当院では音楽療法を行っています。先日、音楽 療法って

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当院では音楽療法を行っています。先日、音楽
療法ってどんなものかわからないので、と話を頼
まれました。話をしていて、一時は音楽療法を何
とか普及させたいと、音楽療法学会にも入会して
熱心になっていた時期を思い出して、なんとか発
展普及してほしいという思いが募ってきました。
音楽療法が普及しない大きな理由は、まだ音楽
療法士の資格が国家資格となっていないため、診
療報酬上の点数がついていないということだと思
います。音楽療法士のバックグラウンドが、音楽
大学を卒業した音楽家から、理学療法士、作業療
法士、言語聴覚士、看護師、介護福祉士、教師な
どとても多彩ですし、対象となるクライアントの
疾患も様々ですし、
アプローチの方法も色々です。
障がい児に対しては、1:1や療法士2:1で行
う場合もありますし、認知症の方へは集団で行わ
れています。使用する楽器も色々で、見ていると
楽しいのですが。そんなわけで、なかなか音楽療
法に接する機会もないので、理解できないし、親
しみも持てないということになっています。
私がそもそも音楽療法に興味を持ったのは、音
楽が好きだったからですが、そんなお話をしてい
て、ふっと昔のことを思い出しました。私の中学
時代はプレスリーの映画が次々ときて、良く見に
行きました。いつか学校の行事の関係で平日が振
替休日となったので、仲間と見に行ったら仲間が
補導されたこともありました。
重なるようにして、
ビートルズが衝撃的にデビューして、夢中で聞い
ていました。医師となり、しばらくしてからビー
トルズの初期の曲をきいてみたら、まさにプレス
リーの音楽だ、ということに気付きました。新発
見だ!と当時所属していた医師会の会報に投稿し
ました。そしたら、知り合いの先輩にそんなこと
知らなかったの?とあっさりと言われてしまいま
した。その日はそんな懐かしいことを思い出しな
がら楽しい時間が過ごせました。
(永井博子 記)
乙未の年も残り少なくなってきました。
12月号の表紙は、村上市在住のプロ写真家内山
アキラさんの素晴らしい白鳥賛歌「潤輝」です。
プロの素晴らしい作品です。川合理事の巻頭言、
「医療費に占める薬剤費増加の現状とその対策」
では、患者さんの理解と、薬剤師の協力を得ての
薬剤費の削減の必要性を示されています。
綜説は、県医師会学術奨励賞の永橋昌幸先生の
「癌における脂質メディエーター・スフィンゴシ
ン−1−リン酸の働き」で、アメリカでの留学時
代のご苦労と成果、リンパ行性転移へのアプロー
チを熱血的にわかりやすく解説していただきまし
た。水澤彰郎先生は
「COPD 健診の導入について」
で燕市の取組みを紹介されています。
医政展望は、
「健康寿命の延伸は多職種連携で」
です。日医および国の動きと県医師会の主張は、
「地域医療介護総合確保基金の配分について、き
ちんと説明を」の県医師会の主張です。高橋先生
が秋田市で開催された全国医師会勤務医部会協議
会の報告をされています。
加茂市医師会の鷲塚副会長の郡市医師会だより
と、
星野会長の郡市医師会長の声が届いています。
勤務医の広場では、金子先生の「僕たちのクライ
マーズハイ」では、谷川岳夏登山とダヴィンチ導
入時の病院仲間の盛り上がりが伝わってきます。
山﨑先生の寄稿「盧溝橋」
、植木先生の「砂漠
の中の街ドバイ旅行記」のこしじ往来、宗田先生
のご息女のファミリーダイヤル「父の趣味」、田
邊先生の「HIV/AIDS の最近の診断、治療法と
課題について」の Q&A も必見です。
県医師会報のリニューアルと特集企画が話題に
なっています。先日の座談会「新潟県における女
性医師支援のありかた」の女性パワー溢れる2月
号をお楽しみに!そこから特集が始まるかもしれ
ません。来年は会報も800号を迎えます。会員の
皆様もよい年をお迎え下さい。
(山内春夫 記)
広報委員会委員:恩田晃・山内春夫・勝井豊・佐藤雄一郎・高桑好一・永井博子・橋立英樹・高橋暁・上野光博・山村倉一郎・永井雅昭
新 潟 県 医 師 会 報・第 789 号〔平成27年12月〕
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新潟県医師会報 H27.12 № 789