FUTURES 24 REPORT DAIICHI COMMODITIES CO.,LTD. 2016/02/06 1月の米雇用統計= 米雇用統計=勢い鈍化も 鈍化も回復傾向は 回復傾向は維持 米労働省が2月5日発表した1月の雇用統計によると、景気動向を反映する非農業部門就業者数は、季節調整済みで 前月比15万1000人の増加と、前月(26万2000人増加=改定)から伸びが鈍化した。失業率は4.9%と0. 1ポイント改善し、リーマン・ショック前の2008年2月に並ぶ7年11カ月ぶりの低水準となった。市場予想は5. 0%。 1月の民間部門の就業者数は15万8000人増加(前月25万1000人増加=改定) 。このうち物品生産部門は 4万人増加(同5万4000人増加=同) 。内訳は鉱業・林業が7000人減少(同7000人減少=同)とマイナス が持続し、建設業は1万8000人増加(同4万8000人増加=同)に縮小。製造業は2万9000人増加(同1万 3000人増加=同)と拡大した。一方、サービス部門は11万8000人増加(同19万7000人増加=同) 。 政府部門は7000人減少(同1万1000人増加=同)とマイナスに転じた。 平均時給は25.39ドルと前月比0.12ドル増加し、前年同月比では2.5%増加。週平均時間は34.6時間 と0.1時間増加した。 働く意欲のある人の多さを示す労働参加率は62.7%と前月から0.1ポイント上昇。半年以上の長期失業者は増 加し、フルタイム勤務を望みながらパートしか職が見つからない人は減少した。 1月の非農業部門就業者数の増加幅は、市場予想の19万人増加を下回ったが、3カ月平均では雇用の持続的回復に 必要とされる20万人台を確保。失業率は米連邦準備制度理事会(FRB)が長期目標とする水準に達しており、一定 の回復傾向を維持した。ただ、FRBは追加利上げの時期を探っているが、海外の経済減速や原油安などが米国の景気 回復や物価上昇を阻む可能性もあり、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、慎重に動向を見極めるとみら れる。 ○年内の 年内の米利上げ 米利上げ確率、 確率、1月の米雇用統計受け 米雇用統計受け上昇= 上昇=発表前の 発表前の20% 20%から45 から45% 45%程度に 程度に 1月の米雇用統計を受け、米短期金利先物市場が織り込む年内の利上げ確率が上昇した。雇用者数の伸びが鈍る一方 で、賃金の伸びや失業率の改善が材料視されたという。 先物が織り込む今年12月の利上げ確率は、統計発表前の20%から45%程度に上昇した。 市場は当初、世界的に不安定な相場などを背景に米連邦準備制度理事会(FRB)が年内は利上げを見送るのではと の観測が流れていた。今年3月の利上げ確率は依然10%程度にとどまる。 米雇用統計の 米雇用統計 の 推移 60 0,00 0 1 1.0% 40 0,00 0 1 0.0% 20 0,00 0 9 .0 % 0 8 .0 % - 20 0,00 0 7 .0 % - 40 0,00 0 6 .0 % - 60 0,00 0 - 80 0,00 0 - 1,00 0,00 0 08 年 1 月 非農業部門雇用者数・ 非農業部門雇用者数 ・ 増減 09 年 5 月 10 年 9 月 12 年 1 月 13 年 5 月 失業率 1 4 年9 月 5 .0 % 4 .0 % 1 6 年1 月 第一商品株式会社 〒150150-0045 東京都渋谷区神泉町 9 番 1 号 神泉プレイスビル 神泉プレイスビル フューチャーズ・ フューチャーズ・24 このレポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので投資勧誘を意図するものではありません。投資の最終的な決定はご 自身の判断と責任でなされますようお願い致します。レポートに記載の内容等は作成時点のものであり、当社はその正確性、完全性 を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。商品先物取引業者 日本商品先物取引協会会員 当社お客様相談窓口 0120-770-266 日本商品先物取引協会相談センター03-3664-6243。 2| ○NY金 NY金=清算値確定後に 清算値確定後に急伸 週末2月5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、米雇用統計の発表を受けていったん売られ たものの、あと買い戻しが入り、いってこいの展開となった。中心限月期近4月限の清算値は前日比0.20ドル高の 1157.70ドルと、ほぼ変わらずの水準。 米労働省が朝方発表した1月の雇用統計は強弱入り交じる内容。景気動向を反映する非農業部門の就業者数は15万 人超の増加にとどまり、市場予想と前月実績を下回った。一方、失業率は約8年ぶりの低水準に改善。また、インフレ 指標として注目される平均時給も前年同月比で2.5%増加と予想以上に高い伸びを示した。 同統計の発表を受け、市場では利上げの時期や回数など米金融政策の先行きをめぐってさまざまな憶測が交錯。当初 は利益確定の売りが優勢となり、1145ドル台まで下落したか、じりじりと買い戻しの動きが広がり、小幅ながらプ ラス圏に戻した。さらに、清算値確定後に米株価が下げ幅を拡大したことが買い材料視され、一時は前日比17.50 ドル高の1175ドルと、2015年10月23日(1179.40ドル)以来、約3カ月半ぶりの高値を付けた。 ▽東京金= 東京金=NY金相場高 NY金相場高で 金相場高で反発 東京商品取引所の金先物相場は2月8日付けの夜間取引で、1月の米雇用統計で非農業部門就業者数の増加幅が市場 予想を下回ったことから、中心限月の2016年12月先限は5日終値比21円高の4329円に上昇。 その後、NY金が失業率低下や平均時給の高い伸びが売り材料視され下落したため、同27円安の4281円まで下 落。しかし、NY金が買い戻しにプラス圏に戻したことや円相場の反落などで、上昇に転じた。 中心限月の2016年12月先限は、日本時間2月6日午前4時現在、5日終値比13円高の4321円。 ○円相場= 円相場=米雇用統計後の 米雇用統計後のドル買 ドル買い続かず 週末2月5日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米雇用統計の発表後に大きくもみ合う場面があったものの、 取引後半は落ち着いた値動きとなり、1ドル=116円台後半となった。 朝方の円相場は、1月の米雇用統計の発表を受けて上下に1円程度大きく変動。景気動向を反映する非農業部門の就 業者数は前月比15万人超の増加にとどまり、市場予想および昨年12月実績を下回ったものの、失業率は一段と低下。 また、平均時給も前年比で2.5%増となり、予想以上に高い伸びを示した。 強弱まちまちの統計内容を眺めて上下動した後、ドルの買い戻しが先行。賃金インフレに対する懸念から改めて目先 の米追加利上げが意識され、円は一時117円40銭まで下落した。しかし、ドル買い・円売りの流れは続かず、午後 に入ってからは117円近辺の水準で円は底堅く推移。市場からは「米国の雇用の強さは周知の事実であり、きょうは 就業者数よりも失業率や賃金の数字に注目が集まった。だが、金融政策に影響を与えるような内容ではない」と冷静に 受け止める声が聞かれた。 ○NYダウ NYダウは ダウは反落= 反落=米利上げ 米利上げ警戒再燃 週末2月5日のニューヨーク株式相場は、米雇用統計の結果を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利 上げへの警戒感が高まり反落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比211.61ドル安の1万620 4.97ドルで終了した。ハイテク株中心のナスダック総合指数の終値は同146.42ポイント安の4363.14。 1月の米雇用統計では非農業部門就業数の増加幅が市場予想を下回った。しかし、平均時給は前年同期比2.5%増 加と堅調な伸びを示したほか、失業率は4.9%とFRBが長期目標とする水準に到達。賃金インフレの可能性を高め るもので、 「FRBが目指す緩やかな利上げを妨げる内容ではない」との見方が広がった。 今週に入って米サプライ管理協会(ISM)の非製造業景況指数など軟調な米景気指標が続き、市場では「年内の追 加利上げはない」との観測まで浮上。ニューヨーク連邦準備銀行のダドリー総裁など利上げに慎重なFRB高官の発言 も利上げ見送り観測の根拠となった。雇用統計の結果で市場の行き過ぎた見方が修正され、その反動から売りが出た格 好だ。 FRBによる追加利上げの道筋を占う意味で、市場関係者の関心は、来週10、11両日に開かれるイエレン議長の 議会証言に向かっている。 YâàâÜxá EG
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