FUTURES 24 REPORT DAIICHI COMMODITIES CO.,LTD. 2015/10/03 9月の米雇用統計= 米雇用統計=雇用の 雇用の回復が 回復が足踏み 足踏み 米労働省が10月2日発表した9月の雇用統計によると、景気動向を反映する非農業部門就業者数は季節調整済みで 前月比14万2000人増加と、市場予想の20万3000人増加を大幅に下回ったうえ、増加幅は2カ月連続で雇用 の持続的な改善に必要とされる20万人を下回った。失業率は5.1%と前月から横ばい。 9月の民間部門の就業者数は11万8000人増加(前月10万人増加) 、サービス部門は13万1000人増加(同 12万2000人増加) 、政府部門は2万4000人増加(同3万6000人増加)だった。 平均時給は25.09ドルと前月比0.01ドル減少し、前年同月比では2.2%増加。週平均労働時間は34.5 時間と0.1時間減少した。 働く意欲のある人の多さを示す労働参加率は62.4%と前月から0.2ポイント低下。 半年以上の長期失業者、フルタイム勤務を望みながらパートしか職が見つからない人はいずれも減少した。 ○国際情勢の 国際情勢の影響見極め 影響見極め=米利上げで 米利上げでFRB げでFRB― FRB―米雇用統計 9月の米雇用統計は、非農業部門就業者数の増加幅が14万人台にとどまったほか、上方修正が期待された8月分が 13万6000人増加(当初発表:17万3000人増加) 、7月分も22万3000人増加(同:24万5000人 増加)にそれぞれ下方修正された。中国の成長鈍化など海外の景気減速の影響が米経済にも及んでいる可能性があり、 米連邦準備制度理事会(FRB)は27、28両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で詳細に内容を分析。利上 げの是非を判断する。 FRBは年内の利上げを模索しており、市場では12月のFOMCで利上げに踏み切るとの見方が優勢だった。しか し、中国を含めた新興国経済の成長鈍化は今後も続く見通しで、来年にずれ込むとの観測が広がっている。 9月の雇用統計は、鉱業や製造業の就業者数の伸びが引き続きマイナスとなり、原油安やドル高の影響が持続してい ることが示された。賃金もわずかだが減少し、FRBが利上げの条件としている物価上昇への手掛かりは得られなかっ た。 FRBは雇用があと少し改善し、インフレ率が目標の2%に向かうとの合理的確信が得られれば利上げに踏み切ると している。さらに8月の世界同時株安を受けて、国際情勢も考慮する構え。 新興国をめぐっては世界銀行のキム総裁が「年内に利上げすれば、新興国に深刻な打撃を与える」と指摘しており、 利上げによる国際市場の混乱回避という新たな課題にも直面している。 米雇用統計の 米雇用統計 の 推移 60 0,00 0 1 1.0% 40 0,00 0 1 0.0% 20 0,00 0 9 .0 % 0 8 .0 % - 20 0,00 0 7 .0 % - 40 0,00 0 6 .0 % - 60 0,00 0 - 80 0,00 0 - 1,00 0,00 0 0 8 年1 月 非農業部門雇用者数・ 非農業部門雇用者数 ・ 増減 09 年 12 月 11 年 1 1 月 失業率 1 3 年 10 月 5 .0 % 4 .0 % 1 5 年9 月 第一商品株式会社 〒150150-0045 東京都渋谷区神泉町 9 番 1 号 神泉プレイスビル 神泉プレイスビル フューチャーズ・ フューチャーズ・24 このレポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので投資勧誘を意図するものではありません。投資の最終的な決定はご 自身の判断と責任でなされますようお願い致します。レポートに記載の内容等は作成時点のものであり、当社はその正確性、完全性 を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。商品先物取引業者 日本商品先物取引協会会員 当社お客様相談窓口 0120-770-266 日本商品先物取引協会相談センター03-3664-6243。 2| ○NY金 NY金は6営業日 営業日ぶりに急反発= 反発=予想を 予想を下回る 下回る米雇用統計 雇用統計で 統計で 週末10月2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、9月の米雇用統計が予想外の弱さとなっ たことで年内の利上げ観測が後退し、買い戻しや安値拾いの買いを集めて6営業日ぶりに急反発。中心限月期近12月 限の清算値は前日比22.90ドル(2.1%)高の1136.60ドル。 日本時間2日午後9時30分に米労働省が発表した9月の雇用統計で、非農業部門就業者数の増加幅が市場予想を大 きく下回ったほか、7、8両月の増加幅も下方修正された。これを受け、発表前には年内の利上げをめぐる思惑に11 00ドルを割り込む水準まで下落していた期近12月限は、活発な買い戻しや安値拾いの買いが入ったことから、11 40.90ドルまで急伸、一気に40ドル近く値を戻した。統計への失望感から米景気減速を懸念する声も浮上する中、 この日は株式などリスク資産の手じまい売りが一時進み、資金の逃避先として物色された側面もあったもようだ。 RBCキャピタル・マーケッツの貴金属ストラテジスト、ジョージ・ジェロ氏は「今日で流れが変わった可能性があ る。こうした(弱い)雇用統計は予想されていなかった」と話した。 ▽東京金は 東京金は急反発=NY金の急伸で 急伸で 東京商品取引所の金先物相場は10月5日付けの夜間取引で、中心限月の2016年8月先限は、予想を下回る9月 の米雇用統計で年内の米利上げ観測が後退したことで、NY金が急伸したのを受け、雇用統計発表前の4270円台か ら4350円台まで上昇。 その後は、米雇用統計を受け1ドル=118円台後半まで急伸していた円相場が120円付近まで下落したことで上 げ幅を拡大、日本時間10月3日午前4時現在では、2日終値比97円高の4365円で、夜間取引の立会いを終了し た。 ○円相場= 円相場=一時は 一時は118円台に急伸 週末10月2日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米雇用統計の悪化を受けた円買い・ドル売りに一時1ドル =118円台に急伸した後、米株価や長期金利の動きを手掛かりに120円付近まで下落した。 米労働省が朝方発表した9月の雇用統計は非農業部門就業者数が前月比14万2000人増加と、増加幅は市場予想 (20万3000人増加)を大きく下回り、過去2カ月分も下方修正されたのを受け、持続的な米雇用回復に対する懐 疑的な見方が広がったことで円買い・ドル売りが先行、円は雇用統計発表前の120円台前半から急伸し、一時は11 8円66銭と9月4日(118円56銭)以来、約1カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。 ただ、急激な円買い・ドル売りの流れは午前中に一巡。米株価が回復したほか、急低下していた長期金利が切り返し たことで、円は120円付近に下落した。市場では、来週の見通しに関して「利上げをめぐる不透明感から上にも下に も動けず、レンジ取引となる可能性が大きい」との見方が聞かれた。 ○NYダウは ダウは反発= 反発=米利上げ 利上げ観測後退で 観測後退で 週末10月2日のニューヨーク株式相場は、弱い米雇用統計を受けて年内の利上げ観測が後退し反発。優良株で構成 するダウ工業株30種平均は前日終値比200.36ドル高の1万6472.37ドルで引けた。ハイテク株中心のナ スダック総合指数は同80.70ポイント高の4707.78。 米労働省が朝方発表した9月の雇用統計は、非農業部門就業者数の増加幅が雇用の持続的な改善の目安とされる20 万人増加を2カ月連続で下回ったほか、平均時給がやや減少するなど弱い内容だったのを受け、ダウは売り優勢で始ま り取引開始直後には250ドル超下げる場面もあった。しかし、金融引き締めリスクの懸念が後退したことに安心感が 広がり、中盤以降は上昇に転じた。また、原油価格の上昇も相場を押し上げた。 市場関係者からは「7、8月の就業者数が下方修正されており、雇用の伸びがピークアウトした可能性もある」との 声が聞かれ、利上げは来年以降と予想する向きも出てきた。米連邦準備制度理事会(FRB)は年内利上げをなお模索 しているもようだが、来週以降に本格化する企業決算は弱めの結果が見込まれ、 「利上げしたくてもできない状況」陥 る可能性があるという。 YâàâÜxá EG
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