遊休農地の把握と解消運動 委会名:益城町農業委員会 1 地域の概要 本町は南部山麓一帯には中山間農地が、中央平坦部には水田地帯が、そして北部台 地には畑地が展開している。 特に北部台地の畑地帯では、瓜類を主とした施設園芸の取り組みや甘藷栽培が盛ん におこなわれ、県下でも有数の大地を形成しているものの担い手の減少、高齢、兼業 化の進展、さらに価格の低迷など多くの問題に直面している。 2 農業委員会の体制 委員数 職員数 3 21名(選挙15名(認定2名)、選任6名) 5名 掲げた目標とその達成に向けた大作戦の内容 農地の利用状況を調査するため、昨年度の調査結果を基に現地調査資料を作成した。 その後、町内を20地区に分け、農業委員による遊休農地の現地調査を行った。 調査結果は、422筆、34.2haであり、218筆に意向調査を行い回収率は 48%であった。 今後、条件の良い順に耕作希望者に斡旋するなど、遊休農地の解消に取り組むつも りである。 【耕作放棄地チーム会議にて会議状況】 4 【委員による農地確認】 取り組みの成果 遊休農地の解消活動として、委員による地元の利を活かした活動に重点を置いてい る。 益城町の遊休農地は、約7割が中山間地に存在するため、新規就農者や他市町村の 農業者による解消に繋げることが難しい。 そのため、隣接地の方に耕作してもらう事が現実的であり、その際、地元農業委員 による斡旋が効果的である。 7月の委員改選で当選した新しい委員も積極的に活動しており、少しずつではあるが、 益城町の遊休農地は減少している。 5 課題と今後の方針等 農業者の高齢化や後継者不足により、遊休農地の増加が考えられ、それらの抑制策が課 題に上がっている。今後は、認定農業者や農業生産法人等の担い手による解消促進、遊休 農地と周囲への抑止力のための景観作物の栽培などを検討している。
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