にしき農業ステップアップ運動 (耕作放棄地解消と農業委員活動アピール) 農委会名:錦町農業委員会 1 2 地域の概要 錦町は県の南部、人吉盆地のほぼ中央に位置し、北部及び南部の丘陵地と中央部が低 地をなし、その中央部を日本三大急流のひとつである球磨川が東西に流れている。 中央部の低地一帯には水田が開け南部丘陵地は果樹地帯、北部丘陵地はお茶の生産が 盛んな畑地帯となっている。水田地帯は、米作を中心として畜産、施設園芸(メロン、 イチゴ、キュウリ等)葉タバコ等を、畑地帯では飼料作付け又果樹地には桃・梨を作付 けされ米と組み合わせた経営が行われている 農業委員会の体制 委員数 15名(選挙10名(女性1名、認定4名)、選任5名(女性1名、認定3名) 職員数 3名 3 掲げた目標とその達成に向けた大作戦の内容 (1) 町内の耕作放棄地の状況把握や違反転用防止のため農地パトロールを行い、農地へ の復元が困難な農地については非農地化を進めた。 また、農用地区域内の耕作放棄地対策として、国または県の補助事業を利用し解消 に向けて土地所有者、耕作者に働きかけた。 (解消前) (解消後) (2) 町内を横断する国道219号沿いの耕作放棄地2ヶ所にコスモスとヒマワリを植え、 花が満開時には通行人を魅了し農業委員活動のアピールに努めた。 また、秋の風物詩である「ふるさと祭り」では米の消費拡大を願い米せんべいを実演 販売した。ポン菓子の要領で生米に圧をかけてつくる米せんべいは、塩のみの素朴な味 付けでお年寄りから子供まで好評を得た。同時に農地相談や農業者年金相談も行った。 4 取り組みの成果 町内には約49haの耕作放棄地があったが、耕作放棄地解消事業等を利用し3.6 ha の農地を復元することができた。 また、農地への復元が困難な農地2.8ha については非農地化とした。 農産業祭では農業委員会コーナーを設置し多くの来場者に向けてアピール活動を行い、 更に「農業委員会だより」を年1回発行した。 5 課題と今後の方針等 耕作放棄地の解消に向けて引き続き実態調査や農地パトロールを行い現状把握に努め、 農政主幹課、JA、中間管理機構との連携を強化し耕作放棄地の解消を行い、最終的に は農地の集積に繋げたい。
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