物理化学 IV レポート ∑ ∫ * ∫= ∑ ∑ ∑ ∑ ∑ ∑

2014.9.25
物理化学 IV レポート
下の考え方にしたがって,変分原理を証明せよ。
締め切りは 10 月 9 日10:00とする。提出の有無と出来栄えは成績に反映さ
せる。手書きで構わないが,スキャナで PDF ファイルを作成し,G-Port 経由
で提出すること。
Hˆ  n  En n が解きたい問題で,φを 0 の近似関数とする。
(1) 関数φを次のように展開する。
   cn n
n
このとき, n が規格直交系であること

i
* j d   ij
を用いて,次式を示せ。
cn   n *  d
(2)2-3 式にφの展開式を代入し,次式を示せ。
E 
 c *c E
 c *c
n
n
n
n
n
n
n
(3)上の式の左辺から E0,右辺から E0 n cn * cn
E  E0 
c
n
n
* cn を引くと
 c * c E  E 
 c *c
n
n
n
n
n
n
0
n
が得られる。右辺が正になる理由を説明し,変分原理 E  E0 を証明せよ。
健脚向け課題:1次摂動の固有関数を求めよう。A,B,C に入る式を求めよ。
固有関数の第1次近似を求めよう。Hˆ ( 0 ) はオブザーバブルなので, n (1) は n ( 0)
で展開できる。
 n (1)   ck k ( 0 )
(1)
k
ck を求めることができれば, n (1) が求まったことになる。(1)を1次摂動の式
(1)
( 0)
( 0)
(1)
(1)
( 0)
Hˆ ( 0) n  Hˆ (1) n  En  n  En  n
(2-12)’’
に代入すると
 c Hˆ
 k ( 0 )  Hˆ (1) n ( 0)  En ( 0 )  ck k ( 0)  En (1) n ( 0 )
( 0)
k
k
(2)
k
となる。
( 0)
( 0)
( 0)
Hˆ ( 0) k  Ek  k
(3)
であるから,(2)は
c E
k
 k ( 0)  Hˆ (1) n ( 0 )  En ( 0)  ck k ( 0)  En (1) n ( 0)
( 0)
k
k
(4)
k
さらに整理して,
 c E
k
(0)
n
 Ek
(0)

(0)
(1)
(0)
 Hˆ (1) n  En  n
(0)
k
(5)
k
となる。まず,m≠n の場合の cm を求めよう。(5)の両辺に m ( 0)* をかけて積分す
る。
 c E
k
( 0)
n
 Ek
( 0)
k

 k ( 0) d   m ( 0)* Hˆ (1) n ( 0) d  En (1)*  m ( 0)* n ( 0) d
( 0 )*
m
(6)
 k ( 0)* の規格直交条件から,

cm En
( 0)
 Em
( 0)
  
( 0 )*
m
( 0)
Hˆ (1) n d
(7)
であるから,
cm
となる。


( 0 )*
m
En
( 0)
Hˆ (1) n d
( 0)
 Em
(A
0)
(8)
m=n のときは,
 n   n ( 0)   n (1)
(9)
として, n の規格化を考えると,λ の1次までの範囲では
 0
(10)
としてよいことがわかる。つまり,
n
(1)

 
k n
( 0 )*
k
En
( 0)
Hˆ (1) n d
B
( 0)
 Ek
( 0)
 k ( 0)
(11)
となる。λ=1とおいて1次摂動の固有関数をもとめると,
 n  n
となる。
( 0)

 
k n
( 0 )*
k
En
( 0)
Hˆ (1) n d
( 0C
)
 Ek
( 0)
 k ( 0)
(12)