農地パトロールの実施 農委会名:南関町農業委員会 1 地域の概要 町内には、1,677haの農地があり水稲栽培を主に、ナスやキュウリ等の露地野 菜の栽培やメロン、スイカ等の施設園芸が営まれているが、中山間地に位置し、未整備 農地も多く、耕作や管理に多くの労力が必要となっている。 そこで町では、基盤整備の推進によるコスト削減や、安定的な経営体や生産組織の育 成等の担い手対策に取り組んでおり、平成19年度中に1つの大豆生産組合の設立がな されたが更に強化が望まれている。 2 農業委員会の体制 委員数 20名(選挙13名(認定3名)、選任7名(女性2名、認定2名)) 職員数 2名 3 掲げた目標とその達成に向けた活動内容 農地パトロールを農水省通知の「荒廃農地調査」事業に併せて行った。 実施期間は、昨年11月、1ヶ月を期間とし、町内全域の農地(田・畑)を調査区域 とした上で各委員に担当地区を振り分け、農地(田・畑)部分を黄色で着色した地籍図 を持参してもらい、遊休農地化(或いは原野化)した畑地の調査を重点的に実施した。 4 取り組みの成果 今回の調査により判明した耕作放棄地の面積は、田、畑地全体で約317 ha。比率に して約18.9%となっている。また、前回から見て解消した耕作放棄地面積は、13. 4haになった。 *本町の全耕地面積:1,677 ha(H19 年版農林統計ポケット要覧数値より) 【農地パトロール出発式】 【農業委員会会長による説明の様子】 5 課題と今後方針等 本調査は、南関町の全域を調査区域としたものであったが、調査精度と遊休農地の定 義づけ(遊休農地か原野化した農地か)及び現地調査においての区分けの判断等、詳細 に検討すべき事項が残っている。 また、本調査結果の利活用についても農業委員会以外の農政担当部署との協議により、 「非農地化」の推進についても検討を加えて行くことになる。
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