甲佐町農業委員会

遊休農地解消に向けた畑地の実態調査
農委会名:甲佐町農業委員会
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地域の概要
本町は、熊本市中心部から南東へ10~20km の距離に位置する、東西11km、南北
10km、総面積57.87㎢
、平坦・中山間・山間地の混在する農業地域である。
西部の畑地『乙女台地』は熊本市城南町と隣接する普通作畑・樹園地・植木生産の畑地
帯であり、南部・東部は御船町・山都町・下益城郡美里町の林地と隣接する中山間・山間
の兼業が主である農業地帯、さらに、町中央部には一級河川『緑川』が流れており、その
両側には九州山地より流れる緑川による扇状地が形成され、圃場整備がなされた田園地帯
としての稲作農業を中心に、ニラ・花き等の生産が施設栽培を中心に行われている。
しかし、近年では資材・燃料等の高騰の影響もあり、農業経営を取り巻く状況は非常に
厳しい状況を迎えている。
また、農業後継者不足による農業労働力の高齢化等の問題は、地域農業の危機的状況と
なっている。
このようなことから、自己の所有する農地の管理が滞るばかりか、農地の集積、有効利
用を推進してはいるが遊休農地の増加に歯止めがかからない問題となっている。
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農業委員会の体制
委員数
職員数
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20名(選挙13名、選任7名)
3名
掲げた目標とその達成に向けた大作戦の内容
<畑地の実態調査>
田については、毎年「営農計画書」により利用状況、作付作物まで把握しているが、遊
休農地の大半を占める畑については、所有者、耕作者、作付作物等の実態が把握できてい
なかったため遊休農地解消のための、全所有者・耕作者宛に実態調査を行う。
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取り組みの成果
その結果、かなりの数の畑で作付されていない(遊休農地化)ことや、所在不明という
回答を得た。このような結果を踏まえ、遊休農地の解消に向けた分析・取組みを今後推進
していく。
<利用状況調査の実施>
農業委員が担当の地区毎に農地の利用状況調査を実施
農地の権利移動に伴う現地調査の実施
農地の権利移動申請に伴い農地法3条、農業経営基盤強化促進法、農業振興地域に係る諮
問、農地転用等現地調査を毎月3名の委員で実施した。このことにより、審議の厳格化、各
委員の意識の向上、農地の造成、地目変更の届出、農業用施設建設の相談が増加した。
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課題と今後の方針等
遊休農地の解消と有効利用。