Document

初級ミクロ経済学
-生産者行動理論復習と前回宿題解説-
2014年11月10日
古川徹也
2014年11月10日
初級ミクロ経済学
1
2013年度後期試験より
下の表を見て,各問いに答えなさい(×は定義さ
れないので値なし)。
生産量
(万個)
0
3
6
9
12
限界費用
(円)
4
1
16
49
100
平均費用
(円)
×
25
16
21
34
平均可変費用
(円)
×
1
4
13
28
2014年11月10日
初級ミクロ経済学
2
価格が100円のとき,利潤最大化を行ったと
きの利潤の大きさを求めなさい(それぞれ「万
円」は省略)。
(a) 0 (b) 711 (c) 792 (d) 2800
損益分岐価格を下の中から選びなさい。
(a) 1円 (b) 16円 (c) 100円 (d) 0円
2014年11月10日
初級ミクロ経済学
3
2012年度後期試験より
短期の企業行動を考える。平均費用曲線と限界費用曲線が,生
産量20(万個)で交わり,そのときの平均費用が300円で
あるとする。また平均可変費用曲線と限界費用曲線が,生産量
15(万個)で交わり,そのときの平均可変費用が200円で
あるとする。以下の中から正しいものを選びなさい。
(1) 生産量が15(万個)のときの総費用は3000万円である。
(2) 価格が300円より高いとき,利潤を最大にする生産量は20
(万個)より小さい。
(3) 損益分岐価格は200円である。
(4) 価格が200円より高いところでは,限界費用曲線と供給曲線
は一致する。
2014年11月10日
初級ミクロ経済学
4
2011年度後期試験より(1)
短期の企業行動を考える。平均費用曲線と限界費用曲線が
,生産量10(万個)で交わり,そのときの平均費用が2
00円であるとする。以下の中から正しいものを選びなさ
い。
(1)生産量10(万個)のときの総費用は200万円である。
(2)生産量10(万個)のときの平均可変費用は,200円よ
りも大きい。
(3)価格が200円よりも大きいとき,企業の利潤を最大にす
る生産量は10(万個)よりも小さい。
(4)損益分岐価格は200円である。
2014年11月10日
初級ミクロ経済学
5
2011年度後期試験より(2)
長期の生産者行動について,正しいものを選びな
さい。
(1) 長期では,企業の利潤はゼロとなり,限界費用=
平均費用が成立している。
(2) 短期・長期の区別とは,どのような場合でも,1
年以上か1年未満かによって区別される。
(3) 長期では,すべての生産要素が固定生産要素であ
る。
(4) 長期では,退出が生じることはあるが参入は起こ
りえない。
2014年11月10日
初級ミクロ経済学
6
前回宿題1
第1財,第2財の価格が2倍になり,また所得も2
倍になったとする。このとき,消費者の選択は変
化するか(またはしないか),答えなさい。また
その理由を説明しなさい。
ヒント:予算線を表す式を使う。
2014年11月10日
初級ミクロ経済学
7
前回宿題2
予算線上のある点において,限界代替率のほうが
価格比(第1財の価格を第2財の価格で割ったも
の)よりも大きかったとする。このとき,消費者
は各財の需要量をどのようにすればより高い効用
を得ることができるか,答えなさい。またその理
由も説明しなさい。
ヒント:①図で考える,②式で考える。
2014年11月10日
初級ミクロ経済学
8
前回宿題3
第1財が中立財(中級財)であるとき,所得と第
2財の価格を一定として第1財の価格が低下した
とき,第1財に対する需要はどうなるか。(a)必ず
増える,(b)必ず減る,(c)増えるときもあれば減る
ときもある,の3つの中から選びなさい。またその
理由を説明しなさい。
ヒント:代替効果の符号,所得効果の符号にわけ
て考える。
2014年11月10日
初級ミクロ経済学
9