイオテクノロジー分野が中心となる。他のフラウン
ホーファー・パフォーマンスセンターと同様、同センターでも大学内外の研究機関
と企業との協力が開発のベースとなる。具体的には、アーヘンに拠点を持つ3つの
フラウンホーファー研究所である「生産技術研究所(IPT)」「レーザー技術研究
所(ILT)」「分子生物学・応用生態学研究所(IME)」とアーヘン工科大学、なら
びにITシステムプロバイダー、機械装置メーカー、製造メーカーなどの有力なパー
トナー企業が協力して開発を進める。
このパフォーマンスセンターの目標は、インダストリー4.0によって生まれた新たな
可能性に基づき、技術・バイオ製品の生産システムやバリューチェーンをこれまで
より一層柔軟で効率的にすることである。つまり「スマート・マニュファクチャリ
ング・プラットホーム」を旗印に、バリューチェーンに関わるすべての機械、生産
システム、データベースおよびシミュレーションシステムが共通ネットワークを通
して互いにコミュニケーションできるようにする。作業者はタブレットや眼鏡型端
末などのモバイル機器を通して、リアルタイムにすべてのサブシステムを操作した
り、データを呼び出せる。この生産技術ネットワークにより、アダプティブな生産
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プロセスの開発が可能になる。将来は、迅速かつ低コストで、このような分散型・
動的なシステムを計画・実行し、必要な場合は再設定できるようになる。そうなる
と今後は、数量が少ないカスタム生産であっても経済性が高くなる。このようなノ
ウハウによりドイツならではの強みができ、ひいては生産拠点としての競争力を高
められる。
NRW州首相ハネローレ・クラフトは、この新たなパフォーマンスセンターの重要性
を強調し「このプロジェクトはNRW州政府のデジタル化政策の趣旨に合致する」と
述べている。
アーヘンのパフォーマンスセンターの予算は650万ユーロ。そのうちNRW州とプロ
ジェクト参画企業が各々40%を、そしてフラウンホーファー協会が残りの20%を拠
出する。関心のある企業の同プラットホーム参加は随時受け付けている。
参考資料
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再エネ産業フェア「REIFふくしま」に
NRW州が出展 参加企業募集中 今年もNRW州は共同スタンドを設け、出展する。エネルギー・エージェンシー
NRWは、NRW州の再生可能エネルギー企業の参加を鋭意募っている
第5回福島復興
再生可能エネルギー産業フェア2016が、10月19・20日の2日間、福島県郡山市で開
催される。同産業フェアは震災後の復興事業のひとつとして、「再生可能エネルギ
ー」振興と福島県の産業活性化を目的に、震災の翌年よりスタートした。福島県と
再エネ分野で覚書を締結しているNRW州は、2013年の第2回フェアより、継続して
州内の再生可能エネルギー関連企業等とともに共同スタンドを設置し、出展してい
る。なお、NRW州環境省傘下のエネルギー・エージェンシーNRWのイニシアティ
ブの元、例年通りNRWジャパンも出展する予定だ。
エネルギー・エージェンシーNRWは、NRW州共同スタンドに出展する企業を募集
している。NRW州に拠点を置く企業の日本支社からの参加も大歓迎だ。
参加費:1250ユーロ 申込締切:2016年8月1日
参加費に含まれるサービス:共同スタンド内6平米(机、椅子、日英併記バナー制
作費、カタログスタンド)、インフォメーション・カウンター利用、共同スタンド
常駐日独通訳者利用、NRW再エネ・セミナーでのプレゼンテーション、NRW州出
展者カタログ制作費
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申込先:NRW.International社 Ms.Heike Sopha [email protected]
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2016年5月NRW.BANK.ifo景況感指数 (速報)
コピーライト: NRW.BANK
景況感が力強く改善。現況評価および先行き動向への期待指数ともに、大きく伸長
5月のNRW.BANK.ifo景況感指数は大幅な改善を見せた。アンケート調査回答企業は
現況を前月比でポジティブに評価。また6ヶ月先行き動向でも、直近4ヶ月間に示さ
れた懐疑的見通しはほぼ消えた。
製造業の景況感は5月、回復した。現況をポジティブに判断していることが要因だ
。しかし先行き動向は、輸出増加の期待が大きいにもかかわらず、悲観的な観測が
前月比で増加した。建設業の景況感は5月大幅に改善した。直近の数ヶ月とは異な
り、アンケート回答企業の大半は現況を満足と評価した。しかし先行きについては
懐疑的な見方が再び強まった。小売業でも5月の景況感は改善した。現況へのプラ
ス評価が再び増加し、先行き動向でも慎重ながらも楽観的な見方が増した。卸業の
景況感も更に明るいものとなった。現況評価が改善したのみならず、先行き動向で
も前月比で確信が強まった。
NRW州の景況感指数(季節要因調整済)
月/年
06/15 07/15 08/15 09/15 10/15 11/15 12/15 01/16 02/16 03/16 04/16 05/16
景況感指数
5.1
5.3
7.5
6.2
9.0
6.3
7.7
2.9
-1.3
0.3
2.7
5.5
現況
8.7
11.5
11.3
8.0
12.5
10.1
10.1
8.5
5.3
9.2
6.7
11.5
期待
指数
1.6
-0.7
3.7
4.5
5.5
2.5
5.4
-2.6
-7.7
-8.2
-1.3
-0.4
出典:NRW.BANK
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ビール純粋令から500年:
ミュンスターラントのポッツ醸造所
NRW州北東部のミュンスターラント地方の製法で作られているポッツビール。長距
離輸送不可の、地元でしか味わえない至極のビールだ
ポッツ醸造所は1769年にエルデ(NRW州ヴェストファーレン地方)につくられた
。当時エルデにあったイエズス会修道院ハウス・ガイストは、他の修道院同様、農
業のみならず、ビール醸造も行っていた。このエルデ中心部に位置する修道院附属
醸造所を、今日のオーナーであるヨルク・ポットの祖先、フランツ=アーノルド・
フェルトマンが買い取ったことにより、今では7代目が取り仕切るビール醸造所の
歴史が始まったのだ。
ボッツ醸造所は成功をおさめ、1980年代には事業拡大と技術革新がなされた。
1996年にはエルデ郊外に「自然パーク醸造所」を着工。ビールを町内で醸造し、そ
の後、郊外にある低温度の洞穴で自然保管するという土地の慣行に従い、ポッツの
ビール二拠点に分けて生産されている。麦芽受入れから主発酵までの製造工程は旧
市街の醸造所で行い、主発酵後の若ビールを次の拠点に移送する。輸送中に揺れる
ことで、イーストの後発酵プロセスに刺激を与え、ビールの味がよくなる。
正真正銘のミュンスターラント産ポッツビールは、0度をわずかに上回る長期低温
熟成の後、ビールの風味と特徴を損なわない世界最新のフィルター技術「クロスフ
ロー濾過」を用いて自然濾過される。「爽快で自然」をモットーとすることから、
長距離輸送を可能にする防腐剤は一切添加していない。そのため、流通地域はヴェ
ストファーレンに限定されているのも特徴だ。こういった丹念な仕事が実を結び、
DLG(ドイツ農業協会)からの数々表彰された他、2004年「モンドセレクション」
金メダルを受賞した。
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NRW.INVEST News 2016-06
「ガラス張りの」自然パーク醸造所は、ヨーロッパで唯一、出入り自由、無料かつ
事前予約なして見学できる醸造所である。見学者は熟成から濾過に至る製造工程で
マイスターたちの働く姿を目の当たりにし、入念な仕事振りやビールの品質の高さ
を実感できる。その後、併設レストランで地元ヴェストファーレンの名物料理に舌
鼓を打つのもまた良い。
ポッツ醸造所公式ホームページ
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