2015 年度 慶應義塾大学 経済学部 (小論文) 全体概況 試験時間 大問数・解答数 難易度の変化(対昨年) 大問数: 1題 ○ 難化 ○ やや難化 解答数: ● 変化なし 問題の分量(対昨年) ○ 多い ● 変化なし 出題分野の変化 ○ あり ● なし 出題形式の変化 ○ あり ● なし 新傾向の問題 ○ あり ● なし 60分 2問 ○ やや易化 ○ 易化 ○ 少ない 総評 昨年度同様に一つの文章を読ませて考えさせる問題であった。設問は、A・Bの2問であり、Bが意見 論述である点は例年通りであるが、今年度はAが、課題文自体の読解に加えて意見論述を求める設問に なっており、2問とも意見論述が必要になる形になった。Aでは「大学教育の目的は、知識を授けるこ とにある」という見解に対しての意見論述であるが、 「課題文に基づき」 「知識の特徴を知恵および情報 と比較して述べた上で」という条件がつけられている。課題文は知恵・知識・情報の性質について、特 に知識と情報の相違を中心に説明しているが、課題文のかなりが市場との関係における相違の説明であ り、これをどう読みとるかが解答のレベルに大きく関わってくる。「大学教育」と「市場」の関係をど う考えるかという視点が不可欠になる。Bでは「知識は人間だけによって創られていくのであろうか」 という問いに対する意見論述が求められている。一見したところ課題文とは関係なさそうな設問である が、Aと密接に関連した設問である。 「情報」と「知識」が違うということの意味を考えさせる出題で あり、そこに関する教養の有無が解答レベルを左右する出題である Copyright (C) 2015 Johnan Prep School Copyright (C) 2015 Johnan Prep School
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