イソバイド

――医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読み下さい。――
使 用 上 の 注 意 改 訂 の お 知 ら せ
2011 年 2 月
製造販売元
販 売
元
この度、標記製品の添付文書を下記のとおり改訂致しましたので、ご案内申し上げます。
な お 、新 し い 添 付 文 書 を 封 入 し た 製 品 が お 手 元 に 届 く ま で に は 若 干 の 日 時 を 要 し ま す の で 、
今後のご使用に際しましては、下記内容をご参照下さいますようお願い申し上げます。
記
1.改訂内容(波線
改
訂
部:薬食安指示による改訂、下線
後(2011 年 2 月改訂)
部:自主改訂)
改
禁忌(次の患者には投与しないこと)
(1)本剤及び本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある
患者
(2)急性頭蓋内血腫のある患者〔急性頭蓋内血腫を疑わ
れる患者に、頭蓋内血腫の存在を確認することなく
本剤を投与した場合、脳圧により、一時止血してい
たものが、頭蓋内圧の減少とともに再び出血し始め
ることもあるので、出血源を処理し、再出血のおそ
れのないことを確認しない限り本剤を投与しない
こと。〕
訂
前
禁忌(次の患者には投与しないこと)
急性頭蓋内血腫のある患者〔急性頭蓋内血腫を疑われ
る患者に、頭蓋内血腫の存在を確認することなく本剤
を投与した場合、脳圧により、一時止血していたもの
が、頭蓋内圧の減少とともに再び出血し始めることも
あるので、出血源を処理し、再出血のおそれのないこ
とを確認しない限り本剤を投与しないこと。〕
2.副作用
省略
2.副作用
省略(現行通り)
(1)重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明):
ショック、アナフィラキシー様症状があらわれるこ
とがあるので、観察を十分に行い、発疹、呼吸困難、
血圧低下、動悸等の異常が認められた場合には投与
を中止し、適切な処置を行うこと。
本項には頻度が算出できない自発報告による副作用
を含む。
0.1~5%未満
頻度不明
消 化 器
省略
精神神経系
省略
過 敏 症
省略
(2)その他の副作用
消 化 器
精神神経系
過 敏 症
0.1~5%未満
頻度不明
省略(現行通り)
省略(現行通り)
省略(現行通り)
長期連用:電解質異常(頻度不明)を起こすことが
ある。
長期連用:電解質異常(頻度不明)を起こすことが
ある。
1
2.改訂理由
1)
「禁忌」「重大な副作用」(平成 23 年 2 月 15 日付薬食安指示に基づく改訂)
厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知(薬食安指示)に基づき、「禁忌」の項に「過敏症の既
往歴のある患者」を追記し、新たに「重大な副作用」の項を設け、「ショック、アナフィラキ
シー様症状」を記載致しました。
2)「その他の副作用」(自主改訂)
「重大な副作用」の項の新設に伴い、従来「副作用」の項に記載されていた内容の一部を「そ
の他の副作用」の項に記載致しました。
3.症例紹介
参考として、本剤で報告された「アナフィラキシーショック」の概要を記載致します。
性・
年齢
女
30 代
患者
使用理由
(合併症)
副作用
1 日投与量
投与期間
メニエール病
30mL
1日
経過及び処置
アナフィラキシーショック
本剤投与日
(発現日)
11:41
14:00
めまいで受診。メニエール病疑いの診断で、本
剤90mL、アデノシン三リン酸二ナトリウム3g、
メコバラミンを処方。
服用後、全身に蕁麻疹及び呼吸困難が出現。
(血圧未測定)
救急病院にてヒドロキシジン塩酸塩、ヒドロコ
ルチゾンコハク酸エステルナトリウム、維持3
号液を投与。救急病院内科にて、d-クロルフェ
ニラミンマレイン酸塩・ベタメタゾン配合剤6
錠とジフェンヒドラミン軟膏を処方。
(血圧の推移、詳しい経過は不明)
発現11日後
回復。メコバラミンのみ処方。
発現13日後
回復。
併用薬:アデノシン三リン酸二ナトリウム、メコバラミン
今回の改訂内容につきましては医薬品安全対策情報(DSU)No.197(2011 年 3 月発送)
に掲載される予定です。
次頁より改訂後の「使用上の注意」全文が記載されていますので、併せてご参照下さい。
2
改訂後の使用上の注意
( 2011 年 2 月 改 訂 )
禁忌(次の患者には投与しないこと)
(1)本剤及び本剤の成分に対し過敏症の既往歴のあ
る患者
(2)急性頭蓋内血腫のある患者〔急性頭蓋内血腫を疑
われる患者に、頭蓋内血腫の存在を確認すること
なく本剤を投与した場合、脳圧により、一時止血
していたものが、頭蓋内圧の減少とともに再び出
血し始めることもあるので、出血源を処理し、再
出血のおそれのないことを確認しない限り本剤
を投与しないこと。〕
使用上の注意
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1)脱水状態の患者〔本剤の利尿作用により症状を
悪化させることがある。〕
(2)尿閉又は腎機能障害のある患者〔本剤の利尿作
用により症状を悪化させることがある。〕
(3)うっ血性心不全のある患者〔浸透圧利尿作用の
ため循環血液量が増大し、心臓に負担をかける
ことがある。〕
このような副作用があらわれた場合には減
量・休薬等の適切な処置を行うこと。発疹、紅
斑の副作用については投与を中止すること。
3.高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減
量するなど注意すること。
4.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療
上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に
のみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全
性は確立していない。〕
(下線
部:改訂箇所)
2.副作用
承認時の臨床試験、市販後の副作用頻度調査及び
メニエール病に関する効能追加時の臨床試験によ
り報告された症例1,126例中、83例(7.4%)に88
件の副作用が認められている。その主なものは嘔
気16件(1.4%)、悪心13件(1.2%)、下痢13件
(1.2%)、嘔吐11件(1.0%)等の消化器症状で
あった。(効能追加時)
(1)重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不
明):ショック、アナフィラキシー様症状があ
らわれることがあるので、観察を十分に行い、
発疹、呼吸困難、血圧低下、動悸等の異常が認
められた場合には投与を中止し、適切な処置を
行うこと。
(2)その他の副作用
消
化
器
精神神経系
過 敏 症
0.1~5%未満
頻度不明
嘔気、悪心、下痢、
嘔吐、食欲不振
不眠、頭痛
発疹、紅斑
製品情報お問い合わせ先
興和株式会社 医薬事業部 くすり相談センター
電話
長期連用:電解質異常(頻度不明)を起こすこ
とがある。
3
0120-508-514
03-3279-7587
受付時間 9:00~17:00(土・日・祝日を除く)