(5)組織学習のレベル

(5)組織学習のレベル
• 低次学習:既存の価値観・信念や
フレーム(認知枠組み)の範囲内で、
誤りや矛盾を修正する活動
• 高次学習:既存の価値観・信念や
フレーム(認知枠組み)への疑問を
提示し、それらを変革する活動
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(6)個人学習の障害
• 組織学習の基礎となる個人レベルの学習が
効果的に行われていないことは少なくない
• 経験からの学習ではフィードバックがきわめて
重要だが、軽視/歪曲されることも少なくない
[参考]フィードバック:あるシステム(またはプロセ
ス)において、アウトプットをインプットに戻すこと
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(6)個人学習の障害(continued)
○バイアスの関与による妨げ
• 自己中心性バイアス
• 後知恵バイアス
○フィードバックの解釈に関連した問題
• 因果関係の錯覚
• 自らのフレームへの固執
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(7)高次学習(フレームの変革)に向けて
①フレームの機能
• 複雑な現実を単純化することで理解を誘導
②フレームの性質
• フレームによって見るものにフィルターがかかる
• フレームはしばしば排他的である(=同時に複数
のフレームを採用することが困難)
• フレーム自体の認識が難しい
→フレームの変革は容易ではない
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(6)高次学習(フレームの変革)に向けて
(continued)
③フレーム認識/変革への手がかり
• 自分の常識や直観を健全に疑う
• 他者の意見や視点を導入するとともに、他
者のフレームをシミュレーションする
• 失敗を直視し、そこから自分のフレームを
認識する手がかりを得ようと努める
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よりよい意思決定を実現する
ための3箇条(高尾version)
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