18. 不定積分の概念

第 6 章 「微分法と積分法」
18. 不定積分の概念
hm2-6-18
(pdf ファイル)
積分の学習マップ
積分の基礎
・原始関数
・不定積分
不定積分の計算
・積分の公式 ・積分の基本性質
(線型性)
定積分
定積分の基本性質
・線型性
・加法性
定積分の応用(面積,体積,…)
II-18200
「原始関数」
与えられた関数
なるような関数
が
に対し,微分すると
に
を
の 原始関数 という.
の原始関数
が
の導関数
与えられた関数の原始関数は,ただ つに定まらない!
,
例
であるから, ,
原始関数である。
,
,
は,いずれも
の
II-18200
原始関数の不定性
の原始関数は,無数にある.しかし,
一般に,関数
,
原始関数であるとすると,
,
ゆえに, ∴ よって,
がともに関数
の
は定数である. 不定性は定数差
ゆえに,関数
の原始関数の つ を
すると,
の 任意 の原始関数は,
は定数
と表される.
と
II-18202
「不定積分」
関数
の原始関数をまとめて,
と表
の 不定積分 という.すなわち,
し,
とすれば,
原始関数の つを
の
は定数
である.ここで,定数
を 積分定数 という.
の不定積分を求めることを,
関数
を 積分する
という.この意味での積分は,微分の逆操作である.
注 記号
は,和を意味する
の頭文字
に
由来する記号である.
II-18203
G.W.Leibniz
II-18204
不定積分の例
不定積分
であるとき
は積分定数
例
であるから
であるから
であるから
II-18205 end