(問題 3) (1) - nifty

大学入試問題集・ベクトルと図形
(解答編 )
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(問題 3)
△ ABC の外心(外接円の中心) O が三角形の内部にあるとし,α, β, γ は
Y
−−→
−−→
−−→ →
−
αOA + βOB + γOC = 0
を満たす正の数であるとする。また,直線 OA,OB,OC がそれぞれ辺 BC,CA,AB と交わる
点を A′ ,B′ ,C′ とする。
AR
−−→
−−→
(1) OA, α, β, γ を用いて OA′ を表せ。
(2) △ A′ B′ C′ の外心が O に一致すれば α = β = γ であることを示せ。
BR
(名古屋大・理系)
A
B′
O
B
LI
C′
(1)
C
CO
A′
✍ A は BC の内分点であるから,内分点の公式の形を作って考える。
′
ST
−−→
−−→
−−→ →
−
• αOA + βOB + γOC = 0 より
−−→
−−→
−−→
−−→
βOB + γOC
β+γ
βOB + γOC
−−→
1
OA = −
=−
·
···○
α
α
β+γ
−−→
−−→
βOB + γOC
−−→
2 である。
• BC を γ : β に内分する点を P とすると,OP =
···○
β+γ
大学入試問題集・ベクトルと図形
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(解答編)
α −−→
OA であるから,P は直線 OA 上にある。
β+γ
−−→
• OP = −
Y
β + γ −−→
α −−→
−−→
−−→
1 ○
2 より,OA = −
• ○
OP つまり OP = −
OA となる。
α
β+γ
(2)
✍ O が △ A B C の外心となるための必要十分条件は,OA
′
′
′
′
= OB′ = OC′ となることである。
BR
そこで,まず OA′ , OB′ , OC′ を計算する。
AR
• P は BC の内分点で直線 OA 上にあるから,直線 OA と辺 BC の交点に他ならない。よって
−−→
α −−→
OA である。
P = A′ となり OA′ = −
β+γ
• A,B,C および α, β, γ の役割を入れ換えて (1) と同様の議論をすれば
−−→′
OA = −
α −−→
OA,
β+γ
−−→′
OB = −
β −−→
OB,
γ+α
−−→′
OC = −
γ −−→
1 となる。
OC · · · ○
α+β
LI
1 より
• △ A′ B′ C′ の外心が O であるから,OA′ = OB′ = OC′ となる。よって ○
β
γ
α
2 である。
· OA =
· OB =
· OC · · · ○
β+γ
γ+α
α+β
2 より
• もともと O は △ ABC の外心であるから,OA = OB = OC。従って ○
β
γ
α
3 となる。
=
=
···○
β+γ
γ+α
α+β
3 から α = β = γ を導くために, ○
3 の式の値を k おく。
○
CO
✍
3 = k とおくと,k > 0 で
• α, β, γ はすべて正の数であるから,○
4,
α = k(β + γ) · · · ○
5,
β = k(γ + α), · · · ○
6
γ = k(α + β) · · · ○
ST
4−○
5 より,α − β = k(β − α) となり (k + 1)(β − α) = 0 である。ここで k > 0 であるから k + 1
• ○
よって,α = β となる。
5−○
6 より β = γ を得る。
• 同様に,○
• 以上より,α = β = γ となり示された。
0。