2014 Dec 10 大規模な原油安後の株価 NY原油先物取引開始以降の例から 原油安が始まってからまもなく半年が経過しますが、依然下落 に歯止めがかからず、NY原油(先物直近限月)は、8日、63.05 (米ドル/バレル) 160 米ドル(1バレル)と約5年半ぶりの低水準となり、6月20日の高値 140 から下落率は41.2%に達しました(9日は、63.82米ドル)。 120 1,800 100 1,600 80 1,400 今回の下落局面は、既に有数の規模となっていますが、1983 年にNY市場で原油先物取引が始まって以来、半年以内に半値 NY原油価格(先物直近限月)とS&P500種株価指数 NY原油(左軸) (ポイント) 2,200 2,000 S&P500(右軸) 60 1,200 以下となるか、30米ドル以上の下落となった大規模な原油急落 40 1,000 局面は、今回を除き過去5回あります(1985年11月-86年3月、 20 800 0 600 1990年10月-91年2月、2008年7-12月、2011年4-10月、 2012年2-6月)。そして、これらの急落局面終了直後1年間の 06/12/9 米国株価(S&P500種株価指数)をみると、平均21.9%上昇して (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成、土日祝祭日は前営業日のデータを使用 07/12/9 08/12/9 09/12/9 10/12/9 11/12/9 12/12/9 13/12/9 14/12/9 (年/月/日) NY原油はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)を指し、米国・テキサス州西部等で産出 おり、過去30年(1984年11月末から2014年11月末)の平均年 率上昇率(日本は1.6%、米国は8.8%)を大幅に上回っていま 主なイベント・経済指標発表予定(結果) す。日本株(TOPIX)は局面によって相当異なるものの、平均 曜日 17.0%です。この現象は、大規模な原油安の効果が少しタイム ラグをおき、コスト削減等を通じて企業業績に浸透する可能性を 示唆しており、今回の局面も同様のことが今後起こり得ると考え 12月 9日 ます。 グローバル・マーケット・ ストラテジー・チーム チーフストラテジスト 石金淳 12月 10日 日本 米国 11月 マネーストック(M3) 前年比+2.9%(前回 同+2.6%) 特にございません。 11月 国内企業物価指数 特にございません。 火 水 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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