ドイツ経済について 消費者信頼感指数や企業景況感

2014 Dec
22
ドイツ経済について
消費者信頼感指数や企業景況感指数などが改善、経済も持ち直しへ
GfK消費者信頼感指数と
Ifo企業景況感指数
19日にGfK(ドイツの市場調査会社)が発表した2015年1月の消
費者信頼感指数は9.0となり、3ヵ月連続で改善しました。また18日
発表の12月のIfo企業景況感指数も2ヵ月連続で改善するなど、
個人や企業を取り巻く景況感は、足下、ともに改善しつつあります。
これは、ECB(欧州中央銀行)が金融緩和を継続するなか、その
効果が顕在化しているためと考えられます。特に、製造業において
は、米国経済が堅調に推移していることに加えて、主要通貨に対し
てユーロ安が進展していることなどが追い風となって、電子機器や
自動車関連などの外需を中心に製造業受注が持ち直ししつつあり、
鉱工業生産が改善しています。今後も製造業の緩やかな回復がド
イツ経済の追い風になっていくとみています。
ただ、ユーロ圏においては、直近の原油価格の下落等によるデフ
レ懸念の高まり、さらにギリシャ大統領選やロシア情勢などの不透
(ポイント)
120
116
鉱工業生産指数と製造業受注
(%バランス)
(ポイント)
10.0 112
Ifo企業景況感指数(左軸)
GfK消費者信頼感指数(右軸)
9.0
112
8.0
108
7.0
104
6.0
鉱工業生産指数
製造業受注
110
108
106
100
11/1
12/1
13/1
14/1
(注)Ifo企業景況感指数は2014年12月まで、2005年=100
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
15/1
104
102
5.0 100
10/10
11/10
12/10
13/10
(注)鉱工業生産指数、製造業受注指数は2010年=100
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
(年/月)
14/10
(年/月)
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
明要因がくすぶっています。しかし、ドイツ経済が持ち直しつつある
ことに加えて、ECBが年明けにも追加緩和の実施を示唆し、それら
曜日
日本
米国
 日銀政策決定会合
 特にございません。
 特にございません。
 特にございません。
はユーロ圏景気を金融面から下支えしていくことなども踏まえると、
ユーロ圏の経済も徐々に持ち直していくとみています。
12月
19日
金
グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム
シニアストラテジスト
岸義明
12月
22日
月
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