FUTURES 24 REPORT DAIICHI COMMODITIES CO.,LTD. 2015/11/07 10月 10月の米雇用統計= 米雇用統計=労働市場 労働市場回復 市場回復の 回復の勢いが鮮明に 鮮明に 米労働省が11月6日発表した10月の雇用統計によると、景気動向を反映する非農業部門就業者数は、季節調整済 みで前月比27万1000人増加と、市場予想の18万人増加、前月の13万7000人増(改定)から大幅に伸びが 拡大した。失業率は5.0%と前月から0.1ポイント低下し、2008年4月に並ぶ7年半ぶりの低水準。市場予想 は5.1%。 10月の民間部門の就業者数は26万8000人増加(前月14万9000人増加=改定)で、特に小売りなどのサ ービス部門と建設業の伸びが拡大した。 物品生産部門は2万7000人増加(同1万人減少=同)とプラスに転じ、このうち鉱業・林業は4000人減少(同 1万3000人減少=同)と10カ月連続のマイナスだったが、建設業は3万1000人増加(同1万2000人増加 =同) 、製造業は横ばい(同9000人減少)だった。サービス部門は24万1000人増加(同15万9000人増 加=同) 。一方、政府部門は3000人増加(同1万2000人減少=同)だった。 平均時給は25.2ドルと前月比0.09ドル増加し、前年同月比では2.5%増加と2009年7月(2.6%増 加)以来6年3カ月ぶりの大きな伸び。週平均時間は34.5時間と横ばいだった。 働く意欲のある人の多さを示す労働参加率は62.4%と横ばい。半年以上の長期失業者は増加し、フルタイム勤務 を望みながらパートしか職が見つからない人は減少した。 ○12月 12月の米利上げに 米利上げに現実味 げに現実味= 現実味=雇用の 雇用の勢い鮮明に 鮮明に 10月の米雇用統計では、非農業部門就業者数の増加幅が2014年12月(32万9000人増加)以来10カ月 ぶりの大きさとなり、雇用の持続的な改善に必要とされる20万人を上回ったうえ、失業率もさらに低下するなど、夏 の鈍化から一転、労働市場回復の勢いが鮮明となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の見通しに沿う内容で、12 月15-16日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの現実味が増したといえそうだ。 就業者数はサービス部門が大きく伸び、建設業も拡大した。物価上昇との関連で注目された賃金も前年同月比2.5% 増と6年3カ月ぶりの伸び。失業率はFRBが長期目標とする4.9%に一段と近づいた。 イエレンFRB議長は4日の議会証言で、9月の利上げ見送りの要因となった中国の景気減速など国際情勢をめぐり、 米景気への下向きリスクは一部後退したと指摘。12月の利上げを視野に雇用と物価動向を見極める考えを示した。今 回の統計では、原油安やドル高の影響を受けている鉱業や製造業には依然弱さが見られたが、前月よりはやや改善した。 FRBは12月のFOMC前に発表される来月の雇用統計などを踏まえ、最終判断する構えだ。 米雇用統計の 米雇用統計 の 推移 60 0,00 0 1 1.0% 40 0,00 0 1 0.0% 20 0,00 0 9 .0 % 0 8 .0 % - 20 0,00 0 7 .0 % - 40 0,00 0 6 .0 % - 60 0,00 0 - 80 0,00 0 - 1,00 0,00 0 0 8 年1 月 非農業部門雇用者数・ 非農業部門雇用者数 ・ 増減 0 9 年 12 月 1 1 年 11 月 失業率 13 年 10 月 5 .0 % 4 .0 % 15 年 10 月 第一商品株式会社 〒150150-0045 東京都渋谷区神泉町 9 番 1 号 神泉プレイスビル 神泉プレイスビル フューチャーズ・ フューチャーズ・24 このレポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので投資勧誘を意図するものではありません。投資の最終的な決定はご 自身の判断と責任でなされますようお願い致します。レポートに記載の内容等は作成時点のものであり、当社はその正確性、完全性 を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。商品先物取引業者 日本商品先物取引協会会員 当社お客様相談窓口 0120-770-266 日本商品先物取引協会相談センター03-3664-6243。 2| ○NY金 NY金、約3カ月ぶりの安値= 安値=予想を 予想を上回る 上回る米雇用統計 雇用統計で 統計で 週末11月6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、市場予想を大きく上回った10月の米雇 用統計を受け、米利上げ観測が一段と強まったことで7営業日続落。中心限月の期近12月限の清算値は前日比16. 50ドル安の1087.70ドルと、中心限月の清算値ベースとしては8月5日(1085.60ドル)以来約3カ月 ぶりの安値を付けた。 米労働省が発表した10月の雇用統計は、非農業部門就業者数が前月比27万1000人増加と、市場予想の18万 人増加を大幅に上回った。さらに失業率も5.0%と、2008年4月に並ぶ7年半ぶりの低水準となった。これを受 けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が12月にも利上げに踏み切るとの観測が強まり、金利を生まない資産である 金は売り込まれた。また、雇用統計をきっかけにドルが対ユーロで4月末以来の高値を付け、ドル建てで取引される金 などの商品の割高感につながったことも売り材料となり、期近12月限は一時、前日比19.70ドル安の1084. 50ドルと、8月7日(1081.40ドル)以来、約3カ月ぶりの安値を付けた。 市場では今回の雇用統計の結果を受け、年内の米利上げ観測が一段と強まったことから、NY金は7月24日に付け た年初来安値で5年5カ月ぶりの安値である1072.30ドルを試す可能性があるとの見方が聞かれる。 ▽東京金は 東京金は下落= 下落=年内米 年内米利上げ 利上げ観測で 観測で 東京商品取引所の金先物相場は11月9日付けの夜間取引で、中心限月の2016年10月先限は、NY金が10月 の米雇用統計が予想を大きく上回り、年内の米利上げ観測が一段と強まったことで下落し、1100ドルの節目を割り 込んだことから売られ、6日終値比53円安の4271円と、10月5日(4251円)以来、1カ月ぶりの安値を付 けた。その後、為替の円安・ドル高進行で買い戻され下げ幅を縮小したものの、4300円の節目は回復できなかった。 中心限月の2016年10月先限は、日本時間11月7日午前4時現在、6日終値比27円安の4297円。 YâàâÜxá EG 3| ○円相場= 円相場=一時は 一時は約2カ月半ぶりの円安水準 円安水準に 水準に 週末11月6日のニューヨーク外国為替市場は、10月の米雇用統計の大幅改善を受けてドル買い・円売りが加速、 円相場は一時1ドル=123円23銭と、8月21日(123円46銭)以来約2カ月半ぶりのドル高・円安水準を付 けた。 米労働省が発表した10月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比27万1000人増加と、前月の13万7 000人増加(改定)から大幅に伸びが拡大。市場予想の18万人増加も大きく上回った。これを受けて、米連邦準備 制度理事会(FRB)が12月にも利上げに踏み切るとの観測が強まり、ドル買って円を売る動きが加速した。 また、米雇用統計の発表を受けてドル買い・ユーロ売りも進行、ユーロは対ドルで一時1ユーロ=1.0703ドル と、4月23日(1.0662ドル)以来約6カ月半ぶりのユーロ安・ドル高水準を付けた。 ○NYダウ NYダウは ダウは反発= 反発=米景気回復 景気回復期待 回復期待で 期待で 週末11月6日のニューヨーク株式市場は、米雇用統計の大幅な改善を受けた米景気回復への期待の高まりから、反 発。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比46.90ドル高の1万7910.33ドルで終了した。ハ イテク株中心のナスダック総合指数は同19.38ポイント高の5147.12で終わった。 米労働省が朝方発表した10月の雇用統計は、非農業部門就業者数の増加幅が市場予想を大きく上回った。さらに平 均時給も前年同月比2.5%増と大きく伸び、市場関係者は「インフレ見通しを前進させ、米連邦準備制度理事会(F RB)が模索する12月利上げを強力に後押しする結果だ」と受け止めた。 利上げ懸念からダウは一時、前日比94ドル安まで下落。しかし、その後は米景気の力強い回復への期待感から下げ 渋り、プラス圏で取引を終えた。 CMEグループがフェデラルファンド(FF)金利先物に基づき算出する12月利上げの確率は前日の58%から7 0%に上昇。夏場の世界同時株安は、中国の景気減速懸念に加え、米早期利上げへの懸念も要因だった。しかし、6日 の底堅い株価の動きを踏まえ、市場からは「12月利上げを織り込み始めており、実際に利上げに踏み切っても大きな 動揺はないのではないか」との声も出ていた。 YâàâÜxá EG
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