シリーズ:著者の回答 040202 質問-030 ( 030904:Ni 社、プリンタ技術、 第1回受講者:O.T 氏 ) 國井講師の「システム工学設計法」を受講しましたが、その中で最も強調されていた「設計思 想とその優先順位」ですが・・・ プリンタは、全ての品目を満たしていないと不安 です・・・ 次ページに続く Copy right(C) 2004 國井 良昌 All rights reserved. 1 シリーズ:著者の回答 040202 回答 – 030 そうですか、困りましたね! でも、素直な感想に感謝いたします。 しかし、O.T様の言われるようにこのまま「全ての設計品質が重要!」とばかりにこの設計方 針を貫いていくと大変なことになりますよ。 本Home Pageは一般公開していますので、あからさまに具体例や実名を表記できませんが 、以下の例を十分推測して理解してください。 I.O様の周辺で、ごく最近、業界撤退した商品があります。この商品は、まるで吉野家の牛丼 のように「早い!美味い!安い!」のような「 3つの品質」 で表現できるシンプルな商品です。 その商品は、このような3拍子において、どの品質も中途半端で、競合と比較しては、何の取 り得もない商品でした。 その結果、どこの量販店でも埃をかぶるくらい片隅に陳列されていました。 次ページに続く Copy right(C) 2004 國井 良昌 All rights reserved. 2 シリーズ:著者の回答 040202 ところが一時、この商品はシェア挽回をめざして、ある機能を付加しました。そうです。ガンダム 企画です。(031124発行のちょっと一休み:014を参照) ガンダム しかし・・・ 一機能を単純に付加しただけですので、益々、各品質の特 徴が薄らいでしまったのです。 機能を単純に付加しただけのオールインワン商品は、「薄利 短命」(同、ちょっと一休み:014参照)が原則ですから、その掟 通りにあっという間に市場から消え去り、何と本体まで消え去 り、自ら業界撤退に追い込まれたのです。 どうですか? 何のことか分りますね? それでも、「何でもあり!」の設計を継続しますか? 次ページに続く Copy right(C) 2004 國井 良昌 All rights reserved. 3 シリーズ:著者の回答 040202 今や、「全員設計」、「全員企画」の時代です。プランナーの方々とも十分なディスカッション、異 業種の方々との「ワーキング・トゥゲザー」(テキスト第13部を参照)を実行してみてください。 そしてもう一度、「何でもあり!」を十分に論じてみてください。 以上 Copy right(C) 2004 國井 良昌 All rights reserved. 4
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