株式会社 DZHフィナンシャルリサーチ 東京都中央区明石町 8-1 聖路加タワー32 階 March 13, 2015 週間展望・回顧(ポンド、加ドル) ■ポンド円の推移 ■加ドル円の推移 190.00 104.00 187.50 102.00 100.00 185.00 98.00 182.50 96.00 180.00 94.00 90.00 来週の展望(予想レンジ ポンド円 179.50-186.50円 2014/12/15 2014/12/19 2014/12/25 2014/12/31 2015/1/6 2015/1/12 2015/1/16 2015/1/22 2015/1/28 2015/2/3 2015/2/9 2015/2/13 2015/2/19 2015/2/25 2015/3/3 2015/3/9 2015/3/13 92.00 175.00 2014/12/15 2014/12/19 2014/12/25 2014/12/31 2015/1/6 2015/1/12 2015/1/16 2015/1/22 2015/1/28 2015/2/3 2015/2/9 2015/2/13 2015/2/19 2015/2/25 2015/3/3 2015/3/9 177.50 5日線 21日線 90日線 200日線 イエロー オレンジ スカイブルー グレー 転換線 基準線 先行1 先行2 遅行 ブルー グリーン レッド ピンク ブラウン 加ドル円 93.50-97.50円) 足元ではポンド独自の手がかりが乏しく、来週もドル相場主導の相場展開が見込まれる。来週は 17-18 日の米 連邦公開市場委員会(FOMC)で「辛抱強くなれる」との文言が削除されるかどうかに注目が集まる。FOMC 声 明の発表を受けてドル高が一段と強まれば、ポンドは対ドルで 2013 年以来の安値水準となる 1.48 ドル前半で下 げ渋るかどうか注目したい。一方、対円では引き続き方向感に乏しい動きとなるか。 来週は 2 月の雇用指標の発表と 3 月開催分のイングランド銀行(BOE)金融政策委員会(MPC)議事録の発表 が予定されている。最近では、MPC メンバーから利上げに前向きな発言も聞かれており、議事録の内容に注目し たい。マカファティ委員は、原油安がインフレ率を長期にわたって抑制する可能性を指摘した一方で、BOE が利 上げ時期を決定する際に低インフレは無視すべきとの考えを示した。同氏は昨年 8 月から 12 月まで利上げに賛成 票を投じたが、今年 1 月にこの主張を取り下げた。今週発表された 1 月の鉱工業生産は前月比ではプラス予想に 反して-0.1%となり、製造業生産も-0.5%に低下した。ただ、電子機器の大幅な落ち込みによる一時的な要因によ るものとの見方が強い。力強い消費者信頼感と雇用増加、消費者の購買力の改善が耐久財需要の支えとなってい る。 5 月 7 日の総選挙まで残り 2 カ月弱と迫っている。今回の選挙は稀に見る「予測不可能な選挙」とされている。 オズボーン英財務相は来週提出する予算案で有権者に景気回復をアピールし、与党の勝利につなげようとしてい る。最新の世論調査では保守党と労働党の支持率は全くの互角。前回の 2010 年に続き今回の総選挙でも連立政権 の誕生が見込まれ、勢力を伸ばしている UKIP(イギリス独立党)や SNP(スコットランド国民党)などの動き が注目される。保守党と労働党がどの政党と連立を組むのかに絡んで混迷が予想され、ポンド相場の大きな波乱 要因になる可能性がある。 ドル全面高の相場展開が続いており、加ドルはなかなか反発基調を強めにくい。原油価格の低迷も引き続き加 ドルの上値を圧迫する材料として意識されよう。ただ、今月のカナダ中銀(BOC)による政策金利の据え置きや 声明を受けて追加利下げの思惑は後退し、売り圧力は軽減している。FOMC を通過しドル高基調が一服すれば、 加ドルは買い戻しを試す動きが見込まれる。今週発表された 2 月の住宅着工件数は 17.90 万件と市場予想に届か なかった。13 日には 2 月の雇用統計、来週は 2 月消費者物価指数と 1 月小売売上高の発表が予定されている。 今週の回顧 強い米雇用統計を受けた米早期利上げへの思惑を背景としたドル買いが継続。ポンドドルは2013年7月以来の 1.49ドル台割れを示現し、ドル/加ドルは1月末以来の加ドル安水準となる1.28加ドル近辺まで上昇した。対円で は引き続き方向感に乏しい鈍い動き。直近1カ月では、ポンド円が180-185円、加ドル円が94-97円でのレンジ相場 が続いている。(了) 本レポートはお客様への情報提供のみを目的として作成したもので、売買の勧誘を目的としたものではありません。実際に投資をなさる場合の最終ご判断は、お客様ご自身でご判断なさる ようお願い致します。本レポートを原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については一切補償には応じません。 Copyright DZH Financial Research, Inc.
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