やりがいや喜びをもって精一杯働く姿を目指した授業づくり ~地域と

高等部研究について
1 研究主題
やりがいや喜びをもって精一杯働く姿を目指した授業づくり
~地域とつながり、地域に展開する作業学習の実践を通して~
2 主題設定の理由
主題設定の理由
(1)本校の教育目標、学校経営の重点から
本校では児童生徒一人一人の可能性を最大限に引き出しながら、自立的に社会参加できる力の育
成に努めることを教育目標としている。また、地域に根ざし地域と共に生きる教育活動を展開する
ことを学校経営の重点の一つとして挙げている。今年度は高等部の教育課程の柱の一つである作業
学習をとおして地域に根ざした教育活動のさらなる充実を目指していく。地域とのつながりを密に
した作業学習を展開することで、作業に求められる質は必然的に高くなり、生徒の社会参加の力を
育む上で、より実際的・実践的な学習活動へと発展していくことが期待できる。
(2)昨年度の研究から
昨年度は地域のイベントに参加することを目指した生活単元学習の研究実践に取り組んだ。地域
の中で地域の方々と肩を並べ、目標を達成させるためには、取り組むことの質を高くし、本物を目
指していくことが必要不可欠であった。そして、本物を追求していく過程の中で生徒達の「学び合
い、伝え合い、高め合う姿」が自然と見られるようになった。地域とのつながりを密にし、高い目
標を設定し作業学習に取り組んでいくことで、作業学習においても「学び合い、伝え合い、高め合
う姿」を、ひいては作業班の一員としての意識や地域の一員であるという意識を高めていきたい。
3 研究仮説
生徒が存分に作業に取り組み、製品やサービスの質の向上を目指していく作業学習の授業づく
りに取り組んでいく。また、材料の仕入れや販売の機会や方法、サービスの展開を工夫し、地域
とのつながりを積極的に取り入れ、その充実を図っていく。授業づくりと地域展開の在り方の両
面について、評価、改善を積み重ねていくことで、生徒たちの「やりがいや喜びもって精一杯働
く姿」を具現化し、地域に根ざした教育課程が確かなものになっていくであろう。
4 研究の目的
・地域とつながり、地域に展開する作業学習の充実を図る。
・生徒たちの社会と一員としての意識や自信を高め、働く資質を実践的に養う。
これらのことを追求していくことで、地域に根ざした教育課程を一層確かなものにしていく。
5 研究方法
(1)授業研究会をとおした授業評価と授業改善
・高等部の全作業班が公開研究会、全校授業研究会、学部授業研究会のいずれかで授業提示を行い、
授業づくりや題材における地域展開の在り方についての評価や、改善のための検討を行う。
(2)作業学習参観週間の設定
(2)作業学習参観週間の設定
・毎月一回、一定の期間で高等部全職員が相互に各作業班の様子を参観する機会を設定し、気軽に
意見交換や情報交換ができるようにしていく。
(3)研修日における「授業を考える会」の実施
(3)研修日における「授業を考える会」の実施(月1~2回)
における「授業を考える会」の実施
・作業班ごとに授業参観週間における参観者の評価や意見等をふまえ、授業改善の方策を検討する。
・作業学習における地域展開の状況や、製作や栽培、サービスの進捗状況を確認し合う。
・授業研究会を控えた作業班の地域展開や授業における手立てについて意見交換を行う。