-1- 単 位 数 2 単 位 「政治経済」 学科・学年・学級 普 通 科 第3学年 文

単
「政治経済」
位
数
2
学科・学年・学級
1
普
通
科
単
位
第3学年
文
系
学習の到達目標等
学 習 の 到 達 目 標
1.国内はもちろん国際社会においても,自己の能力を最大限に発揮して生きていくためには,わた
したちが生活している社会のしくみを深く理解する。
2.一人ひとりが社会の担い手であるという自覚をもって,この社会が抱えている課題を客観的に考察
し,問題の解決を図るため,日々変化を遂げる現代の政治・経済・国際社会に目を向け,公平なもの
の見方・考え方を養う。
使用教科書・副教材等
高校
「政治・経済」新訂版
実教出版
2 学習計画及び評価方法等
(1)学習計画等
備考(学習活動の特記
事項,他教科・総合的
な学習の時間・特別活
動等との関連など)
考
査
範
囲
・社会が,国民主権・法の
支配・権力分立・人権保
障などの制度を取り入れ
・わたしたちは何のために国家を形成したのか,民主政治 ていることに気づき,民主
とは何のためにあるのかを学びます。
主義を構成する基本原
理を理解します。
・人権保障の広がりと「法の支配と法治主義」について学 ・明治憲法下の体制との
び,民主主義とは何かについて考察します。
比較を通じて,今日の憲
法が民主的な内容である
ことに注目します。
・日本国憲法に保障され
・憲法前文と日本国憲法の三大原理を理解し,民主主義と た基本的人権と公共の
の関わりを考察します。
福祉との関わりに注目し
・平和憲法の成立過程とその変貌を考察します。
ます。
第
1
学
期
中
間
考
査
学
学
習
内
容
月
学
習
の
ね
ら
い
期
第1編
第1章
第
現代の政治
民主政治の基本原理
①国民と政治
4
②近代民主政治の発展
1
③現代民主政治と人権保障の拡大
④世界のおもな政治制度
学
期
5
第2章 日本国憲法と平和主義
①日本国憲法の基本原理
②平和憲法と安全保障
第3章基本的人権の保障
①法の下の平等
②自由権的基本権
③社会権的基本権
④参政権と請求権
⑤新しい人権
⑥人権をめぐるあらたな動き
⑦公共の福祉と国民の義務
第4章 国民主権と政治機構
①日本の政治機構の特色
②国会のしくみとはたらき
③内閣のしくみとはたらき
④
裁判所のしくみとはたらき
⑤地方政治
第5章 現代日本の政治
①政党政治
②選挙制度
③世論・マスコミ・政治参加
6
7
・具体的な事例を通じてわたしたちに保障された基本的人 ・現代政治が政党政治と 第
権の種類や性質を理解します。
表現されることに注目し, 1
・新しい人権が主張されてきた理由を考察します。
政党の働き,役割,問題 学
点を理解します。
期
・日本の選挙制度を学 期
び,主権者としてどうある 末
べきか考えていきます。
考
・憲法を通じて,日本の 査
統治機構を理解します。
・国会の組織や役割,衆議院が参議院に対して優越 ・イギリスやアメリカの政治
する理由について考えます。
体制にも目を向け,比較
・内閣と国会の関係,行政を民主化する手だてを考 することで民主的な政治
えます。
制度と今日の課題を考
・司法権の独立や裁判の公正を保つためにどのよう 察します。
な制度が設けられているかを考えます。
・地方自治の意義と,地
・地方自治体とはどんな機能を持ち,そこに居住する 方のおかれている現状を
住民にどんな権利かあるかを考察します。
考察します。
・政党の役割や選挙のしくみを学び,民主主義との関わり
を考察します。
・世論やマスメディアが果たす役割を考察し,国民の政治
参加の重要性を学びます。
【課題・提出物等】
1授業の記録(ノート)
2授業で使用したプリント
上記について授業において伝達した時期に提出
【第1学期の評価方法】
1定期考査
2課題等提出物
3授業中の学習状況(発問に対する答の内容,自発的発言(意見等)の頻度やその内容等)
4授業の出欠席
-1-
第6章
国際政治と日本
9
①国際社会と国際法
第
②国際連合と国際協力
③国際政治の動向
2
④世界平和を求めて
学
期
⑤国際政治における日本の地位と
役割
第2編 現代の経済
第1章 経済社会と経済体制
①くらしと経済
②経済社会の変容
第2章現代経済のしくみ
①経済主体と経済活動
②市場機構とそのはたらき
③資金の循環と金融のはたら
き
④財政しくみとはたらき
⑤国民所得と国富
⑥経済成長と景気変動
第3章 日本経済のあゆみと現
状
①日本経済の変化
②大企業と中小企業
③公害の防止と環境問題
④消費者をめぐる問題
⑤農業と食糧問題
第4章 労働と社会保障
①労働基本権と労働運動
②今日の雇用問題と労働条件
③社会保障の成立と発展
第5章 世界経済と日本
①貿易と国際収支
② 国 際 経 済 体 制 の 成 立 と変 容
③世界経済の発展
④南北問題
⑤ 地球環境問題と人口・資源・
エネルギー
・冷戦構造,また冷戦が世界に与えた影響につい
て学びます。
・国際関係を決定する国際法の理解を深めます。
・勢力均衡と集団安全保障の違いや国際連合の機
能,国際連合の役割や課題について学びます。
・日米安全保障協力の内容,総合安全保障政策,国
際平和のための日本の役割を考えます。
・国際政治の特質,国際紛争の発生要因,難民問題の解
決の手だてについて考えます。
・人類が核兵器を開発し保有する要因,核兵器を廃絶する
ための努力について考察します。
・国際的な平和機構がどのように構築されてきたかを学習
します。
・日本国憲法第9条と日本の安全保障政策を見つめ,現実
の問題を考察します。
10
・国際政治にかかわる基
本的な概念や理論,現
代の国際政治の特質や
国際紛争の様々な要因
について理解を深めま
す。
・憲法の精神や歴史的背
景を踏まえ,自衛隊の成
立や日米安全保障条約
の締結を学びます。
・国際連盟や国際連合を
通じて,集団安全保障体
制について理解を深めま
す。
・国連,EU,アジア,アメ
リカとの関係等も視野に
入れ,国際協調を現実の問
題として考えます。
・資本主義経済の特質を学び,社会の変容と課題を考察し
ます。
・家計・企業・政府という三つの経済主体の役割と国民所
得に関する理解を深めます。
・金融市場と金融政策について理解を深めます。
・自由競争市場における価格のはたらきや市場の失敗の
具体例を考察する。
・会社企業の形態と発展してきた理由を学習します。
11
12
・わたしたちが生活してい
る経済社会が,どのようなしくみ
で動いているのかを考察します。
・社会主義経済との比較
を通じて,資本主義社会
の特質や問題点を明ら
かにします。
・国の経済力を測る様々
・景気変動と経済成長の関連を理解します。
な指標について理解を深
めます
戦後の復興,高度経済成長,石油危機,バブル経済等日本 ・現代の市場の特徴やそ
が直面してきた出来事を通じて日本経済を見つめます。
こから生じてくる問題,お
・日本経済における中小企業の役割,大企業との関 よび解決策等国家の政
係,中小企業をめぐる経営環境を学びます。
策とも関連させながら学
・日本農業の課題や食料自給率問題を学びます。
習します
・消費者問題の発生とその対策を考察します。
・現代の市場の特徴やそ
・雇用の安定のためにどのような慣習が存在してきたのか,今後ど こから生じてくる問題,お
うなっていくのかについて注目します。
よび解決策等国家の政
・生活不安を取り除く制度がどのように生まれ,どのように日 策とも関連させながら学
本で制度化されてきたかを理解します。
習します。
国際分業の利益と自由貿易理論を学びます。
・為替相場や国際収支への理解を深め,円高と円安の影
響を考察します。
・第二次世界大戦後の自由貿易体制の成立とその変容を
学びます。
・地域的経済統合の動き,南北問題,南南問題につ
いて学び,国際経済の発展に果たすべき日本の役
割について考察します。
【課題・提出物等】
1学期に同じ
【第2学期の評価方法】
1学期に同じ
第3編
第1章
第2章
第
3
学
期
現代社会の諸課題
現代日本の諸課題
国際社会の諸課題
1
小さな政府と大きな政府、地方分権、ネット社会、会
社、フリーター、高齢化社会、等より課題を選び、考
察する
・軍縮、民族問題、地球温暖化、援助、国際協力等よ
り課題を選び、考察する。
・地球環境問題は,経済発展を優先するか,環境保
全を優先するかの視点から考えてみます。
・自由と効率を重視する経済,国内産業保護育成を
目的とした経済,この二つの経済システムから経済摩
擦について考えます。
【課題・提出物等】
1授業の記録(ノート)
2授業で使用したプリント
上記について授業において伝達した時期に提出
-2-
・社会が抱える問題に対
処するために,政府がど
のような法律や制度を作
り,国民生活を支えてき
たか整理し,今後の課題
を明らかにします。
・政治と経済がお互
いに深く関わるととも
に,国内と世界が結び
つ い てい る と い う観点
から望ましい解決の方
法を探ってみます。
第
2
学
期
中
間
考
査
【第3学期の評価方法】
1課題等提出物
2授業中の学習状況(発問に対する答の内容,自発的発言(意見等)の頻度やその内容等)
3授業の出欠席
【年間の学習状況の評価方法】
各学期の評価を総合して年間評価とします。
確かな学力を身に付け
るためのアドバイス
授業を受けるに当たっ
て守ってほしい事項
(2)
・わたしたちがマスメディアを通じて日ごろ目や耳にするさまざまな事象や問題点を例にあげ,政治や
経済に関する基本的な考え方や理論に着目し,実際の社会との関連性を考えていきましょう。
・学習内容をさらに深めるため,国際社会や日本が抱えている課題をいくつか設定し,「取材」 「調
査」「体験学習」などを通じて研究した成果を整理し,レポートにまとめるたり報告する力を養いましょ
う。
・ディベートやプレゼンテーションを通じて自分の立場を明確にし,意見や考えを表現する能力と態度
を身に付けることができるようにしましょう。
・他教科との関連を重視しながら,広い視野に立ち現実の諸問題を見つめ,「情報を取捨選択する力」
や「資料を客観的に分析する力」などを養い,公正なものの見方・考え方を身につ けることができる
ようにしましょう。
・「政治・経済」の学習を通じて,新聞やニュースで報じられている出来事と授業で学習したことが関連
することに気づくと思います。そこに登場してくる語句は用語集を用いて理解す る必要があるもので
しょう。また,学習内容を深めるためにも教科書の本文に照らし合わせ,教科書欄外の図や統計など
の資料に目を向けるようにしましょう。さらには,資料集・新聞・インターネットなどを利用して得られた情
報を整理し,現代社会が抱える諸問題を自ら理解することができるように努めていきましょう。
評価の観点,内容及び評価方法
評価の観点及び内容
関心・意欲・態度
思考・判断
資料活用の技能・
表現
知 識 ・ 理 解
3
評
価
方
法
・意欲的に課題を追究するとともに,客観的な視点に立って考えようとする態度で授
業にのぞんでいるか。
・国家・社会の一員として平和で民主的な社会生活の実現と推進に向けて,授業に
主体的に参加,協力しようとしているか。
・定期考査
・学習活動への参
加の仕方や態度
・作業プリント
・現代の政治,経済,国際関係にかかわることがらから課題を見出すことができるか。
・見出した課題について,その本質や特質,望ましい解決の在り方について広い視
野に立ち多面的・多角的に考察できるとともに,社会の変化や様々な立場,考え方を
尊重し公正に判断することができるか。
・定期考査
・作業プリント
・発表の内容や仕
方
・討議の方法
・必要となる資料をさまざまなメディアを通して収集し,有用な情報を主体的に選択し
活用することができるか。それとともに追究し考察した過程や結果を様々な方法で適
切に表現することができたか。
・定期考査
・作業プリント
・資料読解
・現代の政治,経済,国際関係に関する基本的な事柄やその本質,特質や動向を捉
える基本的な考え方や理論を理解し,その知識を身に付けているか。
・定期考査
・小テスト
担当者からのメッセージ
・現実の社会の仕組みを理解して,実際の社会生活に活かしてください。
・現実の様々な問題に目をそらさず,解決への努力に取り組む意欲を育ててください。
-3-