1月の米雇用統計=堅調な回復が改めて鮮明に

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FUTURES
REPORT
DAIICHI COMMODITIES CO.,LTD.
2015/02/07
1月の米雇用統計=
米雇用統計=堅調な
堅調な回復が
回復が改めて鮮明
めて鮮明に
鮮明に
米労働省が2月6日発表した1月の雇用統計によると、景気動向を反映する非農業部門就業者数は季節調整済みで前
月比25万7000人増と、市場予想の23万4000人増を上回った。失業率は5.7%と前月(5.6%)と市場
予想から0.1ポイント上昇した。
発表によると、民間部門の就業者数は26万7000人増と前月(32万人増)から伸びが縮小。このうち物品生産
部門は5万8000人増(前月7万3000人増)
、建設業は3万9000人増(同4万4000人増)
、製造業は2万
2000人増(同2万6000人増)だった。サービスは20万9000人増(同24万7000人増)だった。
政府部門は1万人減(同9000人増)で、昨年5月(2000人減)以来8カ月ぶりのマイナス。
平均時給は24.75ドルと前月比0.12ドル増加。前年同月比では2.2%上昇(同1.9%上昇)し、昨年8
月に並ぶ5カ月ぶりの高い伸びとなった。週平均労働時間は34.6時間で横ばいだった。
フルタイムを望みながらパート勤務しか見つからない人は681万人(同679万人)
。こうしたパート勤務者らも
加味した広義の失業率(U6)は11.3%と0.1ポイント上昇。
働く意欲のある人の多さを示す労働参加率は前月比0.2ポイント上昇し、62.9%となった。
非農業部門就業者数は年次改定の結果、昨年12月は32万9000人増、昨年11月は42万3000人増と、2
カ月で14万7000人の大幅な上方修正となったうえ、昨年11月の増加幅は2010年5月(51万8000人増)
以来4年8カ月ぶりの高水準となった。この結果、1月までの3カ月間平均の増加幅は33万6000人増となり、労
働市場の堅調な回復ぶりが改めて鮮明となった。
今回の統計は、米連邦準備制度理事会(FRB)の「労働力の活用不足は徐々に解消している」との判断にも沿う内
容。FRBは年半ばの事実上のゼロ金利解除を視野に、雇用の改善とともに目標を下回っているインフレ動向を「忍耐
強く」見極める方針。
ただ、ロイター通信社が2月6日公表した調査結果によると、1月の米雇用統計が改善したものの、米FRBによる
6月までの利上げの十分な説得にはなっていない。
ウォール街(金融街)の大手金融機関プライマリーディーラー19人を対象とした調査では、10人が6月までの利
上げを予想していると回答した。2015年中に少なくとも2回の利上げを見込んでいるのは17人だった。1月9日
に実施した調査では20人中13人が6月までの利上げを予想していた。
米雇用統計の
米雇用統計の 推移
60 0,000
1 1.0%
40 0,000
1 0.0%
20 0,000
9 .0 %
0
8 .0 %
-20 0,000
7 .0 %
-40 0,000
6 .0 %
-60 0,000
-80 0,000
-1 ,00 0,000
08 年 1 月
非農業部門雇用者数・
非農業部門雇用者数・ 増減
0 9 年1 月
10 年 1 月
11 年 1 月
12 年 1 月
1 3 年1 月
失業率
1 4 年1 月
5 .0 %
4 .0 %
1 5 年1 月
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神泉プレイスビル フューチャーズ・
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○NY金
NY金は大幅続落=
大幅続落=米雇用統計の
米雇用統計の改善で
改善で
週末2月6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、1月の米雇用統計の改善を受けた為替のド
ル高・ユーロ安の進行などに圧迫され大幅続落。中心限月期近4月限は前日終値比28.10ドル(2.3%)安の1
234.60ドルと、1月14日以来約3週間ぶりの安値で取引を終了した。
時間外取引中は雇用統計待ちで、前日終値を挟み小幅な値動きとなっていた。しかし、指標発表後には為替のドル高・
ユーロ安が進行、ドル建ての金相場は割高感に圧迫され、急速に値を削った。米労働省によると、1月の非農業部門就
業者数は前月比25万7000人増と、市場予想の23万4000人増を上回った。2014年12月、11月の就業
者数も大幅な上方改正となり、平均時給も予想を超える伸びとなった。
米雇用の強い拡大基調を示す内容となったことで、安全資産としての金の魅力が後退。米金融当局が今年半ばには利
上げに踏み切るとの観測も強まり、インフレヘッジとしての引き合いも弱まる中、終日売り圧力にさらされ、一時は前
日比34.50ドル安の1228.20ドルと、1月12日(1217.50ドル)以来約4週間ぶりの安値を付けた。
キャピタル・エコノミクスはリポートの中で「何も特段の変化がない場合、FRBによる早期利上げは貴金属価格、
とりわけ金と銀の価格を押し下げることになりそうだ」と指摘した。
○東京金は
東京金は下落=
下落=NY金相場
NY金相場の
金相場の急落で
急落で
東京商品取引所の金先物相場は2月9日付けの夜間取引で、NY金相場が1月の米雇用統計の改善を受けて急落した
ことから売り物が殺到、中心限月の2015年12月先限は一時、前日比76円安の4700円まで急落。ただ、為替
の円安・ドル高進行が下支え要因となり、4700円台は維持した。
日本時間2月7日午前4時現在、2015年12月先限は前日比53円安の4723円。
○円相場、
円相場、米雇用統計の
米雇用統計の改善で
改善で急落=
急落=約4週間ぶりの
週間ぶりの円安
ぶりの円安・
円安・ドル高水準
ドル高水準
週末2月6日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米雇用統計をきっかけに円売り・ドル買いがおう盛となり、
1ドル=119円台前半に急落した。
米労働省が朝方発表した1月雇用統計では、非農業部門就業者数の増加幅が市場予想を上回ったことに加え、昨年1
1月と12月分の増加幅も30万人を超える大幅な上方修正となり、米雇用市場の回復を示す強い内容となった。これ
を受けて円売り・ドル買いの動きが活発化し、一時は119円19銭と、1月12日以来(119円28銭)以来、約
4週間ぶりの円安・ドル高水準を付けた。
雇用指標の大幅な改善を受けて、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が年央に利上げに踏み切るのではないか
との観測が高まっている。米アトランタ連銀のロックハート総裁はこの日、フロリダ州の講演で6月以降の利上げの可
能性について示唆した。総裁は「年央かやや後には、利上げに自信が持てる状況になるだろう」と述べた。
○NYダウ
NYダウは
ダウは反落=
反落=ギリシャ情勢
ギリシャ情勢への
情勢への懸念
への懸念で
懸念で
週末2月6日のニューヨーク株式市場はギリシャ情勢への懸念から反落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は
前日終値比60.59ドル安の1万7824.29ドルで引けた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は同20.7
0ポイント安の4744.40。
取引開始前に米労働省が発表した1月の雇用統計の改善を受けて、米経済の先行きに対する楽観が広がり、ダウは買
い物が先行して寄り付いた。ただ、市場は強い雇用統計を織り込み済みで上値は重く、昼頃にかけてこの日の高値圏を
横ばいで推移した。
しかし、午後に米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が投機的水準にあるギリシャ国債の格付け
を1段階引き下げると発表すると、ギリシャ情勢の不透明感が意識され、下げに転じた。ギリシャでは「反緊縮派」の
新政権が1月末に発足し、緊縮財政を求める欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)との金融支援をめぐる交渉は
緊張の度合いが強まっている。市場では最終的には交渉がまとまるとの見方が優勢だが、週末に動きがあるとの観測か
ら利益確定の売りが出た。
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