国語B・・おおむね良好です。 (PDF:169.8KB)

平成 26 年度全国学力・学習状況調査における分析
国語B
1 概要および分析
※縦軸は正答者の割合(%)
(北本市・小学校)
横軸は正答数(問)
国語Bの正答者数分布(北本市小学校全体) ※満点10点
20.0%
15.0%
10.0%
もう尐し上位層を伸ばしてい
無答率が低かったのは
くことが求められます。
良い傾向です。さらに基
礎を伸ばします。
5.0%
0.0%
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
本市の小学校国語 B の結果には、課題が見られました。特に大きく課題の見られる設問は
ありませんが、今年度の調査における調査問題の分類「学習指導要領の領域等での区分」(4
区分)のうち①「話すこと・聞くこと」②「書くこと」③「読むこと」④「伝統的な言語文
化と国語の特質に関する事項」のそれぞれの分野でもう尐し正答率を高めることが必要です。
しかし、今回の調査の中で無答率が低かったことは良い傾向だと考えます。
2
成果と課題の見られる問題
国語Bで特に正答率の高かった設問
設問
番号
2一
設問の概要
分析及びさらなる改善
付箋に書かれた内容を関 文章を読み取る基本的な問題で7割以上の正答率だっ
係付けながら、最初にもっ たのは良い結果でした。しかし無答率が高い学校も見
た疑問を捉える。
られます。基本的な文章の読み取りや学級会や全校朝
会などでの話の要旨をまとめるなどの取組も効果的だ
と考えます。
国語Bで特に正答率の低かった設問
設問
番号
1三
設問の概要
分析及び対策
日々の学級会や特別活動において、他人の考えに対し
て疑問に思ったことを質問したり、自分の意見を述べ
立場を明確にして、質問や たりすることを主体的に行っている児童は正答出来た
意見を述べる。(80字以 と考えます。テストのための勉強ではなく、日頃の生
上100字以内)
活場面での言葉の力を育むことが大切です。また、そ
うしたことが苦手な児童に対して、計画的に指導する
ことも大切だと考えます。
小B―1
※平成26年8月に出された「調査結果のポイント(文部科学省・国立教育政策研究所)
https://www.nier.go.jp/14chousakekkahoukoku/hilights.pdf」によると、解答時間が
「やや足りなかった」
「全く足りなかった」と回答した児童は国語A(13.9%)、国語B(48.9%)、
算数A(10.2%)、算数B(23.0%)でした。15問の設問中、最後の2問の本市の児童の無
答率が 25.9%、25.2%と高く、最後までできなかった児童が多かったことがうかがえます。
ただし、その中で、最後の15問目の正答率が 50%を超えているのは良い結果でした。こ
の正答率と無答率の高さ(25.2%)から考えると、問題を解くことに慣れていて、問題を解く
スピードのある児童とそうでない児童の二極化も見られます。
3
各学校の状況および分析
(国語B)※10点満点→児童の正答数を2点刻みに分布としました。
※A~H は、それぞれの学校をランダムに当てはめております。
※国語A、国語B、算数A・算数BでそれぞれA~Hの学校は異なります。
(算数のA問題とB
問題のA~Hの小学校は同一の学校です。)
※グラフの縦軸は正答者数の割合(%) 横軸は正答数(問)
国語Bの正答者分布(A小)
50.0%
40.0%
30.0%
20.0%
10.0%
0.0%
●
0~1
国語Bの正答者分布(B小)
▲
2~3
4~5
6~7
8~9
50.0%
40.0%
30.0%
20.0%
10.0%
0.0%
10
0~1
国語Bの正答者分布(C小)
50.0%
40.0%
30.0%
20.0%
10.0%
0.0%
▲
2~3
4~5
6~7
8~9
10
国語Bの正答者分布(D小)
▲
0~1 2~3 4~5 6~7 8~9
●
50.0%
40.0%
30.0%
20.0%
10.0%
0.0%
10
0~1
国語Bの正答者分布(E小)
2~3
4~5
6~7
8~9
10
国語Bの正答者分布(F小)
50.0%
40.0%
30.0%
20.0%
10.0%
0.0%
50.0%
40.0%
30.0%
20.0%
10.0%
0.0%
0~1
2~3
4~5
6~7
8~9
10
0~1
小B―2
2~3
4~5
6~7
8~9
10
国語Bの正答者分布(G小)
国語Bの正答者分布(H小)
50.0%
40.0%
30.0%
20.0%
10.0%
0.0%
50.0%
40.0%
30.0%
20.0%
10.0%
0.0%
0~1
2~3
4~5
6~7
8~9
10
0~1
2~3
4~5
6~7
8~9
10
A、Bの小学校では、正答数が0~1の層(●)が多いことがわかります。その学年で身
につけておくべき知識の理解度が不足している児童が多いということですので、この層の児
童が1問でも多く、正答できるように指導することが必要です。
しかし、児童生徒には様々な状況・事情があります。その子どもの学びの実態を考え、そ
の児童に適したステップで学力を伸ばしていくことが大事だと北本市では考えます。個別指
導や尐人数指導、補習など、その児童に適したサポートを推進していきます。
また10点満点の児童(▲)がA~C小にはいませんが、C小は8~9問正答した児童が
3割近くであり、良好な結果であったと考えます。
今後も勉強の苦手な児童をあきらめさせない授業、勉強の得意な児童があきない授業、こ
の両立を目指してまいります。
小B―3