喫茶室 山内春夫 記

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寒い日がめっきりと少なくなり、春の訪れを感
じる時期になりました。今年も再び3月11日が
巡ってきましたが、被災地の人々に本当の春が訪
れるのは、まだまだ先のことのようです。
今年の11月号で新潟県医師会報が800号となり
ます。平成12年(2000年)3月刊の「新潟県医師
会50年史」をみると、「新潟県医師会は昭和22年
11月1日に新潟県指令医第456号をもち新潟県知
事岡田正平より設立許可され、設立登記は11月29
日完了した」とあり、昭和24年(1949年)6月10
日「新潟県医師会報」が創刊しています。昭和25
年3月生まれの私と会報とは同級生ということに
なり、今年の6月で会報は満67才になります。私
が会報編集委員になったのが、
平成6年(1994年)
4月の529号からで、柏崎の曽田徳先生と同期で、
関根理編集委員長の時代で、松元寿会長、和田寛
治理事などとの思い出も残っています。二代目の
医師会館から出来島のプレハブ仮会館を経て現在
の三代目の医師会館に殆ど毎月通ってきていまし
た。大学を定年退職して引退するはずだったので
すが、まだ広報委員の一人としてもう少しうろう
ろさせていただきます。さて、県医師会報のホー
ムページでは、平成15年(2003年)1月634号か
らの会報をみることができますが、できれば、会
報の創刊号から見ることができたらと思っていま
す。どのくらいの経費がかかるかが問題となりま
すが、少しずつ遡って行くことと、創刊号から少
しずつ始められれば、何とかなりそうな気もし
ます。
ところで、1年くらい前から会報のリニューア
ルが検討されてきましたが、いよいよ来月4月号
から変わり始めます。詳細はお知らせにもありま
すが、「喫茶室」と「編集後記」は『広報委員の
一言』にまとまるため、
「喫茶室」と「編集後記」
も今月号が最後となります。800号記念号に向け
て広報委員もみんな張り切っておりますので、会
員の皆様もよろしくお願いします。
(山内春夫 記)
今月の表紙は、
十日町市の「チンコロ市」です。
地元では春を呼ぶ風物詩として、愛されているそ
うです。巻頭言では吉沢副会長が多職種連携の場
としてのプラットホームを構築することが、地域
包括ケア時代における医師会の使命であると述べ
ています。学術では松田先生が形成外科の10分野
について解説して、その魅力と重要性を紹介して
います。また石黒先生は「がん幹細胞」を標的と
する特異的な治療薬の開発について説明してい
ます。
医政展望では布施先生が、魚沼基幹病院開院後
の地域医療について述べています。15年間に及ぶ
様々な議論と検討を踏まえて実行された地域医療
の再編に対する市民や患者の声に耳を傾けてみた
いものです。日医および国の動きと新潟県医師会
の主張では、准看制度についての国と日医の姿勢
の違いが感じ取れます。厚生労働省は、看護の現
場でのマンパワーについては、
「ブランド指向」
のようにみえます。
郡市医師会長の声では住民の高齢化と医師不
足、看護師不足で御苦労の絶えない五泉市と阿賀
町における在宅医療への意欲的な取り組みを、金
子会長が語っています。廣田先生の蝶の話、中村
先生のコーヒーの話、東谷先生の年男の話も是非
お読みください。ファミリーダイヤルでは、ナン
バーワンのお父様のことを斎藤先生のお嬢様が紹
介しています。Q&Aでは高齢者用の補聴器の勧
め方について窪田先生が解説してくれました。
来月号から、会報がリニューアルされます。新
しい企画が盛り込まれていますので、どうぞ御期
待ください。
(勝井 豊 記)
広報委員会委員:恩田晃・山内春夫・勝井豊・佐藤雄一郎・高桑好一・永井博子・橋立英樹・高橋暁・上野光博・山村倉一郎・永井雅昭
新 潟 県 医 師 会 報・第 792 号〔平成28年3月〕
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新潟県医師会報 H28.3 № 792