スライド タイトルなし

2011. 6.28
Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng.
Keiichi MIYAJIMA
極限と来週以降の予習
極限とは?
そもそも極限とは何か?
0.9999  1 は成り立つか?
1
0.3333  を証明してみよう。
3
ヒント: x  0.3333 と置いて両辺10倍すると・・・
極限とは?
極限の近づき方
lim xの式 と lim xの式  の違い
x a  0
x a 0
x a 0 x  a 0
a
lim xの式  とは、どちらから近づいてもかまわない
x a
極限とは?
そもそも極限とは何か?
lim xの式  とは、
x a
「 x が無限に a に近づく」という動作を表す。
例えば、lim  x  1 ならば、
x 1
lim x  1  2
x 1
目的地
2に限りなく近づく
動作を表す
極限値
「 x は1に無限に近づく」が、「 x は1ではない」
極限とは?
0.9999  1 とは何か?
0.9999 とは1に小さい方から「無限に近づく」
0.9999  1
の正体とは、
lim x  1
x 1 0
極限と収束(発散)
x
x 2 を考える
lim 2 と lim
x 0 x
x 0 x
約分して考えるのではなく、そのまま x をコマ撮りの
ように動かして考えてみよう。
x 1 0.1 0.01 0.001
x 2 1 0.01 0.0001 0.000001
0.01
・・・
・・・ 0.00001
このように、収束(発散)には速度(のようなもの)があ
ると考えることができる。
極限と収束(発散)
x
x 2 を考える
lim 2 と lim
x 0 x
x 0 x
0 の極限にはいくつかのタイプに分けることが可能
0
速い!
0.000  001
(Ⅰ)
0.01
遅い
0 (収束)
遅い
0.001
(Ⅱ)
0.000  001 速い!
 (発散)
(Ⅲ)
0.001
0.001
同じ速さ
1 (収束)
極限と収束(発散)
収束や発散の速度(のようなもの)の考え方は

lim lim ( f ( x))
x 0 n
n

このような、括弧付きの場合でも同様に考えることが
できる。
積の微分と部分積分
積の微分
積の微分の仕方:
d
d
d
 f ( x)  g ( x)   f ( x)  g ( x)  f ( x)  g ( x)
dx
dx
dx

 f ( x)  g ( x) 
 f ( x)  g ( x)  f ( x)  g ( x)
では部分積分はどうやるのか?
部分積分
部分積分は積の微分の変形

 f ( x)  g ( x) 
 f ( x)  g ( x)  f ( x)  g ( x)
両辺を積分すると・・・
f ( x)  g ( x)   f ( x)  g ( x)dx   f ( x)  g ( x)dx
あとは左辺のどちらかの項を移行すれば、教科
書に出てくる部分積分の公式になる
f ( x)  g ( x)   f ( x)  g ( x)dx   f ( x)  g ( x)dx
合成関数の微分と置換積分
合成関数の微分
y  f (t ), t  g ( x) のとき
dy dy dt
 
dx dt dx
置換積分の場合はどうなるか?
置換積分
y  f (t ), t  g ( x) のとき
f ( g ( x)) について g ( x)  t とおいて
 f (t )dt  F (t )  C
とおく。
この両辺を x で微分すると
d
d
f (t )dt  F (t )

dx
dx
d
dt

d
dt
f (t )dt   F (t )
dx dx
合成関数の微分
置換積分
y  f (t ), t  g ( x) のとき
d
dt

d
dt
f (t )dt   F (t )
dx dx
f (t )
d
f ( g ( x))  g ( x)  F (t )
dx
両辺を x で積分すれば
 f ( g ( x))  g ( x)dx  F (t )  C

f ( g ( x))  g ( x)dx   f (t )dt
 f (t )dt  F (t )  C