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例
極座標変換
(1)
½
x = r cos θ
y = r sin θ
は図 1 のような (r, θ) 平面上の長方形領
域 D を図 2 のような (x, y) 平面上の領域
D 0 に移す。領域 D の面積を ∆(r, θ)、領
域 D0 の面積を ∆(x, y) とすると、D と
D 0 の面積比は
(図 1)
(図 2)
1
1
2
2
(∆θ)(r + ∆r) − (∆θ)r
1
∆(x, y)
2
= 2
= r + (∆r) · · · · · · (2)
∆(r, θ)
(∆r)(∆θ)
2
∂(x, y)
と書くことにすれば、
∂(r, θ)
¶
µ
∂(x, y)
∆(x, y)
1
= lim
= lim r + ∆r = r · · · · · · (3)
∆r→0 ∆(r, θ)
∆r→0
∂(r, θ)
2
ここで ∆r → 0, ∆θ → 0 の極限を
∆θ→0
∆θ→0
となる。一方 37 ページの問 (2) の結果から、(1) のヤコビアンは J = r だから
¯
¯
∂(x, y)
¯
= r = J =¯
¯
∂(r, θ)
∂x
∂r
∂x
∂θ
∂y
∂r
∂y
∂θ
¯
¯
¯
¯
¯
この例から一般に u と v の関数 x = x(u, v), y = y(u, v) に対して、微小領域の面積
比をヤコビアンの絶対値
¯
¯
∂(x, y)
¯
= |J| = ¯
¯
∂(u, v)
∂x
∂u
∂x
∂v
∂y
∂u
∂y
∂v
¯
¯
¯
¯ の絶対値
¯
· · · · · · (4)
で定義する。
(注) ヤコビアンは負になる場合もあるので、面積比を表すために絶対値をつける。
問
一次変換
½
x = 3u + 2v
y = u + 4v
に よって uv 平 面 上 の 長 方 形 領 域
OABC(図 3) は、xy 平面上の平行四辺
0 0 0
形領域 OAµ
B C (¶
図 4) に移る。このと
µ
¶
−−→
3a
2b
, OB0 =
と
a
4b
(図 3)
∆(x, y)
なる。面積比
を求めよ。
∆(u,
¯
µ v) ¶
µ
µ
¶
¯ a
a1
b1
−
→
−
→
の作る平行四辺形の面積は ¯¯ 1
(ヒント) a =
, b =
a2
b2
a2
−−→
き OA0 =
49
(図 4)
¯
¶
b1 ¯¯
の絶対値
b2 ¯