市場はブラジル経済を前向きに評価 - Bradesco Corporate

ブラジル週間経済レポート
(9月15日号)
Asian DesK
2003年9月12日
◎ 市場はブラジル経済を前向きに評価
先週も、金融市場は改善されていく傾向にあった。
【金利市場】 下落傾向が続いた。
【為替市場】 レアル高レアル安傾向が続いた。
【要因】ブラジルの政治経済に対する不安要因が減少しているため。
1.国際環境
世界経済は先週一週間においても改善傾向が続いた。
※第二四半期(世界経済は回復を見せている)
米国経済:速報ベースでの年率成長率が大きく改善
日本経済:経済回復基調を示す前向きな数値が表れていることを示している。
日本経済成長率(年率):2.3%⇒3.9%・・・速報ベーズで上方修正。
経済情勢が回復基調にある中で、輸出の増加だけでなく、流動性資金を中心とした国際資本の
流入増加によって経済は活性化し、エマージングカントリーに対して良い影響を与える。
国際的な金融市場・・・
ここ数ヶ月間のジャンク債と位置づけられる社債を発行している企業の資金調達金利は下落傾向。
【金利下落要因】
世界経済が回復しているというよい見通しの中で、国際的な投資リスクが下落している事を示す。
国際的な投資リスクの下落
⇒ブラジルのようなエマージングカントリーのリスクに良い影響を与えている。
2.国内環境
主要な出来事⇒ブラジル経済のファンダメンタルズに対する好意的な見通しをより強めた結果となる。
1)政治面の影響
議会において税制改革法案の承認に至るまでの新しい進展があった
【背景】
現政権が行っている税制改革は、税制のねじれを減少させる事を追求しているもの。
財政均衡を目的としたものではない。
弊行はこのレポートを作成するにあたり、最大限に注意を払っておりますが。これに基いた経営判断をお客様がおとりになられ
た場合の責任は一切負いかねます。本レポートは、必ずしも弊行としての正式見解ではありません。従って、弊行はこれに基づ
く金融商品の提案をするものではありません。
Apesar do máximo cuidado em sua elaboração , o Bradesco não se responsabiliza pela utilização das opiniões e dados deste
boletim na execução de operações comerciais. As opiniões contidas neste trabalho não refletem necessariamente a posição
oficial do Bradesco, não representando proposta de negócio.
ブラジル週間経済レポート
(9月15日号)
Asian DesK
2003年9月12日
税制改革における市場関係者の不安は、政府が来年度の税収安定の為にどの税を主な財源として
確保するかにあった。
下院で、CPMF(金融取引税)の延長やDRU(連邦税)の切り離しを行う法案が可決通過した事は、
来年の財政均衡への目標に対して効果的に働く事となる。
上記より、税制改革は税率を引上げるのではなく、財政の持続可能性に主眼をおいている
のがわかる。
2)インフレ面の影響
今週、公表された物価はここ数週間でより上昇。
⇒しかし、物価の上昇は市場関係者を不安にさせるものではなかった。
<物価上昇要因>
一部の農業製品が引き起こしたもの。(物価上昇の一般的な動きに連動していない製品)
よって、中央銀行がインフレをコントロールできている事があきらかとなった。
⇒もし、極端なドル高レアル安へ動く事がなければ、インフレが再燃することは考えにくい。
3)結論
国内マクロ経済だけでなく国際経済においても、市場は好意的な経済見通し一点に集中されてきた
金融市場をとりまく楽観主義はブラジル政府が発行する外債に影響した。
したがって、政府は750百万ドルの債券を発行する事となった。
3.見通し
今週の主な出来事⇒Copom(金利政策委員会)によるセリック金利決定
市場は、既に2%台の引き下げを行い、セリック金利が20%となる事を織り込み済みである。
一方でCopomがセリック金利を2.5%迄引下げたとしても、長期を中心とした先物金利は、それ程、
大きな修正はされない見込。
なぜなら、第一四半期において、中央銀行が市場から信用を獲得した事が起因しているからである。
中央銀行は、市場の見通しを注視しながら政策実行してきたのをやめて、市場をコント
ロールする立場へ回ったといえる。
弊行はこのレポートを作成するにあたり、最大限に注意を払っておりますが。これに基いた経営判断をお客様がおとりになられ
た場合の責任は一切負いかねます。本レポートは、必ずしも弊行としての正式見解ではありません。従って、弊行はこれに基づ
く金融商品の提案をするものではありません。
Apesar do máximo cuidado em sua elaboração , o Bradesco não se responsabiliza pela utilização das opiniões e dados deste
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oficial do Bradesco, não representando proposta de negócio.
ブラジル週間経済レポート
Asian DesK
2003年9月12日
(9月15日号)
項目
為替相場(ptax-売終値)
為替相場変動率(ptax-売 前期比比率)(%)
為替相場(ptax-売 仲値)
為替相場(ptax-売 仲値前期比比率)(%)
インフレ率×対米ドル仲値
インフレ率(消費者物価指数・サンパウロ大学調査)
インフレ率(卸売物価指数・ジェトロバルガス大学調査
インフレ率(消費者物価指数・政府機関調査)
セリック金利(公定歩合 蓄積平均金利)(%)
セリック金利(公定歩合・年末金利)(%)
経済成長率(GDP)(%)
財政収支比率(前年比)(%)
公的債務/GDP(%)
貿易収支(US$BI)
経常収支(US$BI)
海外からの直接投資(前年比)
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2003
2003
1.2087
1.789
1.955
2.316
3.533
3,13
3,13
3,13
8.30%
48%
9.30%
18.50% 52.60%
-11,41% -11,41% -11,41%
1,1611
1.816
1.829
2.35
3,13
3,13
3,13
7.60%
56.40%
0.70%
28.60% 24.50%
6,80%
6,80%
6,80%
7.50%
47.90%
-1.70%
22.20% 13.20%
1,0%
1,0%
1,0%
-1.80%
8.70%
4.40%
7.10%
9,80%
9,80%
9,80%
1.80%
20.10%
10%
10.40% 25.50%
8,0%
8,0%
8,0%
1.70%
8.90%
6%
6.70%
12.50%
8,60%
8,60%
8,60%
28.79%
25.59%
17.60%
17.20% 19.50%
23,6%
23,6%
23,4%
28.96%
19,04%
16.22%
19.05% 25%
18,8%
18,8%
18,0%
-0.12%
1.01%
4.20%
1.51%
1.52%
1,50%
1,5%
0,7%
-0.40%
-3.10%
-3.40%
3.75%
-3.91%
4,27%
4,26%
4,26%
42.40%
46.90%
49.50%
53.30% 55.90%
56,2%
55,5%
56,9%
-6.4
-1.2
-0.7
2.6
13.1
18,6
20,4
21,7
-33.6
-24.1
-24.9
-23.2
-7.8
-2,3
-0,4
-0,4
26
26.9
30.8
22.6
16.6
8,0
2.93
9.90%
8,0
(予測) (予測)
8,0
(予測)
本レポートはブラデスコ銀行経済調査部(Area Economica)作成のマーケット情報
のポイントを日本語に要約したものです。
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