貨幣について

貨幣について
講義概要
• 貨幣の概念
• 名目と実質貨幣ストック
• 貨幣に対する需要
• 政府による金融政策
物価水準
• 物価水準:ある経済の中で取引されている
財・サービスの平均的な価格.
貨幣単位で表示される
物価の変化率(インフレ率)
物価の変化分
インフレ率 =
× 100%
変化前の物価水準
例:
2012年の物価水準=10,000円
2013年の物価水準=11,000円
物価の変化分=1,000円
インフレ率 =
1,000
× 100% = 10%
10,000
貨幣の概念
貨幣:取引に容易に用いることができる資産
•
•
•
•
現金
普通預金
定期預金
国債
名目貨幣ストック
貨幣ストック:ある時点で一国内に存在している
貨幣の合計金額
• M1=現金
• M2=現金+銀行に預けられた普通預金・定期預金
貨幣ストックの推移
実質貨幣ストック
実質貨幣ストック:名目貨幣ストックで購入でき
る財の量.
名目貨幣ストック
実質貨幣ストック =
物価水準
例:
名目貨幣ストックが2倍になった
物価水準が2倍になった
実質貨幣ストックは変わらない
貨幣の実質価値
1
貨幣の実質価値 =
物価水準
貨幣需要の考え方
2種類の資産
貨幣
利子がついていない
資産
債権
利子がついている
資産の配分と貨幣の需要
債権
資産総額は
あらかじめ
決まっている
どう振り分けるか?
貨幣
貨幣の需要
貨幣需要の決定要因
• 総生産
• 利子率
• インフレ率
利子率
• 名目利子率:貨幣の単位で測られた利子率
• 実質利子率:財の単位で測られた利子率
実質利子率=名目利子率-インフレ率
例:
名目利子率=20%
インフレ率=10%
実質利子率=10%
実質貨幣の需要
実質貨幣需要=a + b×総生産- c×名目利子率
実質貨幣需要=a + b×総生産- c×(実質利子率 + インフレ率
貨幣市場の均衡
実質貨幣ストック=a + b×総生産- c×名目利子率
名目貨幣ストック
= a + b×総生産- c×(実質利子率 + インフレ率)
物価水準
名目貨幣ストックは政府により決められる。
総生産が上がる
金融政策
• 金融政策:政府による名目貨幣ストックの量
の決定。
総生産:変化なし
貨幣量の増加
利子率:変化なし
物価水準:上昇