研究の視点 視点① 自力解決を補助するための算数的な活動の工夫

研究の視点
『学び合い』は、
「尐人数(ペア・三人組)の伝え合い」と「全員による練り上げ」によって達成で
きると考え、~伝え合い・練り上げの充実~をサブテーマとして研修を進めた。
研究授業をするにあたって次の視点を設定した。
視点① 自力解決を補助するための算数的な活動の工夫
豊かな学び合いにするには、一人ひとりが自分なりの課題をもち一応の解決をすることが大
切である。そのために、気付き・発見のある算数的活動を吟味する。子どもの思考に合った(既
習を生かした)算数的活動ができるように準備しておく
参照:25年度1年「どちらがおおい」
いろいろな大きさの容器を用意して測り、数で表すことのよさに気付かせた。
2年「新しい計算を考えよう」
一皿にシールを貼ることで同じ数のまとまりを意識させることができた。
3年「はしたの大きさの表し方を考えよう」
導入で整数の数直線を扱い、小数の数直線で考えることの抵抗を和らげた。
4年「計算の約束を調べよう」
問題と同じドットのプリントを用意し、自由に考えられる場にした。
5年「きまりを見つけて、図、表、式を使って考える」
棒のマグシートを用意し、操作しながら考え、表や式に発展させることができた。
6年「比例をくわしく調べよう」
学校生活に関係するものを素材とし課題に意欲をもたせ、他の日常生活のものへ
も意識を広げることができた。
視点② 学び合いを充実するための工夫
本校では『学び合い』は、
「尐人数(ペア・三人組)の伝え合い」と「全員による練り上
げ」によって達成できると考えた。
「尐人数(ペア・三人組)の伝え合い」の場と「全員によ
る練り上げ」の場では、それぞれのねらいがなくてはならない。学び合いを充実するために、
ねらいを明確にして授業に取り組めるように、伝え合いの支援(アシスト)と練り上げの計画
(プラン)を検討した。詳細は、
「2 具体的な実践の取り組み」を参照。
視点③ 活用・発展につなげられる振り返りの工夫
活用したり発展させたりすることによるメリットを下記のように考える。
・学習したことの理解を深めたり、定着を図ったりすることができる。
・学習して得た数学的な見方や考え方をもう一度使うことになり、考える力をより一層高める
ことができる。
・数学的な見方や考え方のよさを味わうことができる。
・新しいものが見えてくる(算数を創っていく)楽しさを味わうことができる。
そこで、学習過程の終末に「本時の学習を振り返る」を位置付けたり、指導計画の中に「活用
や発展」の時間を意図的に設定したりする。
上記の視点のもと、具体的な実践の取組を考えた。