森 ありさ - 日本大学文理学部

平成26年度 日本大学文理学部個人研究費 研究実績報告書
研
究
課
所属・資格
史学科・教授
申請者氏名
森 ありさ
印
題 第一次世界大戦とコメモレーションの比較研究
研究目的
および
報
人類初の総力戦となった第一次世界大戦では、未曾有の規模の人的被害が生じ、戦中から戦
後の時期、参戦した国々では大戦のコメモレーションが行われた。国家によるこうした行為
は、戦死者の追悼から、戦勝国においては戦勝記念行事といった意味合いまで、多様であっ
た。本研究では、戦勝国の国家行事の比較分析を通じて、世界大戦が各国においてどのよう
な意味を持っていたのかを比較分析する。
研究概要
告
研 究
の
の
本年度は第一次世界大戦のコメモレーション研究で、とくにオセアニア地域を中心に現地調
査を行った。4 月のアンザック・デイ(4 月 25 日)はオーストラリアで、また 11 月の休戦記
念日(11 月 11 日)はニュージーランドで、どのようなコメモレーションが行われているかを、
現地に赴き調査した。その結果、
「北半球」諸国、すなわちブリテン諸島やフランス、ベルギ
ーなどと、
「南半球」諸国の間の差異が確認された。
結 果
概
要
研 究
の
考 察
・
反 省
本年度の調査・研究では、コメモレーション行事がどのような形で行われているかが主眼で
あったが、同時に当該国における大戦関連のメモリアル類を見る機会も得られた。これが、
学問的には有益であったと思われるため、次年度以降は、二つの記念日、すなわちアンザッ
ク・デイと休戦記念日に、本年度とは違う国での現地調査を行いたい。
※この欄は,本報告書提出時点で判明している事項についてご記入ください。
研究発表
学会名
発表テーマ
年月日/場所
研究成果物
テーマ
誌名
巻・号
発行年月日
発行所・者
学会名:2014 年度アイルランド研究年次大会 シンポジウム 「アイルランド・ナショナリズムが構想したもの」
発表テーマ:
「1916 蜂起:スティーヴンス・グリーン占拠の再検討」
年月日/ 場所:2014 年 11 月 23 日(日)/ 日本大学文理学部キャンパス・百周年記念館2階
学会名 日本大学文理学部人文科学研究所(総合研究)研究報告
発表テーマ:
「聖スティーヴンス・グリーンから再検証するダブリン蜂起(1916)」
年月日/ 場所:2015 年 2 月 27 日(金)/ 日本大学文理学部・キャンパス 7 号館・中国語中国文化学科会議室