08bc172k 村杉なつみ 公開市場操作(オペレーション) 日本銀行が行う金融政策の最も代表的な手段。 日本銀行が金融機関に資金を供給したり、逆に吸収し たりするために行う取引のこと。 金融機関同士が資金を融通し合う場である短期金融市 場における資金の需給関係に影響を与え、同市場の 金利(無担保コールレート<オーバーナイト物>)を 誘導する。 名目利子率 貸借契約上の金利 ⇒予想インフレ率調整前の市場利子率。 実質利子率 名目利子率-予想インフレ率 ⇒予想インフレ率調整後の市場利子率 金利が支払われるときの物価を考慮して 評価した金利のこと。 予想インフレ率が変化することで、名目利子率と実質利子率 の値は異なる。 金融政策を有効にするために 重要となるのは、予想インフレ率を考慮した実質利子率 自然利子率 様々な価格が需給を反映して瞬時に調整されるという 仮の世界で成立している実質の利子率のこと。 この仮想経済では、各商品の需給が一致しているため 効率的な資源配分が実現している。 自然利子率は望ましい資源配分を実現するための 実質利子率の水準。 そこで中央銀行は金利政策として・・・ 現実の実質利子率が自然利子率と乖離しないよ うに金利コントロールを行う! しかし 中央銀行が直接的にコントロール可能なのは、 実質利子率ではなく名目利子率 金融政策を有効なものにするためには・・・ 予想インフレ率を安定化させることが不可欠!! 実質利子率<自然利子率 投資超過によるインフレが発生!? 名目利子率を引き上げる 実質利子率>自然利子率 投資不足によるデフレが発生!? 名目利子率を引き下げる テイラールール 実際の金融政策の運営と近似できる式 政策金利 =а×インフレ率ギャップ+β×需給ギャップ+定数項 実際のインフレ率が適正水準を上(下)回った ⇒ 政策金利を引き上(下)げる 経済の総需要が供給能力を上(下)回った ⇒ 政策金利を引き上(下)げる フィリップス曲線 賃金上昇率と失業率は逆相関の関係にあるとする考え方 失業率が高くなる ⇒賃金上昇率は低くなる 失業率が低くなる ⇒賃金上昇率は高くなる 景気よくして失業を減ら すためには、ある程度の 物価上昇も受け入れなけ ればならない 景気と物価安定の間のトレードオフ しかし 労働市場の需給関係が同じでも、将来高いインフレ率が予 想される場合には、高い賃金上昇率が労働者から求めら れ、企業もそれも受容するはずなので・・・ フィリップス曲線においても、 将来インフレ率を考慮していく必要がある!! ここまでの中で・・・ 経済の動きは将来インフレ率、つまり人々の将来に 関する予想(あるいは期待)によって 強く左右される特性をもつということがいえる。 ・・・満期までの残存期間の長さに応じて利子率の 値がどのようになっているのかということ。 決定には期待仮説と呼ばれる考え方が基本となる。 期待仮説 不確実性が存在せず投資家は長短金利に関して正確 な期待を形成する。 ⇒ある期間の長期金利は、その期間の短期金利の期待値 の平均に等しくなる。 取引コストはかからず長短期金融市場で資金を自由に移 動することができる。 イールド・カープ(利回り曲線) 横軸に満期までの残存期間、縦軸に利子率をとって、 関係を図示したもの。 順イールド 短期金利が将来、高くなる と予想されるとき。 逆イールド 短期金利の持続的な下落が 予想されるとき 期待仮説の下では・・・ 満期まで保有する長期国債での運用と、同じ期間コール市場で将来の 「予想」される短期金利で運用。 ⇒金利裁定によって同等の結果を生む 長期金利は、その残存期間に対応する将来の短期金利の「予想」の 平均値として決定する。
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