24 FUTURES REPORT DAIICHI COMMODITIES CO.,LTD. 2015/02/07 1月の米雇用統計= 米雇用統計=堅調な 堅調な回復が 回復が改めて鮮明 めて鮮明に 鮮明に 米労働省が2月6日発表した1月の雇用統計によると、景気動向を反映する非農業部門就業者数は季節調整済みで前 月比25万7000人増と、市場予想の23万4000人増を上回った。失業率は5.7%と前月(5.6%)と市場 予想から0.1ポイント上昇した。 発表によると、民間部門の就業者数は26万7000人増と前月(32万人増)から伸びが縮小。このうち物品生産 部門は5万8000人増(前月7万3000人増) 、建設業は3万9000人増(同4万4000人増) 、製造業は2万 2000人増(同2万6000人増)だった。サービスは20万9000人増(同24万7000人増)だった。 政府部門は1万人減(同9000人増)で、昨年5月(2000人減)以来8カ月ぶりのマイナス。 平均時給は24.75ドルと前月比0.12ドル増加。前年同月比では2.2%上昇(同1.9%上昇)し、昨年8 月に並ぶ5カ月ぶりの高い伸びとなった。週平均労働時間は34.6時間で横ばいだった。 フルタイムを望みながらパート勤務しか見つからない人は681万人(同679万人) 。こうしたパート勤務者らも 加味した広義の失業率(U6)は11.3%と0.1ポイント上昇。 働く意欲のある人の多さを示す労働参加率は前月比0.2ポイント上昇し、62.9%となった。 非農業部門就業者数は年次改定の結果、昨年12月は32万9000人増、昨年11月は42万3000人増と、2 カ月で14万7000人の大幅な上方修正となったうえ、昨年11月の増加幅は2010年5月(51万8000人増) 以来4年8カ月ぶりの高水準となった。この結果、1月までの3カ月間平均の増加幅は33万6000人増となり、労 働市場の堅調な回復ぶりが改めて鮮明となった。 今回の統計は、米連邦準備制度理事会(FRB)の「労働力の活用不足は徐々に解消している」との判断にも沿う内 容。FRBは年半ばの事実上のゼロ金利解除を視野に、雇用の改善とともに目標を下回っているインフレ動向を「忍耐 強く」見極める方針。 ただ、ロイター通信社が2月6日公表した調査結果によると、1月の米雇用統計が改善したものの、米FRBによる 6月までの利上げの十分な説得にはなっていない。 ウォール街(金融街)の大手金融機関プライマリーディーラー19人を対象とした調査では、10人が6月までの利 上げを予想していると回答した。2015年中に少なくとも2回の利上げを見込んでいるのは17人だった。1月9日 に実施した調査では20人中13人が6月までの利上げを予想していた。 米雇用統計の 米雇用統計の 推移 60 0,000 1 1.0% 40 0,000 1 0.0% 20 0,000 9 .0 % 0 8 .0 % -20 0,000 7 .0 % -40 0,000 6 .0 % -60 0,000 -80 0,000 -1 ,00 0,000 08 年 1 月 非農業部門雇用者数・ 非農業部門雇用者数・ 増減 0 9 年1 月 10 年 1 月 11 年 1 月 12 年 1 月 1 3 年1 月 失業率 1 4 年1 月 5 .0 % 4 .0 % 1 5 年1 月 第一商品株式会社 〒150150-0045 東京都渋谷区神泉町 9 番 1 号 神泉プレイスビル 神泉プレイスビル フューチャーズ・ フューチャーズ・24 このレポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので投資勧誘を意図するものではありません。投資の最終的な決定はご 自身の判断と責任でなされますようお願い致します。レポートに記載の内容等は作成時点のものであり、当社はその正確性、完全性 を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。商品先物取引業者 日本商品先物取引協会会員 当社お客様相談窓口 0120-770-266 日本商品先物取引協会相談センター03-3664-6243。 2| ○NY金 NY金は大幅続落= 大幅続落=米雇用統計の 米雇用統計の改善で 改善で 週末2月6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、1月の米雇用統計の改善を受けた為替のド ル高・ユーロ安の進行などに圧迫され大幅続落。中心限月期近4月限は前日終値比28.10ドル(2.3%)安の1 234.60ドルと、1月14日以来約3週間ぶりの安値で取引を終了した。 時間外取引中は雇用統計待ちで、前日終値を挟み小幅な値動きとなっていた。しかし、指標発表後には為替のドル高・ ユーロ安が進行、ドル建ての金相場は割高感に圧迫され、急速に値を削った。米労働省によると、1月の非農業部門就 業者数は前月比25万7000人増と、市場予想の23万4000人増を上回った。2014年12月、11月の就業 者数も大幅な上方改正となり、平均時給も予想を超える伸びとなった。 米雇用の強い拡大基調を示す内容となったことで、安全資産としての金の魅力が後退。米金融当局が今年半ばには利 上げに踏み切るとの観測も強まり、インフレヘッジとしての引き合いも弱まる中、終日売り圧力にさらされ、一時は前 日比34.50ドル安の1228.20ドルと、1月12日(1217.50ドル)以来約4週間ぶりの安値を付けた。 キャピタル・エコノミクスはリポートの中で「何も特段の変化がない場合、FRBによる早期利上げは貴金属価格、 とりわけ金と銀の価格を押し下げることになりそうだ」と指摘した。 ○東京金は 東京金は下落= 下落=NY金相場 NY金相場の 金相場の急落で 急落で 東京商品取引所の金先物相場は2月9日付けの夜間取引で、NY金相場が1月の米雇用統計の改善を受けて急落した ことから売り物が殺到、中心限月の2015年12月先限は一時、前日比76円安の4700円まで急落。ただ、為替 の円安・ドル高進行が下支え要因となり、4700円台は維持した。 日本時間2月7日午前4時現在、2015年12月先限は前日比53円安の4723円。 ○円相場、 円相場、米雇用統計の 米雇用統計の改善で 改善で急落= 急落=約4週間ぶりの 週間ぶりの円安 ぶりの円安・ 円安・ドル高水準 ドル高水準 週末2月6日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米雇用統計をきっかけに円売り・ドル買いがおう盛となり、 1ドル=119円台前半に急落した。 米労働省が朝方発表した1月雇用統計では、非農業部門就業者数の増加幅が市場予想を上回ったことに加え、昨年1 1月と12月分の増加幅も30万人を超える大幅な上方修正となり、米雇用市場の回復を示す強い内容となった。これ を受けて円売り・ドル買いの動きが活発化し、一時は119円19銭と、1月12日以来(119円28銭)以来、約 4週間ぶりの円安・ドル高水準を付けた。 雇用指標の大幅な改善を受けて、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が年央に利上げに踏み切るのではないか との観測が高まっている。米アトランタ連銀のロックハート総裁はこの日、フロリダ州の講演で6月以降の利上げの可 能性について示唆した。総裁は「年央かやや後には、利上げに自信が持てる状況になるだろう」と述べた。 ○NYダウ NYダウは ダウは反落= 反落=ギリシャ情勢 ギリシャ情勢への 情勢への懸念 への懸念で 懸念で 週末2月6日のニューヨーク株式市場はギリシャ情勢への懸念から反落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は 前日終値比60.59ドル安の1万7824.29ドルで引けた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は同20.7 0ポイント安の4744.40。 取引開始前に米労働省が発表した1月の雇用統計の改善を受けて、米経済の先行きに対する楽観が広がり、ダウは買 い物が先行して寄り付いた。ただ、市場は強い雇用統計を織り込み済みで上値は重く、昼頃にかけてこの日の高値圏を 横ばいで推移した。 しかし、午後に米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が投機的水準にあるギリシャ国債の格付け を1段階引き下げると発表すると、ギリシャ情勢の不透明感が意識され、下げに転じた。ギリシャでは「反緊縮派」の 新政権が1月末に発足し、緊縮財政を求める欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)との金融支援をめぐる交渉は 緊張の度合いが強まっている。市場では最終的には交渉がまとまるとの見方が優勢だが、週末に動きがあるとの観測か ら利益確定の売りが出た。 YâàâÜxá EG
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