平成 28 年度「全国学力・学習状況調査」(東京都公立学校実施分)の結果について 1 調査日時 6 教科に関する調査の結果概要 【標準化得点の推移】(全国の平均正答率を 100 としたときの東京都の得点の推移) 平成28年4月19日(火) 7 ※標準化得点:各年度の全国平均正答率をそれぞれ 100 としたときの得点 2 調査対象 公立小学校等・特別支援学校小学部 公立中学校等・特別支援学校中学部 3 第6学年 第3学年 調査学校数及び児童・生徒数 【小学校】 108 106 小 分 学 校 学校数 102 等 1,289 校 89,060 人 10 校 50 人 特別支援学校小学部 合 計 1,299 校 区 分 学校数 中 学 校 等 特別支援学校中学部 合 4 児童数 計 89,110 人 生徒数 620 校 74,838 人 16 校 54 人 636 校 74,892 人 調査内容 (1)教科に関する調査 ◇主として「知識」に関する問題 〔国語A、算数・数学A〕 ◇主として「活用」に関する問題 〔国語B、算数・数学B〕 (2)生活習慣や学習環境に関する調査 ◇児童・生徒質問紙調査 〔学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面等〕 ◇学校質問紙調査 〔指導方法に関する取組や人的・物的な教育条件の整備等〕 5 各教科の平均正答率 ※細かい桁における微小な差異は、実質的な違いを示す ものではないことから、正答率については小数点以下 を四捨五入した結果を示す。 小学校 東京都(全国) 中学校 東京都(全国) 国語A 74%(73%) 国語A 77%(76%) 国語B 60%(58%) 国語B 69%(67%) 算数A 79%(78%) 数学A 64%(62%) 算数B 50%(47%) 数学B 46%(44%) 全国平均正答率 98 数学B 100 国語B 数学A 国語A 96 94 94 ~ ~ 21年度 25年度 26年度 27年度 28年度 全国平均正答率 98 96 92 よく行った 106 算数B 国語B 104 算数A 102 国語A 104 100 区 【中学校】 108 92 児童・生徒質問紙調査、学校質問紙調査の結果概要 【主体的な学び・対話的な学び・深い学び)】 ○「生徒自ら学級やグループで課題を設定し、その解決に向けて話し合い、まとめ、表現 する等の学習活動を取り入れましたか。」 (中学校)【学校質問紙】 平成28年度 どちらかといえば行った 16.2 平成27年度 57.0 11.6 0% 10% あまり行っていない 26.3 51.3 20% 30% 35.5 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ○「生徒の間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができ ていると思いますか。」 (中学校)【児童・生徒質問紙】 ~ ~ 21年度 25年度 26年度 27年度 28年度 ○小学校は平成 19 年度の調査開始以降、中学校は平成 25 年度以降、全国平 均正答率を上回っており、小・中学校ともに、その状況を概ね維持している。 【四分位(ABCD層)の割合】(各層の割合を全国と比較した差) ※四分位:正答数分布を上位層(A層)から下位層(D層)までを 25%刻みで4層に分類 小学校 A層 B層 C層 D層 中学校 A層 B層 C層 D層 国語A +1.5P +1.1P -0.8P -1.9P 国語A +4.4P -0.1P -2.0P -2.0P 国語B +4.0P -0.3P -2.3P -1.4P 国語B +3.4P +0.2P -1.8P -1.7P 算数A +4.3P -0.6P -0.9P -3.3P 数学A +1.8P +0.4P -0.1P -1.9P 算数B +5.3P -1.1P -2.1P -2.2P 数学B +3.0P -1.1P -1.5P -0.7P ○全ての教科において全国平均正答率を上回っており、A層が多く、C D層が少ない。 ●更にD層の減少を図っていく必要がある。(小学校国語B、中学校数学B等) 【別紙1】 【課題の見られる問題例】 【基礎的・基本的な知識・技能に課題が見られる問題】 〈国 語〉・漢字 ・現代仮名遣い 〈算数・数学〉・小数のわり算 ・比例式 中学校 正答率(%) 東京都 全国 国語A 国語B 数学A 数学B そう思う 19.8% 20.2% 79.1 71.9 67.1 49.2 どちらかといえばそう思う 44.5% 44.6% 78.5 70.8 65.6 47.9 あまりそう思わない 26.7% 26.7% 74.9 65.7 60.2 42.3 そう思わない 8.6% 8.2% 70.7 59.7 54.7 37.1 ○主体的・対話的な学習活動を取り入れている学校は増加傾向にある。主体的・対話的な 学習を通して考えを深め・広げることができている児童・生徒ほど正答率が高い。 【家庭との連携】 ○「家の人と学校の出来事について話をしますか。」(中学校)【児童・生徒質問紙】 している H28 H27 H26 H25 0% どちらかといえばしている あまりしていない していない 20% 40% 60% 中学校 【思考力・判断力・表現力に課題が見られる問題】 〈国 語〉 ・必要な情報を読み取り、根拠を明確にして自分の考えを書く。 〈算数・数学〉・必要な情報を選択し、数学的に表現する。 下 が り 続 け て い る 80% 100% 正答率(%) 東京都 全国 国語A 国語B 数学A 数学B している 43.8% 44.2% 78.9 71.4 65.4 47.4 どちらかといえばしている 29.7% 29.9% 77.2 69.0 63.9 46.1 あまりしていない 19.6% 19.7% 74.8 65.5 61.5 43.8 全くしていない 6.8% 6.1% 69.6 58.8 55.0 37.6 下 が り 続 け て い る ○家庭での会話は年々増加傾向にある。家庭での会話の多い児童・生徒ほど正答率が高い。 ●課題に応じたきめ細かい指導を充実させる必要がある。 【別紙2】 【別紙3】 【取組の方向性】 ○知識・技能の確実な定着 「東京ベーシック・ドリル」等の活用による反復学習 ○思考力・判断力・表現力等の更なる育成 「東京方式1単位時間の授業スタイル」に基づいた問題解決的な学習 ○習熟の程度に応じた指導の推進 「ガイドライン」に沿った効果的な習熟度別指導 ○個に応じた指導の充実 「ユニバーサルデザイン」の考え方に基づいた指導 1
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