有限体積法による流れ解析スキームの再評価

F J∼ ,J J 少ヤー
82 48巻2号(1996.2)
生 産 研 究
特 集 7
■ ■- ・
研究解説
有限体積法による流れ解析スキームの再評価
An Evaluation of Flow Analysis Schemes by Finite Volume Method
ー J
谷 口 伸 行*
Nobuyuki TANIGUCHI
This paper evaluates flow simulation schemes to analyzes their accuracy consistently to the
face interpolation in the finite voJume method (FVM). A systematic way to derive high-order
consevative schemes is described on the non-uniform grid. lt is applied to a discretization of
the continuity and momentum equations for incompressible flow simulation. A volume filter in a
L巨s is also evaluated by the FVM concept.
J・,p -1
1.は じ め に
り,これらの微分が有限体積法ではFlux (流束)という
概念を通して,離散化式の上でも保存則,
流れの方程式の数値解析において有限体積法(あるいは
コントロール・ボリューム法)と呼ばれる考え方がある.
そこでは,流れの基礎式に対して物理量の保存という導出
の過程にさかのぼって,離散化された代数方程式において
も変数となる物理量の保存則を満たすように定式化がなさ
/惣dI- [uQ] ,・.i- [uQ] ,・-‡ (1a)
/去(V豊) dI-[V%]!.rlv豊]L,-i (1b)
れる.その結果,差分法でいうところの保存型スキーム
として定式化される.この関係は,ベクトル解析における
(または,発散型とも呼ぶ)が自然な手順で導出される.
ストークスの発散定理として多次元にも容易に拡張される.
有限体積法に基づき導出された離散式と保存型の差分式は
形式的には他の項についても有限体積法で扱うことができ
1次元の系で考える限りは一般に一致するので, 2つの手
るが,実際の演算には差分法や有限要素法が援用される.
法の間に矛盾はない.そのため,有限体積法を差分法にお
ける保存型の物理的解釈にのみ用いる議論がしばしばなさ
れているが,離散式の近似精度,安定性,あるいは,保存
型の意味などを考えるとき両者を混同するのは必ずしも正
確な議論といえない.
本論では有限体積法の考え方を他の手法-差分法や有限
ところで,差分法や有限体積法を有限要素法(重み付き
残差法)の考え方と比較してみると,微分方程式の解の近
似式と評価式の重み関数は図1のように定義できる.差分
法や有限体積法では,近似解が離散値の(線形)関数とし
て比較的自由に定義できるのに対して,重み関数は限定さ
れている.ここで,有限体積法における重み積分,
要素法-と対比しつつ検討し直してみる.また,有限体積
法の定義に従った方法で離散式の近似精度を評価して,差
分法におけるスキームの次数精度と一致することを確認す
るとともに,高次精度の有限体積法スキーム-保存型差分
法スキームの導出について述べる.
FVM
! 〇 ; 三 ! 〇一一 一一一ト
i-1
I
i十1
2.有限体積法の考え方
差分法や有限要素法が任意の微分方程式を対象としてい
るのに対して,有限体積法は流れ場の保存方程式に特有の
離散化手法として考えられる.すなわち,保存形で書かれ
る微分式,いわゆる対流項と拡散項に対してだけ有効であ
*東京大学生産技術研究所 第2部
40
FEM
-●一 近以式
一一一一 重み関数
→ご=≒_
ト1 1 i+1
図1 近似解と重み関数
生 産 研 究 83
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と表される.今度は,補間誤差が微分方程式-そのまま・
/LE二王ozdx司,AL
(2)
QUICK-節,.・妄語△2+o(△3) (8)
は物理量¢の平均値を表しており,離散的な変数として
保存すべきは¢よりむしろ香と考えられる.有限体積法
には,変数を中とするか香とするかによって2種類の考
と関連づけられる.式(6)からは任意精度の補間スキ
ムが導出でき,一般に差分法の保存スキームと一致する・
え方があり得る.前者からは有限要素法に類似の定式が得
上に述べた中, ¢を離散変数とするいずれのスキームも
られ,差分法の保存型スキームに対応するのは尋を変数
とする後者の方法であることを以下に示す・
有限体積法に基づいて定式化されている限り式(2)で定
義する量香を保存するが,離散化スキームの保存性が数
上に述べたとおり有限体積法の意味は対流,拡散項の離
値計算の安定化に寄与するのは直接には離散変数の(総和
散化にある.これらの離散化スキームは,重み関数で切り
とられた積分体積(セルと呼ぶ)の境界値の補間式により
定義される.境界面の補間値はテーラー級数で近似でき,
の)有界性(boundedness)を保証する条件としてである・
この狭い意味の保存型スキームは上に示した通り変数尋
に対して得られる.また,多次元においては,
たとえば,等間隔格子において対流項QUICKスキーム,
/S,.i¢dSJs,‡QdS-/V豊dV '9)
‡oL・・1+鉢言oL-1-¢L・与・0(33) (3)
が導出される.ここで,補間式(3)が3次精度であるに
もかかわらず,差分法においてQUICKスキームは2次
であることから, ¢′+‡をセル境界積分におき直せば,式
(6)が各座標方向にそのまま適用できることを付記して
おく.
精度でしかない点に注意されたい.この違いは,
¢汁与-¢′-i/△′-¢'′≠¢'′
3.有限体積法スキームの導出
(4)
上に述べた有限体積法の考え方に従って,流れ場の対流
項,拡散項に現れる1階, 2階の微分項を近似する・その
であることによるもので,セル中心に離散点を定義すると,
ためにはセル境界での補間値QI弓を得ればよい・式
(6)を不等間隔格子(図2)に拡張すると,
折-¢,予告貨+o(34) (5)
と評価される.式(5)の右辺は有限要素法における質量
行列に対応する.この場合,保存される量は平均値香で
亭±-吉富・掌豊±宝器十0(△4) (10a)
示±±-¢±今昔+
あり, ¢の保存性は式(5) (定義では式(2)積分)の
(△±±+△±)3-△±3
定式に依存し一般には保証されない・
次に,平均値香を変数とする場合について考える・こ
こでは,テーラー展開の起点をセル境界にとると定式が容
易になる.すなわち,近似解をセル境界汁1/2から展開
し,式(2)に従って積分すると,
示1.1-0号豊△+‡豊△2+去豊△3+o(A4)
亭t-¢-‡豊△正貨△2-吉富△3.0(△4)
(△±±+△士)2-△±2
24
が得られる.そこで,セル境界の近傍4点からの補間式を
一般に,
a石..+b百十+C¢一十d61--F (ll)
と表すと,各係数は以下のマトリックスを解いて得られる・
■1- ●●ー
+ 3 ( C! ¢d・
ei-3/2 ¢i・1/2
. T;I
1 1
1
1
亭L-1-¢一号意△・‡豊△2一意豊△3・o(△4)
を得る.ここから,対流項QUICKスキームは,
t
蔓 ¢i-1蔓 ¢i
i (め_-) ; (¢_)
hi.1 hi
hi-1
(A__)
訪.1・i6i15L-1-¢i・克豊△2+o(△3) (7)
(A_)
hi+1
(A+)
(△十+)
図2 不等間隔格子の配置
41
生 産 研 究
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α
0
0 0
β
1
1 1
γ
0
∂
0
1 1 0 0
1 1 1 1
A/+1 A,
A++ A+ A- _坐
2 2
Z 二 二 二
AEil △,・2
(A++IA+)2-A+2 A+2 A+2 (A++IA+)2-A+2
6 6
6 6 6 6
Atil
(A++IA+)3-A+3
A,3 Alil
A,・2
A_31(A__+AJ3
A+3 A-3
24 24 2 2
24 24
この場合,等間隔格子では,
ここで,右辺は誤差を含めた補間項を表し,たとえば,
少,.上空塊一群+o(△4) (17a)
F-¢L・・‡(+0(△4));S-(1,0,0,0)t (13a)
¢工-
¢′+1-¢′ ¢"什1-¢"/
とおく.等間隔格子においては,それぞれ,以下となる.
2
亭′+2一石,+11有,I+香,._1
12
1
となり,いわゆるコンパクト・スキーム1)の保存型表式を
表している.ここに示した手順に従えば,不等間隔格子に
おいて任意次数精度の保存型スキームが導かれる.
¢,I+1+¢Z
¢′一三-
+ o(△4) (17b)
A 12△
F-¢'t・与(+0(A3));S-(0,1,0,0)t (13b)
4.流れ場方程式の離散化
+o(△4) (14a)
ここでは,流れ場方程式の各項の離散化について考える.
少,+1+4),I
_
4''Z.す-
まず連続の式を有限体積法で評価すると
△
香,+2-3有,・+1+3すr亭t_1
12△
V,,j十皇
+o (△4) (14b)
1, 2階微係数は式(ll),または,式(14)から以下の
様に得られる. (少は上記の差分近似を表す)
となる.セル境界での速度を2次精度の中心補間で与える
ui+1+u,
+ o(△4)
F',I -
(15a)
a,・‡ -
a,・・‡-all-‡
¢'(.‡-¢'Z・_‡
+
-0 (18)
と,
¢Z,亮一4,,._j
¢'′-
Vt,]-
hl.
=
- u,.i ・%u" I 0(h4) (19)
u,.
1
o(A3) (15b)
〟/-1
h 2h
%L・老若・o(h4) (20)
前節でQUICKスキームに対して示した様に,補間式
となり,式(5)を適用すると一階微分u'について.r方
(ll), (14)の次数精度がそのまま微係数の近似式(15)
向に2hの幅の平均値を与えていることが分かる. 2 (3)
に反映することに注意されたい.
次元でも形式的には有限要素法的に点才を囲む4(6)点
を結ぶ領域(図3)の平均と評価できる.有限体積法の定
また,近傍2点からの次の補間式も式(ll)と同等の精
度を持つ.
義に従う積分セルでの質量保存を正確に表すためには,
a,弓に対して高次の補間,たとえば,式(14a)などが必
¢Z.弓- a香,・'1 + b事,. + cFL'1 + dF,I
(16a)
要である.
つぎに運動量式についてみると,対流項スキームは有限
1 1 0 0
1
体積法に従い,
A,I+1 A,・
1 1
0
uL・‡4',亮一uL.-‡¢ト‡
2 2
A,,il
Ai2
(21)
At+1 AE
0
となる.運動方程式を示(運動量成分を表す)の保存式と
6 6 2 2
A,il
At3 △,.il
AL2
0
24 24 6 6
4''[・‡- α4'L.'1 +β4't+ γ4,"汁1 + ∂軒, (16b)
考えると,右辺各項の積の一方¢に対するスキームは運
動量の補間精度に関して他の項と整合性が求められるが,
他方〟は形式的には既知量でありその制約を受けない.
ただし,非圧縮性流れでは運動エネルギー式が連続の式と
42
▲. I;. ・ ._ 1;_. ・\ _・.P・. ・ / ∵・ ∴・ ・ ・ ・ ∴・ -・ ・ .・ . ・ ・ ・.
生 産 研 究 85
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やSIMPLE法では連続の式のかわりに圧力ポアソン式を
解いて圧力pを定めるが,補間式(19)を運動方程式の
圧力項と連続の式に用いて圧力ポアソン式を形式的な代入
で求めると,
ウスキー腐
運動方程式から従属的に得られることから,離散化式にお
いて質量,運動量およびエネルギーの3つの保存が成り立
留≒呼 (25)
となり圧力解の空間振動を生じてしまう.これは,すでに
述べたように補間式(19)が体積セルでの保存を正確に表
現していないことによる.非圧縮流れ解析で圧力項の働き
は速度場が連続の式を満たすための修正であることを考慮
すれば,圧力式の導出にはまず連続の式から評価すべきで
っには,連続の式と運動方程式がそれぞれに保存性を満た
ある.すなわち,式(19)の境界速度〟における圧力の
すだけでなく,両者の離散化に整合性が必要である・すな
寄与を,
わち, ¢の補間式にかかわらず, 〟の補間については連続
u*E・+i- α豊(αは影響係数) (26)
の式と同じスキームを用いて評価すべきである2)・
補間式(19)を式(21)右辺〟と中の両方に用いると・
とおき,たとえば補間式(23)で近似して式(18)に代入
すると圧力ポアソン式の2階微分に式(24)と同じスキー
ムを得る.一方で,運動方程式を式(26)から得ると考え
Eq. (21)≒
uL.+1+u, 4)I+1 ±史_ uL+u1-1
2 2 2
幣]/h
ると庄力項は,
豊≒ (豊l L・工芸1 ,・i)'2≒幣(27)
去(&・・15L・・1 -元一1有-1)
・去諦十1一面-1)+去稲+1-&・-1) (22)
となり,連続の式が同じ式(19)で定義されていれば,エ
ネルギー保存性を有するskew差分スキームに一致する・
となり式(19), (20)と矛盾のない定式を得る・
前節から述べている様に,体積セルにおける保存を正確
に表すには式(26)に高次補間が必要で,たとえば式
(14b)を用いて,
ただし,上に述べた通り連続の式,運動方程式においてこ
1
_
豊lL.㍗
のスキームが保存するのは有限体積法セルで定義される亭
ではなく,図3の領域の平均¢(△>云)であることに注
P,+1-P,・
?,+2-3Pi+1+ 3PL・-?,・- 1 +o(h4) (28)
lZh
意されたい.よって,平均¢では評価されない高波数の
変動については解の有界性を保証しないことがありうる・
拡散項についても,セル境界で一階微分に対して,
1
-
%L,.す-
¢汁1-¢′
・%%・o(h4) (23)
と近似すると,層流ならば2階微分項として
∂2¢_¢汁
百二r-JT -
1-2¢十¢ノー1
・老豊o(h4) (24)
が導かれるが,これに対する平均幅は∨豆んと評価される・
を得る.また,
pt・・‡-出土をPL'・2-Pi・1-PL'PLll. 0(h4) (29)
2 12
から運動方程式の圧力項,
(%), -
12h
(30)
を得る.
5.有限体積法と体積フィルター
平均値Ji,の方程式として正確なスキームはより高次な補
間式(14b), (17b)から得られる・
次に圧力項をみると,中と同様に体積セル平均クを変数
とした場合にスキーム精度は一階微分"'と同じ様に評価
できる.非圧縮性流れ解析で広く用いられるMAC法
-p,+2+8?,+1 -8?,・_1十Pi-2
ここでは,有限体積法スキームの応用として,乱流の
ラージ・エディ・シミュレーション(LES)に現れる体積
フィルターの定式化を示してみる.
43
J
ヽI
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LESでは乱流変動のうち大スケール成分(Grid Scale :
GSと呼ぶ)と小スケール成分(Sub・gridScale : SGと呼
ぶ)にわけて前者(GS)のみを直接数値計算し,後者の
効果はモデル(SGSモデル)により表す.ここで,流れ
の基礎方程式から大スケール成分を分離するために「空間
フィルター」という考え方が用いられ3),差分法計算(有
限体積法も含む)においては,多くの場合,
A
示-irA
Odl (31)
2
で定義される「体積平均フィルター」を仮定している.こ
△ (=2h)
こで, △はフィルター幅で2つの成分を分離するスケー
ルを表し, LESでは格子幅に対応付けられる.一見して
より(33)式を評価すれば,
分かるとおり,式(31)は有限体積法の重み積分式(2)
4)-ax2十bx+C+0(h3)
と同じ形式であり,フィルタ一幅△を格子幅hと等しい
(33′)
と定義すると,有限体積法で離散化された変数香が,そ
であり,式(5)を考慮すれば,式(32)は¢とIQを区
のままLESのGS成分を表していることが分かる.この
別できる最低次の近似といえる(よって,台形公式では数
ことは,粗い格子による乱流の直接差分計算は, SGSモ
値誤差を生じる4),5)).式(33)を定義式(31)に従って
デルを無視したLESに相当することを示している.
積分すれば形式的には任意のフィルタ一幅射こ対して
LESのSGSモデルの幾つかは空間フィルターを用いて
定式化されており,数値解析において空間フィルターの計
¢,・-5,.・ヱ岩(示L.1-25L・亭L-1) ; γ-‡ (36)
算スキームが必要であるが,式(2), (31)の関係をみれ
ば有限体積法と同様の手順で導出できる.たとえ
を得る.また,同様に境界i+1/2基準の展開式(6)か
ば, A-hとして格子点i近傍の解を2次関数で近似する
らは,
と等間隔格子では,
¢叶1+¢′
¢汁‡-
・畳(転2一事汁1 -51両,・-1)
h
(37)
香,A-i/㌔(ax2 I bx+ C)dx-老a・ C (32a)
2
串は1
が得られる.
-昔h2a±
hb・
C (32b)
LESのSGSモデルとしてGermano6)が提案したダイ
ナミックモデルでは, GS成分香にさらにフィルター操作
a-去(亭E・.1 - 25,・ + 5,・-1)
4,-ax2+bx+C ;
b-0
を加えた4)(-香-- (香))を用いて定式化される.ここで,
(33)
C-示L一意(香,・.1 -25L・5,-1)
GS成分で仮定される_7イルター幅云(格子フィルター)
とフィルタ一幅A(-云) (テストフィルター)の比として,
従来の研究に従って
を得る.式(33)はSimpson積分公式に類似するが,離
散変数は香に対して定義されており,変数4'に対する通
常の定式とは係数が若干異なる.式(6)を参考に点iか
らの展開式
云-
2云(-2h) (38)
を採用すると,式(36)から等間隔格子では,
¢,-衣+i(5Z・・1-25t・紅1)+0(h4) (39)
亭∼- ¢L ・老少L" + 0(h4) (34a)
あるいは,式(37)から
示辻1 - ¢,・±刷+意h2oE・" + 0(h3) (34b)
4),+i- 4),A+1 + 4),
¢-¢l・+XQL, ・争L" ・0(h3)
44
(40)
2 2
およぴ
を得る.式(40)は偶然であるが体積フィルターの定義を
(35)
厳密に満たす.
生 産 研 究 87
48巻2号(1996.2)
ところで,空間フィルターとしてGaussianフィルター
を仮定した場合も体積フィルターと同じ(誤差項は異な
る)式(5)の近似が成り立つ3)・また, Gaussianフィ
キームが得られ,差分法の保存型スキームに一致すること
を確認した.この考え方に従って,非圧縮性流れ方程式の
離散化スキームの他, LESの空間フィルターについても
検討した.ここで取り上げた計算スキームは各々には既に
ルターの定義
提案され評価されているものであるが,有限体積法による
定式化は物理的意味を理解する上で見通しが良い棟に思う・
5-/Im∞ G(X'OdI ・, G(I, -借eIP (一審)
(1995年11月13日受理)
参 考 文 献
から上記のフィルター幅については
1) Lele, S. K., Compact Finite Difference Schemes with
(42)
A2=云2+A2
spectra1-like Resolution, J・ Comput・ Phys・ 103, 16-42
(1992).
の関係があり, A-∨豆hに対して式(5)から導かれる
2)森西,中林,田畑,非圧縮性流体解析におけるエネル
ギー保存性,第9回NSTシンポジウム, 13ト138(1994)・
亘,- (香,・) ≒5,・‡(6i・1 -2五十紅1)
(43)
3)Leonard, A., Energy Cascade in Large Eddy Simulation
of Turbulence Fluid Flow, Adv. Geophys・ 18A, 237-248
(1989).
は式(39)と一致(式(40)についても同様)し,式
(42)は体積フィルターに対しても適切な近似であること
4)堀内,差分法によるLESについて,生産研究42-1,
43-46 (1990).
5)谷口,戟,小林, DynamicSGSモデルの差分法における
がわかる.
pr・J.I.
>,7>
定式化,第9回NSTシンポジウム, 49-52(1994)・
6.ま と め
6) Germano, M. et al., A dynamicsub-grid scale eddy viscosity model, Phys. Fluids A3 (7), 1760 (1991).
有限体積法の定義に基づいて任意次数精度の離散化ス
ー__LI ∫_