2016 年度 早稲田大学 文化構想学部 (世界史) 全体概況 試験時間 60 分 大問数・解答数 難易度の変化(対昨年) 大問数: 8題 ● 難化 ○ やや難化 解答数: 43 問 ○ 変化なし 問題の分量(対昨年) ○ 多い ● 変化なし 出題分野の変化 ○ あり ● なし 出題形式の変化 ○ あり ● なし 新傾向の問題 ○ あり ● なし ○ やや易化 ○ 易化 ○ 少ない 総評 問題分量は2013年44問→2014年43問→2015年43問→2016年43問と、ほぼ変化なし。 難易度は、昨年までは早稲田大学の中では平易な問題が多く、高得点で合否を争う学部であった。しか し今年度は大幅に難問が増えたため、合否ラインは下がると思われる。消去法などの手法で対処できな い、細かい知識を求めるものが多く、受験生にとって非常に厳しいものとなった。 出題範囲は古代オリエント史から戦後現代史まで幅広く、例年通りである。苦手分野を作らず、幅広く学 習することが重要である。 出題形式は、早稲田大学の中では正誤判定問題が少なく、選択または記述の語句問題が多めであり、 これも例年通りである。また地図を用いた大問が1題、図版を用いた文化史の大問が1題出されるのが通 例であり、今年度も踏襲された。ただし今年度の地図問題は、あまり地図自体と関連のないものであり、ま た逆に図版問題は、絵画そのものを知らなければ解答できない難問もあった。大問Ⅷ設問3は、フェルメ ールの中でも受験生にとって馴染みのない絵画が扱われており、多くの受験生が困惑したことだろう。他 にも大問Ⅱ設問3、大問Ⅳ設問2、大問Ⅵ設問2、大問Ⅷ設問2など、従来にない難問奇問が出題された ため、平均点が大きく下がると思われる。 本学部を志望する受験生は、オーソドックスな世界史の学習をしっかり行うことに加え、これからは余力が あればなるべく細かい知識にも目を通しておくことが求められるだろう。特に文化史については図版などを 活用して教養を深めておいてもよい。その上で、今年度のような対処不可能な難問は、合否を左右するも のではないと割り切り、解答可能な問題に注力することも重要である。 Copyright (C) 2016 Johnan Prep School
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